他人様の作品トレスと模写で学べるもの(絵の勉強)
①トレスと模写はなんのためにやるか
他人様の作品などをトレース・または模写することの意味について。
ズバリ…その人の技を盗む!!
これに尽きる。
自分の作品として発表するものではない!
あくまで勉強のためですと、私は強く思います。
私個人としては、それ以外にやる意味がないくらいです😌(自分の作品がやっぱり一番描いてて楽しいので)
プライド捨てて模写もトレスもやってみたら、なんとも勉強になった!という。
トレスと模写で微妙に手に入るものが違うなぁとやってみて思いました。
上手く描けた!見て見てー!という承認欲求得たい方も、人の作品に手を出すなんて!という意固地になっている方も、ぜひちょっと考え方改めてやってほしいです✨
(私は後者でした。模写・トレスしたものはあくまで勉強のためなのでsnsなどにあげるのはオススメしません。権利の問題で)
②何を目的とするか明確にする大事さ
勉強のためと一言で表していますが、何を目的とするか、ということを明確にするのは大事だと思います。
私は漫画とイラストをトレス・模写してみました。
目的は、その人の線画の描き方と塗り方とコマ割りの技術を盗む!という目的でした。
盗む、というのはあくまで自分の作品に活かすためです。(自分の作品がやっぱり一番かわいい笑)
ただ、そっくりに描く、をメインにしていないというところがミソです。
どういう描き方や色の使い方をすればこんな絵が描けるのか…
技術を経験するのです!
経験です経験。作品として完成させたー!がメインではないということです。
あくまで自分の作品に活かしたい技術を盗むためにやるものかと。
※盗んだからって元作品の作者になりすましたり、自作発言は絶対やめましょう
③トレスで学べること
トレスは漫画で経験しました。その時に気づいたことについて記述します。
(1)線画の描き方と黒べた・ホワイトの使い方について学べた。
(2)力を入れるべき場所とそうでない場所を感じた。
(1)について。生き生きとした線画の描き方と黒ベべたとホワイトの使い方を経験しました。
例えば、
線画を描く際、思ってた以上にカクカクっとしていること(男性の腕など)
カクっとなっている山の頂点の線画が太くなっていること(多分アナログだと角度つける際にペンにブレーキと力がこもるため、太くなるんじゃないかと。デジタルだとこれが出せなくて私😇)
奥行きがある部分、影となる部分は線が太い。光が当たる部分は途切れている。
黒ベタで立体の境がなくなっても、ホワイトの塗り方次第で立体がわかる
など…
(2)について
メイン人物と背景の人物(モブ)の線画をなぞっていて、描き方の違いがわかった、という。
なんとなく違和感感じるんですよね。あ、これきっとアシスタントの方が描いたかも、と。
そしてそこはそこまで重要でない箇所かも、と。
なら手を抜いても良い場所ではないかと思いました。
メイン人物を頑張って描いて、背景はそこまでこだわりをもって描かなくてもいいんだ!
という学び・経験につながりました。
特に線画の違いの違和感なんかは、トレスじゃないとおそらくわからないかも
④模写で学べること
ズバリこれで学べるのはその人描き方を自分なりの方法で描けるようになる、ということ。
正直模写の方が力付きました(個人的な意見)
漫画に関してはコマ割りの方法、無駄コマのはしょり方、演出コマの挿入、アングル・配置のリズムなどの技術を経験しました。(まだペン入れ作業を経験していないので、そちらの方はこれからです)
イラストに関しては、光源と影の描き方(影による奥行きと手前の表現の仕方)、線画の太さと色、色相の関係(明度・彩度が同じくらいかそうでないか、補色かどうかなど、カラーサークルチェックしながら模写しました)、ぼかしのテクニック、などを経験しました。
⑤トレス・模写したあとにやることについて
模写・トレスをして技術盗んで終わりー!
というわけにはいきません
その技術が本当に身につくのは、自分の絵を描いた時です。
つまり
盗んだ技術を使って自分の絵柄・構図の作品を描く
ということをしてようやく身についたなと実感しました(個人的な意見)
そしてなにより、他人様の作品をトレス・模写している時より、自分の作品描いている方が楽しいのです。
盗んだ技術と自分が今まで培ってきた技術を混ぜ合わせると、また新たな閃きや気づきがあったりして楽しいです🎵
最後に…
盗んだ技術はそのままにしないで、あくまで自分のオリジナルの作風の要素の一つにすることに落ち着かせるのが良いかなぁと思います。
AIではないので…個性と混ぜていく、ということが大事かと思います✨