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音...。
今朝は久しぶりに雨音を聞いた。
雨音は、それ以外の音を吸収するみたいに染みたり、全てを際立たせるみたいに弾けたりする。
そんな雨の音が好きで、心地よい目覚めを感じていた朝。
それに比べ
ガーガー、ガツンガツン、ドンガラガッシャーン、ゴンゴン、バキッ!!!
騒音が鳴り響く。
うるさいのは、父親がかける掃除機の音。
父は掃除機をかけるのが趣味である。
っていうか、バキッっていったよね?えっ?掃除してるんだよね?えっ?
以前、僕は、「丁寧な人」という記事を書いたが、父親は丁寧な人と対極にいる人だ。
とにかく物音がうるさい!
それも意識的にそれが良いことだと思い物音を立てているフシがある。
例えば食事の時、わざとクチャクチャ音を立てて食事をし、食後に大きな声で「あ~、ウマかった!」といい、盛大にゲップをする。
廊下を歩くとき、歯を磨くとき、扉を閉めるとき等、いちいち大きな音を立てる。
まるで、そうやって音を立てることが『家長の務め』とでも思っているのかのように。
きっと父にとって、音を立てるぐらい勢い良く食事をすることは、食事の用意をしてくれる母への感謝のしるしなのだろう。
まったく共感はしないが、一応理解はする。
だけど、やっぱり苦手だ。
掃除機をかけていたはずの父親が、何かをつまんでいる。
どうやら、扇風機のリモコンらしい。
正確には、かつてリモコンと呼ばれたもの。
さっき、バキッっていったもんね。
やっぱり丁寧な人がいいなぁ。