釣り座での準備について(第6回)
前回は、釣り座での準備の第5回ということで、「釣り台の上に小物類を配置」についてお話しました。
第6回目の今回は、釣りを始めるまでの大まかな手順の6つめ、「エサの準備」についてお話します。
釣り座での準備
釣りを始めるまでの大まかな手順
6.エサの準備
釣り台の上に、小物類の配置が終わったら、次はエサの準備です。
今日は、2種類の麩エサをブレンドして、浅ダナ両ダンゴの釣り用のエサを作る場合を例にお話します。
浅ダナ両ダンゴの釣りは、水中でエサを漂わせる深さが約1m程度までの水深の浅い所にいるへらぶなを、2つのハリの両方に同じ麩エサをダンゴ状に丸めてつけたエサで釣る釣り方です。
この釣り方は、気温、水温が高くへらぶなの活性が良い夏の季節に向いています。
エサを作る手順は以下の通りです。
2種類の麩エサを準備する
計量カップを準備する
麩エサの袋の裏面に書いてある配合比率を確認する
お薦めの配合比率になるように、各エサを計量カップで測り、エサボウルに入れる
計量カップで測り、適量の水をエサボウルに加える
手の指を熊手状に開いて、空気を含ませるようにエサを混ぜる
基(もと)エサの完成
1.2種類の麩エサを準備する
今回は、マルキュー社製の、「凄麩」と「ガッテン」の2種類を配合したエサを作ります。
これらのエサの特徴は、以下のマルキューのサイトをご確認ください。
2.計量カップを準備する
エサの量を正確に測るために、へらぶな釣り用の計量カップを準備します。
その日使用予定のエサの量を考え、それに合わせたサイズの計量カップを使います。
この日は、一度にあまり沢山のエサを作り過ぎないように100mlの計量カップを使用しました。
3.麩エサの袋の裏面に書いてある配合比率を確認する
エサ袋の裏面には、典型的なエサのブレンドについて、使用するエサの種類ごとにどのくらいの量使用するかの説明が書いてあります。
例えば、「凄麩」については、下の写真のように、「凄麩」3に対して、その他の「お好みの麩エサ」2、水を1の比率で配合してください。と書いてあります。
4.お薦めの配合比率になるように、各エサを計量カップで測り、エサボウルに入れる
各エサと水の配合比率を確認したら、計量カップでそれぞれのエサをすりきり一杯分袋から取ってエサボウルに入れ、均等に混ざるように、手を熊手状に開いて軽くかき混ぜます。
5.計量カップで測り、適量の水をエサボウルに加える
次に、計量カップで配合比率に書いてある量の水を汲み、エサボウルに注ぎます。
水を注ぐ時は、1か所に集中して注がず、下の写真のように円を描くようにまんべんなく注ぎます。
6.手の指を熊手状に開いて、空気を含ませるようにエサを混ぜる
水を注ぎ終わったら、麩の粒子がまんべんなく水を吸収するように、手を熊手状に開いてエサをかき混ぜます。この、「手を熊手状にする」理由は、混ぜたエサに空気を十分に含ませ、使用時にダンゴを丸める際、ダンゴの中にも空気を含み、水中でハラハラとまんべんなく麩の粒子がばらけるようにするためです。
このため、エサを掌で押しつぶすようにしたり、練り込まないようにしましょう。
7.基(もと)エサの完成
これでエサは完成です。
ですが、実際釣りを始める時には、一掴み分だけをもう一つのエサボウルに取分け、今エサを作ったエサボウルには、それ以外の分を残しておき、乾燥を防ぐために植木鉢置きの皿などを載せて蓋をしておきます。これを基エサ(もとエサ)と言います。
なぜこのようにしておくかと言うと、作った全てのエサが蓋をされていないエサボウルの中に入った状態になっていると、使い切らない内に時間と共にエサが乾燥してしますためです。
また、もう一つの理由として、一掴み分だけ取分けたエサは、釣りを始める時にダンゴの丸めやすさ、水中での持ちなどを魚の状態に合わせて調整するため、適宜水を加えて水分量や粘り気を調整します。
ですが、水を混ぜすぎてエサがぺとぺとな状態になってしまいハリ付けしてもエサを振り込む際に取れてしまったりした場合、もし一度に全部のエサが同じ状態になってしまうと、元の固さや水分量に戻すことができず、また最初から新しいエサを作り直さなければなりません。
このようになることを避けるため、調整できるよう、基エサを残しておくのです。もし、今使っているエサが水気を含み過ぎてしまった場合、もう一つのエサボウルに入っている基エサを適量手に取って加えれば、修復が可能になります。
このように、①直ぐ釣りに使うエサと、②基エサを別々のエサボウルに作り終わったら、エサの準備は完了です。
今日は、釣りを始めるまでの大まかな手順の6つめ、「エサの準備」についてお話ししました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。