17ちがいの弟くん

初めて彼のお家に遊びに行ったのは、彼の弟の1才の誕生日
彼は3人家族でお母さんと17才も離れた弟
お母さんも40代半ばぐらいだったかな
高齢で弟を産んでいた
父親は違う人
お母さんは自分でスナックを経営し子供2人を育てていて
今思うと大変だったと思う

小さい弟は知り合いのお家にいくらかお金を渡し面倒を見てもらい、仕事が終わった朝方に迎えに行ってたのを思いだす

彼は高校を途中で辞め、私と出会った頃には
既にフリーターだった

仕事終わりのお母さんは機嫌が良ければいいが
悪酔いして仕事場から帰ってくると
幼い弟は泣いて怖がっていたのも頻繁だった

この家族もさまざまな物語を抱えていて

この家族の側にいた私も経験した事がない出来事に翻弄されていくんだけど

やはり思い出すのは弟くん
現在は30代になっている
小さい頃の弟くんを思うと胸がはち切れそうになる　今でも

15.6年前に1度 再開した
泣いたり笑ったりして近況報告をしたのを思い出す

　　　　　　　　　　　　　　　　つづく