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受験体験記|スペイン語検定6級で広がる世界
はじめに|
大学院試の勉強を始めたての時期に、なんとなく日々のペースメーカーが欲しいなと思っていた。その時たまたま上の動画を見かけて「なんか語学やるのもいいかもなぁ」とぼんやり考えて中古のスペイン語テキストを買たのがきっかけ。実際は院試が忙しくなって本腰入れたのは院試後だが…。
特にスペイン語を勉強する強いモチベがあるわけではない。英語以外で何か喋れると世界が増えるかなぁと思う、それだけの理由である。
スペイン語検定6級はCEFRレベル PreA1レベル、問題形式は2024年12月現在でマークシート方式の3,4択問題、公式目安勉強時間は50時間。
である。
私は大体総勉強時間45時間くらい勉強した。
受験直後だが、99%受かってると思う。
行った勉強|
(内訳)
16h テキスト|ニューエクスプレスプラス スペイン語
23.5h 単語帳|スペイン語検定5級・6級単語集
2h 単語アプリ|SpanishDictionary.com
3h 問題集|スペイン語検定対策5級・6級問題集[改訂版]
Any% NHK しあわせ気分のスペイン語(10月~12月)
合計 45時間程度
使用したものは上の内訳に書いた通り。現在のスペイン語検定6級の問題は直近の過去問が手に入らないこと。早く問題集更新してほしいね。
勉強内容については上の教材を愚直にやることのみ。
ニューエクスプレスは8章まで(練習問題は4まで)を完璧にした。つまり、すべての本文でスペイン語→日本語および日本語→スペイン語の訳をできるようにして、練習問題は反射で解けるようにした。文法に関してはこれで十分。あとリスニング対策も兼ねて直前期はCDでシャドウイングしていた。
※ 本文を覚えるのが苦手な人は私のように段階を踏むようにして、
Level1.スペイン語→日本語
Level2.スペイン語を全部空欄にしたつまり語数だけわかるようにしておく(下画像参照)。これを使って日本語→スペイン語の練習をする。
Level3.日本語→スペイン語(スペイン語作文) の順で勉強すると良い。
![](https://assets.st-note.com/img/1733638504-xDntYvMTGQWi2IbhEoF6HL5g.jpg?width=1200)
単語帳は6級の範囲のすべての例文、すべての単語でスペイン語→日本語の訳ができるようにした。公式が出している語彙力目安が約500単語なので、単語力は大事。欲を言えば日本語→スペイン語の訳ができるといいが、そこまでしなくても6級は十分合格ラインに達すると思う。
ちなみに、この単語帳は音声が非常に使いにくいので注意(例文を読んだ後、各単語の訳を言うという謎の仕様)。割とテンポが悪いので私はあまり音声は使っていなかった。
※ ちなみに私は単語帳が苦手な人間なので、ただひたすら脳死でノートに例文を殴り書いていくという作業を4回くらいやったり、そのノートだけを見て意味が分かるかどうかチェックのような勉強をやっていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1733639334-1WOXrgeflGdRZI8aNkMj9nx6.jpg?width=1200)
単語アプリは割と序盤の時に「数字」「月」「色」とかそういう基礎の基礎を覚えるのに使った。スペイン語↔英語対応なので注意。
というかスペイン語単語アプリ少なすぎな。日本語アプリの質も良くないので、正直これが一番使いやすかった。
問題集は正直あんまり使ってない。一応演習量が詰めるといいなと序盤に買ったものの、そもそも単語を全然覚えていなかったので全然解けなかった。
正直結局使ったのは冠詞の章までと、模擬試験2回分。aulaの冠詞がelになる理由とか、そういうギリギリ必要な細かい部分はこの本で拾える気はするが、この本を使うよりも良い選択肢は他にいろいろあると思う。
