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クリスマスディナーで神主召喚-優しくなりたいの

北国のアラフィフサラリーマン、かわうそです。
今日はクリスマスですね。

長年生きているので、いろんなクリスマスを過ごしてきました。
今朝なんとなく思い出した、
クリスマスにブン殴りたくなった男性
の話をさせてください🎄
すみません、朝から物騒で。

料理上手でクリスチャンの、年上彼氏がいたことがあります。
食費をあまりかけずに、とても美味しいご飯を作る人で。ご飯の写真に写る台所がいつでも整然としていて、感心していました。

そんな彼から、クリスマスには自分が腕を振るってディナーを振る舞うから、おうちデートしようと誘われます。
あまりお金持ちではない彼でしたから、外でフルコースより私も気を遣わなくて良いと思い、おうちデートOK。

ディナーを振る舞ってくれると言うのですから、それなりに手間も材料費もかかるでしょう。
食材を買い足したいと言う彼と一緒にスーパーへ行く道すがら、材料費は私が出すと申し出ました。
きっと副菜は作ってあるんだろうし、最後に買い足す分くらいは私が出さないと悪いですよね。

クリスチャン氏はスーパーに着くと
「ここの会計は、かわうそが出してくれるんだもんね」と再確認してきました。

私がうなずくと
一枚6000円のステーキ肉を、2枚
無言でカゴにぶち込みやがった。


は?💢

そのスーパーにある、一番高いシャンパンも
カゴに入れた。
は?💢
私は下戸だって知ってるよね。


更に、醤油、みりん、砂糖など、調味料の大容量サイズをカゴにドサドサ。
クリスマスに関係ない食材まで、まさか私に払わせようとしてる…?流石にそれは別会計だよね。

クリスチャン氏は、レジで全てレジ打ちしてもらい、「はい、よろしくね」と私に会計を譲りました。

さもしい…こんなカッコ悪いことある?
ドン引き。
わかったから買ってあげるからもう帰っていい?と言いたくなりました。
が、ちゃんとディナー出てくるなら悪いし…と、なんとか踏みとどまった。
踏みとどまってしまった。アホだなぁ。


その日の夕食メニューは

ステーキ
添え物の葉っぱ
作り置きのポテサラ
パン

以上!
調理工程、焼いただけ。
普段の丁寧な暮らし、どこやった?
さっき買わせた超お高い味噌、せめて使えよ。
なんなら味噌汁くらい作りましょうか。

クリスチャン氏は
自分はシャンパンを開け
私にはファンタグレープを注ぎ
高級ステーキ肉の前で
神に感謝の言葉を捧げ、十字を切りました。

ちげーだろ!
神より私の財布に感謝だろがよ!
聖なる夜に、どんどんガラの悪くなる私の心。

十字を切って顔を上げて、私を見てほざきました。
「かわうそが買って
俺が美味しく調理してあげる。
クリスマスに相応しい、与え合う
2人の愛の食卓だね!(ニッコリ)」


必要以上の糧を、彼女から強奪しといて、
何が愛じゃこのエセクリスチャンめ。

気が遠くなりそうな私の脳内に
神主さんが現れ、二礼二拍手一礼。

かけまくもかしこき
いざなぎのおおみかみ
さもしきドケチ男と別れさしめたまへ
かしこみかしこみ申す〜

食べないで帰りたかったけど、出されたご飯を残すのは信条に反する。
脳内神主さんの祝詞を聴きながら、神速で完食。
彼の頬で柏手打ってやりたいのをひたすら我慢。


愛の食卓wの、役割分担ですけど
2万円出す係と、
肉焼いて葉っぱ洗うだけの係。
あなたは、どちらの係になりたいですか。

というか、一食に2万出すなら
普通にプロのフルコース食べませんか。

最後の肉を飲み込むと同時に、腹が痛くなったと言って帰宅して、翌日すぐさま別れました。
さすがにね、
クリスチャンを25日に振るのは縁起が良くないかなと思ったので。


今日は走馬灯のように、クリスマスを共に過ごしてくれた殿方が思い浮かびます。
決して、変な人ばかりではありませんでしたよ。

頑張って素敵なディナー予約してくれて、テーブルについてからズラリと並ぶカトラリーを見て
「どれから使うの…」とコッソリ聞いてきた彼。
翌年は別な人とクリスマスディナーに行きましたが
「ごめん、一体何が正解なの…」と聞かれました笑

男性って可愛らしい生き物だなぁ
たくさん優しくしよう!と思いましたよ。

優しくさせておくれよ。




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