ChatGPTと、ケースの模擬面接をしてみた。
使えば使うほど、凄さを実感するChatGPT。
おそらく、コンサルファームのアナリストやローファームのジュニア層は、もう現時点でその存在価値がなくなりつつある。
ChatGPTは資料のストーリー作り、メッセージの作成にも長けているため、若手だけでなく、マネジメント層も△。
リサーチのスピード、幅の広さなど、恐るべし。
あとは、参照する情報源が、まさに今、まで含まれるだけか。
(フレーム問題が浮上したときから、そう言われてはいたが)
人間の価値として、理性や知性の重要性が叫ばれていたが、
皮肉なことに、人間の価値は、
その身体に宿る、
という話になってしまった。
3Dプリンターやロボットとの融合も鑑みるに、
デジタル化しても価値が変わらない創造物には、もう価値がない。
身体を通じて生み出された現実の技巧・社会に変化を引き起こすアクション
の価値が増す。
いずれにせよ、どの世界線であっても、大谷翔平は現人神であることには変わらないのは、やはりすごい。
今回はChatGPTに、ケース問題に取り組んでもらった。
以下が、そのやり取りである。
特筆すべきは、
・施策案の妥当性(NIKE等の成功例を参照しており、施策に納得感がある)
・事例の適当さ(多くの受験者にない知識量)
である。
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Q)コンサルティングファームのケース面接です。 六本木ヒルズにあるZARAの売上を上げる方法を具体的に考えてください。
A)ありがとうございます。ZARAの売上を上げるためには、いくつかのアプローチが考えられます。以下にいくつかの提案を示します。
1.商品アップデート 顧客ニーズに合わせて、商品のアップデートを行うことが大切です。例えば、季節やトレンドに合わせた新しい商品を追加したり、既存の商品を改良することで、顧客からの支持を得ることができます。ZARAは、商品のデザイン・製造から販売までを一貫して自社で行っているため、柔軟に対応できる点が強みです。
2.店内のレイアウト改善 ZARAの店内レイアウトを改善することで、商品の魅力をより引き立たせることができます。例えば、商品の陳列方法を工夫したり、ディスプレイを変更することで、顧客の目を引きつけ、商品への関心を高めることができます。
3.オンラインストアの改善 現在、オンラインストアでの販売比率が高まっているため、オンラインストアの改善が必要です。例えば、ユーザビリティの改善や、商品ページの充実、顧客サポートの充実などが挙げられます。また、オンラインストアと実店舗を連携させることで、購入した商品を実店舗で受け取ったり、実店舗での在庫状況をオンラインストアで確認できるようにすることで、顧客の利便性を高めることができます。
4.顧客エンゲージメントの向上 顧客との関係性を深めることで、顧客エンゲージメントを高めることができます。例えば、SNSを活用して商品情報やトレンド情報を発信することで、顧客とのコミュニケーションを促進し、ブランドイメージの向上につなげることができます。また、イベントの開催なども行うことで、顧客にとって魅力的な場を提供することができます。
これらの提案を基に、ZARAの売上を上げる施策を実施することができると考えます。
⇒まだこの段階では、当たり障りのない一般論に留まっています。
六本木ヒルズのZARAでなくても当てはまる事例であり、ケースの回答としては×、です。
では、ChatGPTは、そうした一般的な施策を、どのように六本木ヒルズのZARA用にカスタマイズして考えるか、聞いてみましょう。
Q)商品アップデートですが、具体的に、六本木ヒルズのZARAが目指すべき商品アップデートは、どのようなものでしょうか。
A)ありがとうございます。六本木ヒルズのZARAが目指すべき商品アップデートについて、以下にいくつかの提案を示します。
1.トレンドに合わせた新しい商品の追加 六本木ヒルズは、ファッションのトレンドをリードする地域の一つです。そこで、六本木ヒルズのZARAでは、最新のトレンドに合わせた新しい商品を追加することが重要です。例えば、六本木ヒルズで見られるような大人の女性をターゲットにしたエレガントなデザインの商品や、オリジナル性のあるアクセサリーなどを追加することが考えられます。
2.限定コレクションの展開 限定コレクションを展開することで、顧客の興味を引きつけることができます。例えば、六本木ヒルズで開催されるファッションイベントに合わせた限定商品を展開することや、六本木ヒルズ限定の商品を販売することで、六本木ヒルズに訪れる顧客に特別感を与えることができます。