あとこれは半分趣味でNHK Eテレ週1のスペイン語講座を見ていた。講師はニューエクスプレスの著者の先生で、私が結構合うタイプの雰囲気なので今も毎週の楽しみにしている。
![](https://assets.st-note.com/img/1733639480-LQ80mK1a2SE5AZwRuDcVzfMn.png)
対策と印象|
出題内容つまり出題される問題傾向に関しては上の記事が丁寧にまとめられているのでまず一読をお勧めする。
そのうえで2024年冬季試験を受けてみた私の印象を述べる。
第1問 語彙(綴りと発音)
ニューエクスプレスの一番最初のほうの”文字と発音”の項で見落としのないようにする。
特にr,rr/g//j/c,z/c,q については要チェック(ropa perro/colegio/"サ"行と"カ"行とかが出た)。
第2問 語彙(日常生活でよく使われる語句)
与えられたカテゴリに当てはまらない単語を選ぶ問題。単語帳を完璧にすべし。今回は食べ物、自然、住居、身体、心理(感情)が出た。
第3問 語彙・文法(空所補充問題。冠詞、主語人称代名詞、所有詞(前置形)、指示詞、形容詞)
動詞とか名詞とかを見て、適切な名詞・形容詞を消去法で選ぶ問題。ニューエクスプレスの練習問題が解ければ簡単。
第4問 和訳(最頻出の規則動詞と不規則動詞を含む語彙の意味と使い方)
結構ムズイ。6級出題範囲の中でも細かいニュアンスとか似た表現の絶妙な違いをちゃんと覚えておく必要がある。
~,¿no?(~ですね?)とかno...mucho(あまり~ない)とか、単語では前置詞fuera(外で)とかが出た。
第5問 文法(空所補充問題。ser, estar, haber (hay)の使い分けや正しい活用)
そのまんま。ser, estar, hayの使い分け。特にestarの使いどころを要チェック。
En este clase _____ estudiantes muy inteligente.とか出た。
第6問 文法(会話文に関する空所補充問題。疑問詞を使った疑問文とそれに対する答え方、また日常的によく使われる決まった応答文)
単語帳をいくら頑張っても、ある程度知らないのが出てくるので取れる部分はとる。
第7問 文法(空所補充問題。日本語に対応させて、動詞およびその語形)
鬼門。知らん動詞と絶妙な文が出てくる。当然pederやquerer,tenerは完璧にしておこう。
第8問 リスニング問題(スペイン語による簡単なやりとりを聞いて、その内容にもっとも一致するものをイラストの中から選ぶ)
鬼門。ちゃんと普段からCDなどで量を聞いてないとめっちゃムズイ。
「自転車はどこ?→ドアの前」「今何時?→12時45分」「あなたの友達はどれ?→~メガネかけてる…~」「今何してる?→~~」「夢は何ですか?→有名な歌手」みたいな問題が出た。
なおやはり単語集を完璧にしても知らない動詞がよく出てきたので、時間があれば動詞だけでも気持ち追加で勉強しておくと良いと思う。
最後に|
![](https://assets.st-note.com/img/1733639198-QtrGVjqlSWazTpFfBYoMim2Z.png?width=1200)
スペイン語6級レベルになると500単語くらいわかるようになるので割と日常的にアンテナが反応するようになる。ポルトガル語はもちろん、イタリア語もかなり近いラテン語系の言語なので、例えばイタリア料理店に行ったときに店に書いてあるイタリア語の文構造が若干わかるようになったり、説明書などでスペイン語があると少し分かるのでワクワクする。
割と序盤に勉強のためiPadの言語設定をスペイン語にして生活しているが、最近はほぼほぼ支障がなく、少し頭に良い刺激を得られる。
(今はPCが日本語、スマホが英語、iPadがスペイン語設定というキメラ)
とにかく最初のモチベ通り、勉強始める前よりだいぶ世界が広がったと思う。
というわけでとりあえずスペイン語特訓生活は今日で一区切り。
またモチベが出来たら5級も受けようかな。
では。 ¡Hasta luego!