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「12月の始まりと車中生活のリアル:心揺さぶる31日目」

2024年12月1日、車中生活31日目


薄曇りの空を見上げながら目を覚ました。今日は12月1日。今年も、残すところあと1ヶ月となった。

けれど、目覚めた瞬間の僕の気持ちは「今年もか…」というものではなかった。ただ、ひとつ、「また、朝が来た」という感覚だった。


実際、昨晩は妙に頭が冴えて眠れなかった。なぜだろう。体が冷えたわけでも、何か心配事があったわけでもない。ただ、暗闇の中で天井を眺める時間が長かった。そのせいで眠りにつけたのは午前5時頃。結局、朝目覚めたのは10時だった。


道の駅はすでに人で賑わっていて、休日らしい活気が広がっていた。そんな中、僕はルールを破ってしまった。僕の中では「道の駅の営業が始まる前に車を移動させる」という小さな掟があった。でも今日は、その時間をとうに過ぎてしまった。


車中生活の小さなルール


このルールを決めたのは、自分なりの配慮だった。道の駅は多くの人が利用する場所で、営業中に車を停めたままだと他の利用者に迷惑をかけるかもしれない。それに、ここで生活していることをあまり目立たせたくないという思いもあった。


けれど、今日は寝坊だ。僕は静かにエンジンをかけて道の駅を離れた。人々の賑やかな声を背にしながら車を走らせる。


一人で過ごす12月


今年も、最後の月が始まった。12月といえば、クリスマスや大晦日といった行事が思い浮かぶだろう。だけど、僕の今年の12月は、少し違う。車の中で迎える初めてのクリスマス、そして新年だ。


「クリスマスはどうしようかな…」

自分に言い聞かせるように呟く。これといった計画はまだない。でも、小さなケーキを買って、車の中で静かに過ごすのも悪くないかもしれない。子供の頃、クリスマスにワクワクしていた記憶が頭をよぎる。サンタクロースが来るのを楽しみにしていたあの日々。大人になった今、そんな気持ちは薄れてしまったけれど、少しくらい夢を見るのも悪くないだろう。


温かさを求めて


昼間は12月とは思えないほど暖かかった。けれど、日が落ちると急に冷え込んできた。

「やっぱり夜は寒いな…」

僕は車の中で毛布を肩に掛けながら、少しだけ窓の外を眺めた。今日も道の駅で一日を終える。今はまだ寒さに慣れきれていないけれど、きっとこれも時間が経てば慣れるのだろう。車中生活を始めた頃、道の駅のトイレで歯磨きをすることさえ恥ずかしくて躊躇していた。それが今では当たり前になった。人間は環境に慣れる生き物だということを、この生活で実感している。


小さな目標、そして未来へ


車中生活を始めて1ヶ月。最初は戸惑いや不安もあったけれど、少しずつ生活に慣れてきた。

来年の自分にどんな未来が待っているのか、今はまだわからない。それでも、目標はある。夢は捨てていない。クリスマスや大晦日も、今の生活を受け入れて、少しだけ特別な時間にしたいと思っている。


もしかしたら、この生活の中に見つけるものが、僕にとっての新しい未来を切り開くヒントになるかもしれない。


応援が力になります


僕の車中生活の記録は、毎日が挑戦の連続です。誰もが当たり前に感じている生活を、もう一度見直す機会をくれたこの経験に感謝しつつ、今日も前を向いています。


もしこの記録に共感していただけたら、ぜひ応援をお願いします。あなたの応援が、僕の力になります。そして、同じような夢を抱く誰かの勇気になれるかもしれません。



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