映画『沈黙を破る』上映会
映画自体かなり前のものなので、今回の事態の手がかりにとはじめてみた人には中立的なあるいは事態が恒久的に見えるかもしれないが、登場する元イスラエル兵の言う「国自体なくなっている」という言い方が現在をあらわしているように思える。それにしてもパレスチナに目を向けるだけで反ユダヤ主義と決めつけるドイツの硬直ぶりはなんだろう。逆洗脳にしか思えない。もう西欧近代の終焉がソ連の崩壊ではなく西欧自身が仕掛けた自殺行為の顕現展開にみえる。日本の右派がアメリカ派でしかなく去勢された植民地の忠犬か人間のものまねをするサルが頭打ちになって弱いもの狩りをして八つ当たりをしていたがそれも西欧の終焉とともに主人を失って消えるのだろう。わたしたちに殉教という観念は遠い。イスラムがアジア的だとしてもイスラエルはもっとアジア的にみえる。ましてや日本においてや。