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九州場所のお三方

令和六年大相撲九州場所。
横綱照ノ富士休場の中、場所を引っ張る三大関は豊昇龍、琴櫻、そして新大関大の里の三人。
初日は全員白星だった。
大関安泰。久々の響き。
解説は今場所から専属解説者に就任された琴風浩一さんだった。

初日の大の里は、平戸海に中に入られもろ差しで土俵際まで追い込まれたが、逆転して白星を手にした。
琴風さんは、
「大の里も人の子」と言った。
プレッシャーはないとインタビューで答えていた大の里だが、琴風さんの目にはそのプレッシャーが見える大の里らしくない相撲だったのだ。
それでも勝つのが大関という地位か。
四日目阿炎に一敗。

琴櫻は上位陣で唯一優勝がない。
今場所は優勝してほしいと思っているが、三日目に土がついて一敗。
相手は前頭筆頭の王鵬。
琴櫻も王鵬も「おじいちゃんが横綱」という角界プリンス対決だった。
琴櫻の祖父 横綱琴櫻
王鵬の祖父 横綱大鵬
母方のおじいさん、というのも一緒だ。
出身高校の埼玉栄対決でもあった。
後輩の王鵬が先輩琴櫻に勝って恩返しした。

豊昇龍は大関陣で唯一の全勝。
勝負が早くて四日目は平戸海を吹っ飛ばした。
五日目は若隆景を小手投げでぶん投げた。
若隆景ファンの悲鳴が聞こえそう。
「殿ーーーっ!」
ノッてる豊昇龍の今場所やったる感が伝わってくる。
あと10日突っ走れるか?


では次です。
次の三人は新十両力士。
三人とも若い。
まず伊勢ノ海部屋の若碇19歳。
体は大きくないが、向かっていく姿勢が気持ちいい注目の力士。
父は甲山親方。埼玉栄高校出身。
苦戦しているけど頑張れ若碇!

安治川部屋の安青錦(あおにしき)。
ウクライナ出身の20歳。日本にきて2年半。
化粧まわしはウクライナの空にひまわり。向かって右のひまわりの背が高い。
右肩上がりを意味しますと、安青錦が流暢な日本語で説明していた。
親方の四股名は安美錦だった。
美→青、親方の愛を感じるいい四股名だと思う。
初十両好調の白星先行。

佐渡ケ嶽部屋の琴栄峰21歳。
兄は幕内力士の琴勝峰。
兄弟共に埼玉栄高校出身。どれだけいるんだ、栄出身力士。
琴手計(ことてばかり)というふたりのデビュー四股名も忘れがたい。
実家の居酒屋に行ってみたい。
五日目終わって白星先行。


最後のお三方。
今場所は西の花道(テレビの中の右の花道)にも注目だ。
引退した妙さまと貴景勝と碧山が、親方デビューで警備のお仕事をしている。
顔つきがすっかり柔和になり、特に貴景勝(湊川親方)は別人のよう。
大関豪栄道(武隈親方)が引退した後、かわいい顔になっちゃって驚いたものだが、その驚きを超える(当社比)変化だ。
碧山(岩友親方)も体型が変化して断髪したら俳優みたいになるかもと想像している。
妙さまはジャンパー&ネクタイ姿もお似合いだ。
いずれにせよ、そのお顔つきの変化からファンは土俵の厳しさを思い知るのだ。

取り組みは平日は夜中にNHKプラスで見るので寝不足場所になりがちですが、寝落ちしないでお相撲を見ます。
本日六日目中盤戦に入ります。
そして明日は玉鷲40歳の誕生日!

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