おひま
熊野寮で回りの人を見た限りではあるが、多くの人は自分について考えるのが大好きだと思う。わたしはこういう思考パターンをもち、というのもこういった育ち方をしてきたからで…、きっと将来的にはこうなると思う…。
それは必要なプロセスだと思う。自分の内側へ深く深く潜って読み解こうとするのは何より超楽しい。悩むというのは、多分強力な娯楽なんだろう。そうじゃなきゃきっと毎日の生活が退屈でやってられない。もし思考というものがキャラ付けされていたら(しこうちゃんみたいな)、僕たちはしこうちゃんの奴隷だ。悩まず自由でいることだってできるはずなのに望んで首輪をつけたがる。それというのもしこうちゃんがあまりに魅力的で、蜜月に耽るのはこの上ない気晴らしだからなのだ。僕の精神はそんなに強くないので、この陶酔を極めた果ては知らない。さりとて悩むことなしに時間をゆうゆう使うこともできないだろうなあ…。
銀河鉄道999で鉄郎に「時間を食べるテスト」が課されたことがあった。この世で最も食べにくいのは退屈なのだそうだ。
しこうちゃんはいつの間にか僕たちを僕たち自身から引き離し、外側から僕たちを観察させる。
しかし実際のところ誰も自分の眼で背中を見ることはできない。
ところで全く関係ないんですけど、この記事の見出しの絵、どうやって「東京」と読みましたか?