【予備試験合格者が書く】2024年度早稲田大学ロースクール 再現答案&答案用紙
Ⅰ はじめに
HUKU-NO-KAMIと申します。
2024年度早稲田大学ロースクールに合格しました。
他にも、ロースクールは慶應、中央(全免)に合格しているほか、2023年の予備試験にも最終合格しております。
2024年度の早稲田大学ロースクールの再現答案・答案用紙再現PDFを公開いたします!
早稲田大学のロースクール入試の特徴は、試験時間が他のロースクールに比べて長く、理論的に難しい問題やあてはめで拾うべき事実が多い問題も出題される点だと考えています。
もっとも、試験時間は限られているため、完全解など書けるはずもありません。
そのため、どのくらいのクオリティ・分量の答案を書くことができれば合格できるのか、合格者の答案の分量をお示しできればと思います。
ちなみに私はボールペンで文字を書くのが遅い方であり、予備試験の論文式試験も、各科目3頁程度しか書くことができません。
そこで、文字を書くことが速くない方にも、参考になるのではないかと考えております。是非入試に臨む前に、この記事を参考にしていただければと思います!
この記事では、
各科目の再現答案
答案用紙の再現(PDFデータ。A4サイズ、本番当日に答案用紙のサイズや1行あたりの大きさ、1行の高さなどを再現しました)
を公開しております。
なお、入学者には各答案の評価が交付されるようですが、非入学者にはそれがされないため、答案の評価は不明です。その点はご了承ください。
Ⅱ 再現答案
1.憲法
第1 設問1
1 本件差押えは、Xが本件映像データを差し押さえられない自由(以下、「本件自由」という。)を侵害し、違憲である。
2 まず、報道機関が報道をする自由は、報道の工程として編集という知的作業があり、しかも国民の知る権利に資することから、憲法(以下法名省略)21条1項)によって保障される。
また、報道をするためには取材の自由が保障されることが不可欠であることから、取材の自由も同項により保障される。
そして、本件自由は差押えにより取材活動を妨げられない自由であることから、取材の自由の一内容であり、本件自由も21条1項により保障される。
さらに、権利の帰属主体が法人であっても、法人等の団体も社会における活動主体であることから、権利の性質上可能な限り憲法上の人権が保障されると解する。本件でもXは会社であるが、会社として取材することも観念し得るため、Xに本件自由は保障される。
3 本件差押えは、それによりXの本件自由が制約されることになる。もっとも、取材の自由も公正な裁判(37条1項)の実現に不可欠な適正迅速な捜査の遂行という要請がはたらくことから、一定の制約に服する。そこで、かかる制約として正当かが問題となる。
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