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0176;靴の買い替え時期と購入ポイント。

ども、寂しがり屋の独り好き、佑吉です。

前回まで、靴の履き方選び方についてお話してきました。

靴屋さんで靴を買う際に参考にしてほしい
フィッティングに関することなのですが
それ以外に、注目してほしいポイントがあるので
お伝えしていこうと思います。

突然ですが、靴の買い替え時期をどのくらいで設定しているでしょうか?

靴のアッパーがボロボロになったら?
靴の形が崩れてきたら?
靴底に穴が開いたら?
滑り止めがつるつるになったら?
色んな基準で買い替えのタイミングを見極めていると思います。

この買い替えのタイミングで注目してほしいのが
靴底の滑り止めです。
この滑り止め、滑らない様に溝が彫ってあると思うのですが
この溝が無くなったら買い替えのタイミングです。
他に、靴のクッション材がダメになったら、アッパーに穴が開いたら
踵などにある芯材の形が崩れたら、などなど色々見ていく事はありますが
一番分かりやすく、ダメになってしまいやすい部分が
靴底の滑り止めの溝で、チェックをしてほしい部分になります。

この滑り止めの溝、購入する際にチェックすることで
お得に使えるものを購入することができます。
ポイントは、素材と広さです。

靴底の素材、そんなに種類はないのですが
お得に使っていこうと思ったら、選んでほしい素材があります。
それは、ゴム素材の靴底です。

靴の構造として、クッション性を持たせるため
ウレタン素材がミッドソールと言われる部分に
使われている事が多いのですが
この素材に滑り止めの溝を掘っていることがあります。
これは、ゴムと比べて軽く柔らかさを出すのに適しているのですが
耐久性が低いため、普段履きで外で使うのには適していません。
そのため、ジムや室内の乾いた床で使うのにはいいのですが
屋外で使うと、おろし金で大根をおろす様に
ガリガリと簡単に滑り止めの溝が削れてしまい
滑り止めの機能が無くなってしまうだけでなく
歩き方の癖などで、靴の立てりのバランスが崩れてしまいやすく
その状態で使い続けると、足関節、膝関節、体幹などに
負担がかかってしまいます。
特に、膝関節は動く軸が限定されているため
負担が大きくなりやすく、ケガや痛みの原因になります。
そのため、滑り止めにウレタン素材のままの場合
最低でも屋外の使用はやめてもらいたいです。

では、ゴム素材の滑り止めがついてればOK
と、簡単に言えればいいのですが
ここにもポイントがあります。
それは、どこの部分に、どれくらいの広さで使っているかです。

このゴム素材、ウレタン素材と比べて重いため
あまり多く使うと靴が重くなってしまいのですが
歩行時に地面につく部分には使っていてもらいたいです。
その部分は、踵部分と前足部です。
踵部分、よく後ろの外側だけゴム素材を使っていることがあるのですが
ゴムの部分がはがれてしまう事があるのと
そこ以外の部分で踵を着いてしまうと、滑り止めの効果がなく
雨などでぬれたタイルやスーパーなどの床で
滑りやすくなってしまうため
踵全体がゴム素材の滑り止めがついているものがオススメです。
次に前足部の滑り止めですが
母趾や小趾の付け根の関節部分にある
母趾球や小趾球の部分が覆われるくらいの大きさの
ゴム素材の滑り止めがついている靴がオススメです。
これは歩行時の重心の軌道が
踵から小趾球に流れ、母趾球に行った後抜けていく軌道を描くため
これをカバーしていく必要があるため
母趾球、小趾球を覆うくらいの広さがあると
靴底がすり減りにくくオススメです。

靴に関して、よく相談を受けるのですが
安い靴ではダメで、高い靴を買えば全てを満たしてくれる
と、考えておられる方にお会いすることがあります。
安すぎる靴は、構造が簡素だったり、素材の耐久性が低かったりするので
あまりオススメはできませんが
モデルチェンジなどで安くなった靴は
機能を備えていることが多く、耐久性もある場合が多いため
そういった靴を、宝探しのように見つけるのも楽しいかもしれません。

靴は機能とデザイン、ファッション性が合わさっている
とても面白い身近な道具です。
是非、自分に合った気に入ったものを探してみて下さい。

ではでは。

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佐藤佑樹/義肢装具士/オーダーメイドインソール/3Dプリンター製インソール
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