3.持続可能性に配慮した商品の充実 近年、持続可能性に配慮した商品が注目を集めています。そこで、六本木ヒルズのZARAでも、環境に配慮した商品の充実が求められます。例えば、リサイクル素材を使用した商品や、生産過程でのCO2排出量を削減した商品などを展開することで、環境に対する貢献度を高めることができます。
以上のような商品アップデートを行うことで、六本木ヒルズのZARAは、顧客のニーズに合わせた商品展開を実現し、売上を拡大することができると考えられます。
⇒すこし、六本木色が出た回答になりました。六本木ヒルズの特性、顧客タイプ、イベントの有無などを捉えている点が○。
しかし、こちらの聞き方が曖昧、フォーカスされていなかったため、まだ一般論のような状況です。もうすこし深掘ってみましょう
Q)ありがとうございます。トレンドや環境配慮商品では、渋谷店などと差別化が図れません。六本木ヒルズ店ならではの具体的施策をおしえてください。
A)ご指摘ありがとうございます。六本木ヒルズのZARAが他店舗と差別化を図るために、以下のような具体的な施策が考えられます。
1.六本木ヒルズで販売する限定商品の展開 六本木ヒルズは、高級ブランド店やファッションブランド店が集まる地域であり、ファッションに敏感な顧客が多いことが特徴です。このため、六本木ヒルズのZARAでは、六本木ヒルズ限定の商品や、他店舗では取り扱っていない商品を展開することができます。六本木ヒルズでしか手に入らない限定商品を展開することで、顧客に特別感を与えることができます。
2.六本木ヒルズでの限定コレクションの展開 六本木ヒルズには、様々なファッションイベントが開催されます。これらのイベントに合わせた限定コレクションを展開することで、六本木ヒルズを訪れる顧客にとって、ZARAが注目すべきブランドであると認識してもらえるような商品展開ができます。
3.六本木ヒルズ店限定のサービスの提供 六本木ヒルズ店限定で、オンラインショップでの購入品を店舗で受け取ることができるサービスを提供することも考えられます。また、六本木ヒルズには多くの外国人観光客が訪れることが多いため、英語や中国語など、外国語に対応した店舗スタッフを配置することも効果的です。
以上のような、六本木ヒルズ店ならではの施策を実施することで、六本木ヒルズのZARAは他店舗との差別化を図り、顧客に特別な体験を提供することができます。
⇒今回も、私の質問文がイマイチで、ChatGPTの回答の解像度が上がりませんでした。どういった点で具体化してほしいかを織り交ぜた質問文にしてみます。
Q)ありがとうございます。1.六本木ヒルズで販売する限定商品の展開に関して、具体的な限定商品の例、提携すべきブランドなどがあれば教えてください
A)限定商品の例や提携すべきブランドについては、以下のようなものが考えられます。
1.1 コラボレーション商品の展開 六本木ヒルズは、多くの高級ブランド店が集まる地域であり、六本木ヒルズ内には多くのアートギャラリーやミュージアムがあります。このため、アーティストやデザイナーとのコラボレーション商品の展開が考えられます。例えば、アートギャラリーと提携して、展示会のテーマに沿ったファッションアイテムを展開することができます。
1.2 イベント用の限定商品の展開 六本木ヒルズでは、様々なファッションイベントが開催されます。このため、イベント用の限定商品を展開することで、来場者にとって特別な思い出となるような商品を提供することができます。例えば、ZARAのロゴが入った六本木ヒルズ限定のトートバッグや、イベントテーマに沿ったアパレル商品などが考えられます。
1.3 六本木ヒルズ店ならではのオリジナル商品の展開 六本木ヒルズ店の場所柄、グローバルなファッショントレンドに敏感な顧客が多いことが特徴です。このため、六本木ヒルズ店でしか手に入らないオリジナル商品の展開が考えられます。例えば、六本木ヒルズ周辺のランドマークやアート作品をモチーフにしたオリジナルTシャツなどが考えられます。
以上のような限定商品の展開を行うことで、六本木ヒルズのZARAは、来店客に対して特別感を提供することができ、ブランドの価値向上につながります。
⇒かなりイメージが具体化された話になりました。とくに、六本木ヒルズの特性を捉えた答えなのが○です。森アーツギャラリーやヒルズ内でのイベントとその動員客数などの知識から、こうした回答を導いているのでしょう。
Q)ありがとうございます。ちなみに、そうした施策に類似した海外事例はございますか?
