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がんばってはいけなかった30代後半から40代前半

30代後半から40代前半は、今思えばまだ若い。体力ある。
もしその年代のワーママに伝えることがあるとすれば、
「その体力に頼ってがんばってはいけない」。
「無理してはダメ」かな。

そんなこと言ったって、仕事に追われ、まだ小さい子供の世話もあるし、日々手一杯。がんばらなきゃ毎日が回らない。

よーく、わかる。

私の実家は他県で、夫の実家は70代後半の義父のみ。頼れる身内はまあいない。夫も子の病気で休める身分の会社ではない。
ほぼ援軍なしの子育てだった。

うちの長男は風邪をひきやすい方で、病児保育にもお世話になった。風邪が酷くなる前に仕事上がりでギリギリ間に合う病院にすべり込みで受診したり。「転ばぬ先の杖」ならぬ、「熱出す前の受診」。

ただ、こちらの体力と夕方の時間が削られる。
受診終わると7時半とか。そっから帰って夕飯作るか、お惣菜買って帰るか。どちらを選んでも30分は掛かる。

バタバタと夕食をなんとかしているところに、何もしらない夫が帰宅。いつもより進んでいない家庭に、「何やってたの」なんて言った日には、こちらの余裕のなさの八つ当たり対象決定!

病児保育には助けられた。熱は収まったけど、まだ保育園や小学校に行くにはちょっと・・・なんて日に。
ただ、病児保育も時間が決まってるから、結局、遅刻と早退で有給取ったりして、病気の子を預けてまで来ている仕事で、「すみません、すみません」言ってる自分に、何やってるんだろう私ってなる。
結局、自分は相当消耗する。

長男が小学生の頃は、まだ「子の看護休暇」が小学生には認められていなかった。熱を出しやすい小学生だったから、有給でなんとかするか、熱が下がった2日目は、一人で食べられそうなもの、飲み物、電話を布団の側に置いて、家で寝かせて出勤したりして。
これは虐待なんじゃないか。世の中の仕組みを作っている偉いおっさんたちには想像もつかないことなんだろうと激しく思った。
次男の時に「子の看護休暇」が小学生まで引き上げられた。同じ小学生なのに長男はさぞ心細かったろう。

そんな子育ての苦労を一人で奮闘したつもりで、その時の仕事に向き合ったつもりだったが、50歳を目の前にして、大した出世をするわけでもなく。
消耗した体力とメンタルが残るのみ。

テレビで「共働き子育ての時短術」なんて特集をみると、いや、逆でしょ。がんばっちゃダメなんだってば!と憤っている。


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