毎日投稿『神に導かれた奇跡—がんと父と家族の物語』5話目 NO.43
父は真面目で家族思いの人だ。
朝早く家を出て、夜遅く帰宅する。
そんな日々が当たり前。
母は家を守る専業主婦。
私たちは毎日学校へ行く。
毎朝母は、仏壇に手を合わせ、
家族の健康と幸せをご先祖様に
お願いしている。
私と弟はそんな両親のもと、
何不自由なく暮らしていた。
日常って、
一瞬で崩れるんです。
その日常が、崩れたのは
父が「最近疲れやすいな」と
身体のサインに気付いてからです。
最初は仕事の疲れだと思っていた。
母も「無理しないで」と
優しく声をかけていた。
だけど父は日に日に食欲が落ち、
夜は咳き込むことが増えた。
そして、父は会社で倒れた。
運び込まれた病院での
検査の結果を医師の口から告げられた
その言葉は・・・・
「肺がんです……」
母は震える手を合わせ、
黙って、祈って、聞いていた。
私は現実を受け止められなかった。
弟も怯えた表情を隠せずにいた。
「夫は、どうなるのですか?」
母の問いに、
医師はゆっくりと首を振った。
「分かりません」
「できる限りの事はします」
と、だけ告げられた。
その夜、母は仏壇の前に
ずっと座ってた。
毎朝の祈りの時ように
何度も何度も一心に手を合わせ、
涙を流しながら、
父の回復を願っていた。
私も近所にある神社に
父の回復をお願いしに行った。
それくらいしか私には出来ない。
父は入院し、手術を受けた。
免疫治療も始まった。
体調を崩す日もあった。
痩せてしまって、
たくましい父からは、
想像できない弱々しい
姿になっていた。
それでも、
私たち家族は毎日病室に通い、
寄り添った。
特に母は、毎日欠かさず
父の顔を見るため通ってた。
そして、
笑顔を絶やさないようにしていた。
母は毎日祈りを続けながら
どんな時も気丈に笑顔でいた。
朝も昼も夜も、
神様、仏様、ご先祖様に
すがるように願い続けた。
「どうか、どうか夫を助けて下さい」
医師の方々は出来る限りを
尽くしてくれた。
私たち家族に、
できることは
「祈ること」と
「笑顔を絶やさない」ことだけだった。
お父さんが倒れて
あたり前の日常から
笑顔が消えないようにしていたが、
やはり暗い雰囲気に包まれた日々。
今日は何故か母の顔が穏やかだ。
そんな母が話し始めた。
「きっと大丈夫。奇跡は起こる」
と、急に言い出した。
「何、言ってるの?」
と思ってたら、
その続きを話し始めた。
「昨日の夜ね、
死んだおばあちゃんが夢に出てきてね、
“夜が明けるね”って、私に言ったの」
「そうしたら、
お父さんの身体を光が
包み込んで光っていたの」
「それで目を覚ましたんだけどね」
「だから、大丈夫」
と昨日見た夢の話だった。
久しぶりに母の穏やかな笑顔を見れた。
いつもは気丈に作った笑顔だったから、
自然な笑顔を久しぶりに見れて、
嬉しかった。
その話から数日後の昼に
母が病室で寝てる父の横で
相変わらず祈っていると・・・
突然、父が目を開けて、
「……あれ?」
と言ったらしい。
今まで力なく眠っていた
父の声が、はっきりと聞こえた。
はずだが・・・
眠っている??
空耳??
という不思議な事があったらしい。
その次の検査の日に、
驚くべきことが起こっていた。
「がんの数値が低くなってます!」
医師は信じられないという顔で
データを何度も確認していた。
確かに、
数日前までの数値とは
明らかに違っていて、
劇的な変化があり
正常値になっていたらしい。
それからの父は、
まるで生まれ変わったように
回復していった。
食事も取れるようになり、
声にも力が戻った。
退院の日、
父は満開の桜を見ながら
深呼吸したと思ったら、
「生きてるって素晴らしい」
そして家族に
「ありがとう」と
満面の笑顔を見せてくれた。
やっと日常が帰ってきた‼️
本当に不思議な
奇跡の回復を果たした父は、
今では健康を第一にしている。
家族との時間も大切にしてくれて、
笑顔もさらに増えた。
食事や運動にも気を配ってる。
疲れやストレスも考えて無理をせず
仕事をセーブしても
健康第一で家族を優先してくれる。
母は毎朝、
変わらず仏壇に手を合わせている。
「今日も家族が笑顔で
元気に過ごせますように」って。
父の病は私たち家族に、
身体が資本。
家族とは。
奇跡は起きる。
日常の感謝を教えてくれました。
いまだに、不思議ですが、
おばあちゃんのおかげなのか?
凄い力があって、
奇跡はあるから、
うちの家族が今、幸せなんです。
この世界には
奇跡はあります。
心から思った。
もし、
あなたや大切な人が
体調の異変を感じたら、
どうかそのサインを無視せずに
すぐ対応して下さい。
どんな状況になってもあきらめずに
向き合って欲しいです。
どんな時も希望を捨てないで下さい。
神様・・・・
仏様・・・・
ご先祖様・・・・
奇跡は、きっと、
あなたのそばにも起きる——。
私たち家族に起こったコトが、
あなたにも起こるとは限りませんが、
決して暗く沈まずに
笑顔を絶やさないで欲しい。
どれだけ絶望の淵に立たされても
きっと大丈夫と笑顔を作って下さい。
訳が分からない奇跡がくる準備は、
その笑顔ですから。
『笑う門には福来たる』です。
このお話が、少しでも
あなたに勇気や
何かを伝えられたら、
うれしいです。
健康だけでなく、
どんな状況でも
あきらめないでください。
本日の話は、如何でしたか❓
良かったら、
スキ❤️を押して下さい。
本日は5話目でしたが、
このような
他人の人生から得る
ヒント話のシリーズは、
どうなんでしょうか?
取り敢えず、
続けてみますので、
宜しくお願いします。