「寒さと希望を抱いて――車中生活23日目の独白」
2024年11月23日――車中生活23日目
冷えた空気が窓ガラスを曇らせる朝、僕は車内で目を覚ました。温かい寝袋の中から外を見ると、冬の始まりを感じさせる冷たい世界が広がっている。でも、不思議と車の中は寒くない。薄いカーテンが冷気を遮ってくれているおかげだろうか。それとも、この小さな空間が僕を守ってくれているのだろうか。
車中生活も23日目になった。最初は不安や心配が多かったけど、今では慣れというものが僕を支えている。家があった頃と比べれば、生活そのものに大きな違いはない。ただ、「家」というものがなくなっただけ。そんなことを考えながら、今日もエンジンをかけ、いつもの一日が始まった。
寒さは確かに厳しくなってきた。体感温度は7℃だったらしい。でも、幸いなことに車内はその冷たさを完全には感じさせなかった。道具の力ってすごい。カーテン一枚が、僕にささやかな快適さを与えてくれる。このささやかな快適さが、今の僕には何よりもありがたい。
それにしても、仕事は相変わらず厳しい。自営業を始めたものの、仕事がなかなか入らない日々が続いている。焦りと不安が交互に押し寄せてくる。「本当にこれでやっていけるのだろうか?」そんな問いが、夜になるたびに頭をもたげる。でも、僕はこの仕事で生活を立て直したい。それが今の僕の夢であり、目標だ。
思えば、この車中生活そのものが、僕にとっての新しいスタートなのかもしれない。これまでの人生で抱えてきたものを一度手放して、ゼロから始めるための場所。苦しいことも多いけど、この生活を選んだことで、僕は新しい生き方を模索し始めることができた。それは、どこか救いのようにも思える。
「応援していただけると励みになります。」
その言葉を口にするのは、少し恥ずかしい気もする。でも、僕には支えが必要だ。人に頼るのが下手だった僕が、こんなにも弱さをさらけ出すようになるなんて。車中生活を通して、少しだけ自分が変わった気がする。
だから今日も、車内でランタンの光を灯しながら、この文章を書いている。誰かが読んでくれることを願いながら。そして、少しでも僕の想いが届けばいいと祈りながら。
この小さな空間で見つけた、ささやかな幸せと希望を、これからも追いかけていきたい。