A)海外のZARA店舗での類似した施策としては、以下のようなものがあります。
1.1 コラボレーション商品の展開 例えば、ZARAとデザイナーのジェレミー・スコットがコラボレーションして、限定アパレルラインを展開したことがあります。また、別の例では、ZARAが高級ブランドのバルマンとコラボレーションして、モダンなデザインのアイテムを展開したこともあります。
1.2 イベント用の限定商品の展開 例えば、パリのZARA店舗では、ファッションウィーク期間中に、イベント用の限定商品を展開しています。この限定商品には、パリをテーマにしたデザインのアパレルや小物などが含まれています。
1.3 オリジナル商品の展開 例えば、スペインのZARAでは、スペインのアイコン的な建物や風景をモチーフにしたTシャツやトートバッグなど、オリジナルのアイテムを展開しています。また、同じくスペインの別のZARA店舗では、スペイン産のオリーブオイルやワインなどの食品を販売しています。
以上のような施策により、ZARAは世界中で人気を集めています。
⇒さすがに、具体的な情報を集めさせたら強いですね。おそらく日本人がリサーチすると、時間をかけてもここまでたどり着かないかもしれません。
そもそも、面白い事例を集めて、という指示が曖昧であり、
かつ、リサーチする人も何が先端事例なのか判断できないこともあり。
Q)なるほど、それらの海外事例の中で評価が高かった商品や取り組みはありますか。また、それら例から鑑みたときの、成功要因は何ですか?
A)海外のZARA店舗で評価が高かった施策や商品には以下のようなものがあります。
2.1 コラボレーション商品の展開 ジェレミー・スコットとのコラボレーション商品は、ファッション業界で話題となり、売り上げも好調でした。また、ZARAとバルマンのコラボレーション商品も、高級感あふれるデザインやクオリティが評価され、人気を集めました。
2.2 オリジナル商品の展開 スペインのZARA店舗で展開された、スペイン産のオリーブオイルやワインなどの食品は、高品質な商品であることが評価され、多くの人々に支持されました。
成功要因としては、以下のような点が考えられます。
・トレンドを抑えた、オリジナル性の高い商品展開 ・知名度の高いブランドとのコラボレーション ・地域限定商品の展開による、その地域に根差したマーケティング戦略 ・高品質な商品ラインナップの提供
これらの成功要因を踏まえ、六本木ヒルズ店でも、地域限定商品の展開や、知名度の高いブランドとのコラボレーション商品の展開など、顧客が期待する斬新で魅力的なアイデアを取り入れることが重要だと言えます。
⇒一般化して、示唆に落とし込めるのが強いですね。この文章だと、あまりに一般化しすぎた表現の為、示唆とは言い難いです。が、表現をそれっぽく直して、といえば、直してくれるのでしょう。問いかける人間側の力量(ChatGPTが想起しやすいように事例を交えられる引き出しの数)次第ですね。
Q)ありがとございます。このチャットでやり取りされた内容を踏まえて、PPTの資料を作りたいと思います。20枚程度の資料を作る装丁で、各ページのメッセージ文章を作成してください。
A)1枚目: タイトルページ 「ZARA六本木ヒルズ店の売上向上戦略」 (企業ロゴ)
2枚目: 背景紹介 ・ZARAはスペイン発のファストファッションブランドであり、世界中で人気を誇っています。 ・今回のプロジェクトでは、六本木ヒルズ店の売上向上戦略を立案することとなりました。
3枚目: 目次ページ ・背景紹介 ・競合分析 ・SWOT分析 ・目標設定 ・施策立案 ・費用対効果分析 ・結論
