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音の海で泳ぐ

佐野元春&THE COYOTE BAND
のライブ。
初夏のZeppツアー。

チケットはなかなか当たらなかった。
SNS上にチケットが手に入らないという声がたくさんあった。
私はあきらめていた。
あきらめきれない夫が後方立ち見席の追加販売にトライした。
追加販売は10:00スタートだったと思う。
4月終わりのその日はいとこの結婚式に夫婦で参列していて結婚式場にいた。
そのチャペルで夫は携帯からチケット入手にトライした。
なんとあっさりチケットゲット。
もう参列者の入場はほぼ終わって、聖歌隊も着席し、新郎新婦の入場を待つ静かなチャペルで手続き完了。
運がよかった。
そんな幸運に恵まれたチケットでライブ参戦、いつものことだがライブ前のワクワクが止まらない。
初めての会場だ。
天空橋で電車を降りて、羽田空港から飛び立つ飛行機を眺め、小雨降る中入場。
東京に雨が降っている。

2階の立ち見席。
意外にもスペースはゆったりしていて、ステージも会場全体もよく見える。
期待しかない。

ライブが始まった。
立ち見席以外はイス席だけどオールスタンディング。
「佐野元春クラッシックスの再定義」と位置付けられる新しいアレンジ。
以前からライブでは元の曲とは違うアレンジで、ライブ限定の演奏を聴かせてくれる佐野元春だ。

佐野元春のバンドは、ハートランドもホーボーキングバンドもそれぞれ大好きだった。
今のバンド「THE COYOTE BAND」の発足時、元春は「若いメンバーと一緒に」と言っていたが、そのコヨーテだって来年は20周年だ。
3つのバンドの中では一番長い歴史になった。
みんな天才でありがとうという気持ち。こんな長く好きでいられるなんて。
コヨーテのメンバーの音楽から私のライブの世界が広がることも多い。

Zepp Hanedaはライティングも素敵だった。
光の効果にうっとりだ。
会場全体を見渡せる席で泳いでいるみたいな感覚になった。
元春の音楽は最高。
音の海を泳ぐってこういうことね。

2時間のライブはあっという間だった。
空港の風景は元春の曲でよく描かれる。
天空橋という駅名もいい。
ライブハウスを出て階段を昇ればそこには足湯デッキがある。
目の前は空港だ。

ライブ終了後、友人夫婦に会う。
関空からの飛行機が遅れたそうだ。17:30にはまだ機内にいて羽田と天空橋の駅で猛ダッシュ。
羽田イノベーションシティをラン。
18:00の開演5分前に滑りこんだと言う。
元気でいい感じ!

空港の夜景をバックに写真を撮ったら私も彼女も顔がテッカテカだった。
足湯に浸かってひとしきり喋る。
夏の海で遊ぶことはもうないけど、
今の私らに優しい夏の夜の足湯。
ツアータオルで足を拭いても気にしない。
来年は佐野元春45周年のホールツアーがある。
45周年アーティストが多すぎて、
もう今から楽しみだ。
東京や大阪が当たらないなら最初から遠征でもいいな。
イレギュラーなあんなことやこんなことを乗り越えてライブ参戦したい。
元気で。
BEAT GOES ON


佐野元春&THE COYOTE BAND

佐野元春(Vocal Guitar)
小松シゲル(Drum)
深沼元昭(Guitar)
藤田 顕(Guitar)
高桑 圭(Bass)
渡辺シュンスケ(Keys)

2024初夏、
Zepp Tourで逢いましょう

@Zepp Haneda
2024/7/13

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