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姫路について。

今回は姫路城について書いて行きます。

姫路城(ひめじじょう)は、兵庫県姫路市に位置する日本を代表する城であり、国宝や世界文化遺産に登録されている名城です。

別名「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれ、白く美しい外観が、まるで白鷺が羽を広げているように見えることからその名が付けられました。

日本の城郭建築の中でも保存状態が非常に良く、その美しさと歴史的価値から、多くの観光客に愛されている場所です。

姫路城の歴史

1. 建設と初期の歴史

姫路城の起源は、1333年に赤松則村(円心)が姫山に砦を築いたことから始まります。しかし、現在の姫路城の大部分が形作られたのは、関ヶ原の戦い(1600年)で勝利を収めた徳川家康が、池田輝政を姫路城主に任じた時期です。池田輝政は、1601年から1609年にかけて大規模な改築を行い、現在の美しい天守閣を含む城郭を築きました。

2. 幕府時代とその後の保存

池田家の後、松平家、本多家、酒井家など、多くの有力大名が姫路城の城主を務めました。特に本多忠政は、姫路城の防御力を高めるための石垣の改修や建造物の追加を行い、城はますます堅固なものとなりました。江戸時代を通じて、姫路城は西国の重要な防衛拠点として機能していましたが、戦乱の被害を受けることなく、ほぼそのままの形で現代まで保存されています。

明治維新以降、城は一時期放棄される危機に瀕しましたが、その美しさと歴史的価値から保存が決定され、修復が行われました。第二次世界大戦中も空襲の被害を免れたことで、今日に至るまでその壮麗な姿を保ち続けています。

本多忠政

建築の特徴

1. 白い漆喰壁

姫路城の特徴的な白い外壁は、石灰や貝殻などを用いた漆喰(しっくい)で塗られています。この白い漆喰が光を受けて輝くことで、白鷺城という名前がふさわしい美しさを見せています。また、漆喰は耐火性に優れており、城を火災から守る役割も果たしています。

2. 天守閣の構造

姫路城の天守は5層7階の構造で、他の城郭と比べても大規模です。天守の内部には武具や防御のための装置が備えられており、戦時には実際に防衛拠点として機能するよう設計されています。螺旋状の通路や、敵の進入を妨げるための狭間(さま)といった戦略的な設計も随所に見られます。

3. 迷路のような防御設計

姫路城は、敵が城内に侵入しても簡単に天守までたどり着けないよう、複雑な迷路のような設計がされています。曲がりくねった通路や門、行き止まりなどが巧妙に配置されており、敵の動きを遅らせる仕組みが施されています。

姫路城の文化的価値

1993年には、姫路城はユネスコの世界文化遺産に登録されました。これは、城の保存状態が非常に良好で、建築技術の粋を集めた城郭建築の傑作と評価されたためです。また、城は国宝にも指定されており、日本国内外でその価値が認められています。

姫路城は、単なる歴史的な建造物としてだけでなく、日本文化や建築技術の象徴としての役割も果たしています。年間を通して多くの観光客が訪れ、城の内部を見学したり、城を囲む美しい庭園を散策したりしています。

現在の姫路城

近年、姫路城は2015年に大規模な修復工事が完了し、さらにその美しい姿が際立つようになりました。修復により外壁の漆喰が白さを取り戻し、観光客に新たな魅力を提供しています。また、城を囲む庭園や周辺の公園も整備され、桜の季節には花見の名所としても知られています。

結論

姫路城は、その美しい白い外観と歴史的背景、そして優れた防御設計で知られる日本の代表的な城です。時代を超えて多くの人々に愛され続け、その文化的価値も非常に高いものとなっています。訪れる人々は、壮麗な天守や複雑な城郭の設計に感嘆し、歴史と美しさが融合したこの名城の魅力を存分に楽しむことができます。


まだ姫路城について、色んなイベント公開されます。

近くに来たら遊びに来て下さい。

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