0165;今の足の痛み、若い時に警告があったかも!「外脛骨」のお話。
ども、バタバタした一日だった、佑吉です。
やっと体調も良くなり、仕事らしい仕事をするようになって
長かったお正月を抜け出せたような気がします。
さて、本日は「外脛骨障害」についてお話していこうと思います。
この「外脛骨障害」、解剖学を少しかじったことのある方なら
ちょっと引っかかるかもしれません。
それは、「外脛骨」という骨をほとんどの教科書で見ることがなく
また、痛みが出てくる場所が、脛骨とは関係のなさそうな
内側縦アーチの要である、舟状骨の部分に痛みがでるからです。
そのため、私は初めて臨床でこの病名を見た時
何の疾患か分からず、とても苦い思いをしたことを覚えています。
この外脛骨、調べてみると、足部の骨が出来上がるとき
腓骨由来ではなく、脛骨由来で出来上がるかららしいです。
詳しくは分かりませんが、お母さんのお腹の中にいるときのお話で
足部の骨は、本来、腓骨由来で全て出来上がるはずなのに
脛骨由来で発生するため、仲間外れの骨ということで
このような名前になっているようです。
この外脛骨、生まれた後の成長段階で舟状骨と癒合するのですが
まれに癒合せず、離れた状態となり
更に悪いことに、場合によっては痛みを発生させることがあり
それを「有痛性外脛骨」といいます。
こうなってしまうと、内側縦アーチが潰れるごとに痛みが発生するので
まともに足を着くことが難しくなってしまいます。
そのため、この内側縦アーチを潰れない様にするか
手術で舟状骨に固定してしまう、もしくは取ってしまうなどするようです。
他に、炎症を抑える注射を打ったり
余分にできた血管をなくすような方法もあるようです。
詳しくは、整形外科などで説明してもらうといいと思います。
このような治療法の中で、痛みの程度や障害の程度などで
治療法は変わってくると思いますが
まずは、消炎鎮痛剤による痛みと炎症の解消
そして、保存療法になります。
この保存療法、内側縦アーチが潰れない様にすることと
この外脛骨に付着する、後脛骨筋の柔軟性を上げる
という事を行っていきます。
後脛骨筋は舟状骨などに付着し、内側縦アーチを構成する重要な筋肉であり
内側縦アーチがるぶれない様にしなければ
ほぼ確実に負荷が掛かってしまうため
アーチサポートのあるインソールを入れることが必要になります。
そして、この有痛性外脛骨は、成長期の10歳から15歳ごろに多く発生し
骨が成長すると収まってくる場合もあるようですが
のちにぶり返すこともあるようです。
また、アーチが潰れやすい傾向もあるため
偏平足だけでなく、外反母趾になるリスクも高いため
靴の選択や履き方を特に気をつけておく必要があります。
偏平足や外反母趾でインソールを作られる方の中には
明らかに舟状骨部に出っ張りがあり
若い時に痛みがあったと言われる方が多い印象です。
もし、足を真上から見た時、内くるぶしの少し前側が
ポコッと出っ張ている方は、外脛骨の可能性がありますので
市販のインソールでも構いませんので
アーチサポートを入れることをオススメします。
ではでは。