チグハグブラウンルームに住んでしまった話
北国の片隅でサラリーマンをしている、アラフィフのかわうそです。
タイトルに関係ない話ですが、日本製鉄の買収阻止。どうなっちゃいますかねぇ。
私、ちょびっとですが株持ってるんですよねー。
今日下がるでしょうけど、どのくらいかな。
現在配当利回り6%超えの良い子なので、静観の予定ですが…気になります。
はい、タイトルの話題に戻ります。
私、片付けが苦手です。
しかし、散らかってるのはイヤです。
必然的に、散らかすもののない空間を目指して、モノのない部屋になります。
絵心に自信がないです。
絵心ない芸人の番組を見て笑うけど、同じテーマで書いてみたら同レベルの絵を描いてしまいます。
なので色彩感覚にも自信がなく、インテリアをセンス良くまとめる自信もありません。
部屋ごとに一色決めて、それ以外の色は入れない。
遊び心のないシンプルなお部屋になります。
前に住んでいた物件は、白基調の床材と建具の2LDKで、大変好みでした。
そこに、デニム調のオーダーソファを奮発し、北欧っぽい青色のカーテンをかけて、青以外にはほぼ色のないリビングにしていました。
お気に入りの自分の城でしたが、転職を機に引っ越すことにしました。
新しい職場まで、片道40分かかるからです。
24時間のうち貴重な1時間以上を、出勤日のたびに拘束される。
通勤手当、時給換算でいくらか計算すると…
こんなコスパの悪いことは耐え難いのです。
とても良い立地で、広い物件を見つけました。
2LDKのアパートにも関わらず
キッチンの間口が2550あり、コンロは3口。シンクも作業スペースも一軒家並み。
お風呂は自動お湯張り、追い焚き機能、浴室乾燥つき。エアコンは冷暖房両用の、霧ヶ峰ズバ暖。
職場へ徒歩10分。
もう、ここしかない…!
内見を申し込みました。
さて、待望の内見の日。
管理会社の人が、駐車スペースの説明からしてくれます。この部屋の割り当てスペースはGとH。
Gカップの変態、って覚えやすくていいね!とワラビー氏に耳打ちしたら睨まれました。ゴメンナサイ。
玄関に入ります。
すぐ正面に、上から下まですりガラスのスリットが入った扉が目に入ります。
あれ?図面ではあのスペースはトイレだったはずだけど…違ったっけ。
違いませんでした。
用を足すたびにシルエットクイズ。
どうして。
気を取り直し、ひとまずリビングに入ります。
おおー!広い!日当たりもバッチリ!
洗面台も大きいし、お風呂もキレイだなー!
…なんだけど。
床材が赤っぽい茶色なのに、
台所の吊り戸棚はグレー。合ってない…
どうして。
他の部屋も見てまわります。
収納も充分で、暮らしやすそう!
…なんだけど。
六畳間へ行くドアは黄土色に近くて
十畳間へ行くドアはオレンジに近くて、
デザインも 微妙に違うのはなぜ…
あっ、振り返ったら玄関からのドアは赤みが強い。
どうして。
管理会社の人
「こちらのオーナーさんは、
質の良い建具や設備を型落ちで仕入れて、安くて機能のいいアパートを建てるのがご趣味なんですよ。なので、この占有面積で、この機能で、このお家賃が実現しているわけです」
なるほど………なるほど?え、ご趣味?
ま、まぁいいか。
確かに占有面積と機能を考えたら、安いもんね。
「建具はなるべく床材と合わせて選んでいますから、ぱっと見、気づかないお客様もいらっしゃいますよ!なんなら退去まで気づかない方もおられます!」
いや確かに、茶色🤎という括りで言えば茶色だろうさ。だろうけどもさ。
立地、間取り、機能全て理想通りなのに、
戸惑いしか感じられないよ。
煮え切らない私に、管理会社の人が押してきます。
「各部屋ちょっとずつ違うんです。(そうだろうね)もう一室空いたところでして。家賃はちょっと変わっちゃうんですが、ご覧になります?」
少しでも建具がチグハグじゃない部屋が選べる可能性があるなら、家賃上がってもいい!見せて!お願いします!
敷地の一番奥の最上階に鎮座する、もう一つのお部屋に案内されました。
はい。
チグハグどころじゃなーーーい!!!
壁紙がグレーのレンガ柄のリビング!
腰壁が紺色のタイル柄の洋室!
ディスコみたいな照明がぶらさがってる!
システムキッチンはワインレッド!
気が狂いそう!(らーらーらーらーらーらーらー♪)
「こちら、オーナーのイチオシのお部屋でして。
とっておきを詰め込んだスペシャルルームになっております。キッチンはタカラのホーローですよー。その分、先ほどのお部屋より、お家賃が高くなっておりますが」
イヤぁぁああぁああ!!
さっきの部屋!さっきの部屋にします!!
スペシャルルームが衝撃すぎて。
最初の部屋が、至極まともに見えて。
チグハグブラウンルームに即決してしまいました。
とっても暮らしやすいです。
徒歩通勤も最高です。
だけど
どんなに片付けても
色が散らかってる。
チグハグブラウンルームに住んでいると、
定期的に平屋を建てたくなるのです…涙