4枚目: 競合分析 ・六本木ヒルズ周辺の主なファストファッションブランドを紹介 ・各ブランドの特徴や強み、弱みを比較
5枚目: SWOT分析 ・Strengths: 六本木ヒルズの高級感あるイメージ、ZARAのブランド力 ・Weaknesses: 商品のバリエーションに限界があること、渋谷店との差別化が必要 ・Opportunities: 六本木ヒルズの高所得者層向けの商品展開、オリジナル商品の展開 ・Threats: 競合他社の出店、コロナ禍による外出自粛
6枚目: 目標設定 ・2023年末までに、六本木ヒルズ店の売上を前年比10%以上アップさせることを目標とします。 ・そのためには、以下の施策を実施します。
7枚目: 施策1 ・六本木ヒルズ店限定商品の展開 ・具体的な商品例や提携ブランドを紹介
8枚目: 施策2 ・六本木ヒルズ店限定のイベント開催 ・具体的なイベント例やターゲット層を紹介
9枚目: 施策3 ・六本木ヒルズ店限定のインスタグラムアカウント開設 ・SNSを活用したプロモーション施策について説明
10枚目: 施策4 ・店内のデザインやレイアウトの変更 ・具体的な変更点や効果を紹介
11枚目: 施策5 ・六本木ヒルズ周辺のホテルとの連携 ・具体的な提携内容や効果を紹介
⇒一般的なビジネス資料を基に、ベーシックな構成を組んでくれますね。
Q)ありがとうございます。では、コンサルティングファームのケース面接だとして、 六本木ヒルズにあるZARAの売上を上げる方法考える手順をおしえてください。 これまでの回答だと、思い付きの施策を上げたように見えます。
A)申し訳ありません。確かに私の前回の回答では、具体的な手順については言及していませんでした。以下に、コンサルティングファームのケース面接において、六本木ヒルズにあるZARAの売上を上げる方法を考える手順を示します。
現状の分析:まずは、六本木ヒルズにあるZARAの現状を把握しましょう。これには、過去数年間の売上データや顧客データ、競合店の分析、地域特性や顧客ニーズの分析などが含まれます。
問題の特定:分析を元に、六本木ヒルズ店が直面している問題を特定しましょう。例えば、売上が減少傾向にある、顧客の購入頻度が低い、競合店に比べて認知度が低いなど。
目標の設定:問題を特定したら、改善すべき目標を設定します。例えば、売上を前年比で10%以上伸ばす、新規顧客を獲得する、リピート率を上げるなど。
解決策の検討:目標を設定したら、その目標を達成するための解決策を検討しましょう。具体的な施策や戦略を考えることが重要です。先程の回答で上げたような、限定商品の展開や店内のレイアウト変更などが解決策の一例です。
解決策の評価:検討した解決策を評価し、その有効性や実現可能性を確認しましょう。コストやリスク、運用面での課題なども検討する必要があります。
実行計画の策定:最後に、実際に解決策を実行するための計画を策定します。実行にはどのような人員や予算が必要か、具体的なスケジュールやタスク、責任者などを明確にしておく必要があります。
以上が、六本木ヒルズにあるZARAの売上を上げるための考え方や手順になります。
⇒一旦本日はここまでにします。
考えるプロセスをより具体的に言語化してもらうには、問いかける側の丁寧さ、が必要だと実感しました。
この力は、いわゆる部下に上司を振る際のコミュニケーションの緻密さに直結するかと思われます。
ChatGPTを効率的に使うためには、
他人と期待値をすり合わせるコミュニケーション能力向上が必要
というのは、皮肉ともいえるかもしれませんね。
私含めて、コミュニケーションが雑なおじさんは、ChatGPTで、自身の指示力を鍛えられるかもしれません。