#5 寄り添うということ
私はこれまで、本当に周りの人に恵まれて生きてきました。
そばにいる人だけでなく、たとえ離れていても、
支えてくれる、応援してくれる人がたくさんいます。
たくさんの人のおかげで、今の私がいます。
そんな中でも、今日は私に寄り添い、
影響を与えてくれた人の話をします。
その人は、私がエルフェンに入団して3年目のシーズンにGKコーチとして来てくださり、そこから5年間指導をしていただいた、山郷のぞみさんです。
山郷さんは、いつも私に対して本気で、
真っ正面から向き合ってくれました。
良くない時には本気で怒り、
良い時は一緒に喜んでくれました。
どんなに地味な自主練でも長い時間、
本気で付き合ってくれました。
1人のサッカー選手として大切なこと、
ゴールを背負うことの責任、
味方と協力してゴールを守る楽しさなど
GKの魅力を教えてもらい、
私はGKが心から大好きと言えるようになりました。
もっともっと上を目指したいと思わせてくれた人。
私の背中を押し続け、自信を与えてくれた人。
「自分と向き合ってコツコツと努力できることがあなたの才能だよ」
と、まっすぐに伝えてくれた人。
どうにかして前に進もうとする私に対して
いつも本気で寄り添ってくれました。
山郷さんと接する時にいつも伝わってくる”本気”。
ここまで人に対して本気で、真っ正面から向き合える人と私は初めて出逢いました。
そして、山郷さんの”本気”からたくさんのものを与えてもらいました。
みんなそれぞれ、少しでも影響を受けた人がいると思います。
私にとっては山郷さんがそうでした。
山郷さんのようにとは思いません。
私にはそれは難しいと思うから。
だけど、私は私なりの寄り添い方で、本気で。
この先誰かが夢や目標など
何かに向かって頑張っていたら
その姿に対して”本気”で寄り添ってあげられる、
そんな人に私はなりたい。
そう思っています。