GOING サブマリン!
ここは人間と魚人「さかな人間」が暮らす世界。プラネットオーシャン!
陸地という概念は無く、すべてが水!
つまり水中の世界だ。
中心には、光輝く大きなマリモのようなコアがありそこからはエアーポンプのように空気と光を生んでいる場所がある。通称エアーズマリモ!
人間達は水中にあるとてつもなく大きな、シャボン玉のような
「スクエア」と呼ばれる所で生活をしていて
エアーズマリモから供給される空気と光がとても大切なライフラインになっている。
光の成分は水中にいる、微生物!通称!電磁バクテリア。
その1つ1つの微生物達がエネルギーを生み出しているのである。
この世界は水中世界のため、魚人達の働きなくしては人間達は生活していくこともままらない!
そのため、人間よりも魚人の方が優劣は上なのである。
その事に不満を持つ者も多くなっていて、しばし小競合いがよく起こっていた。
そんな世界である人物は、人間でも魚人と同じくらい水中で動く事のできるスーツと乗り物を開発し
人々は、大きな発展を遂げた。
お陰で、人間と魚人の関係性は少しばかり良くはなったのだが…
ここからは潜航物語をご覧ください。
僕がまだ4歳くらいの頃…
(じいちゃん!じいちゃん! 待ってよ〜今日はゆっくりできるんでしょ?この前遊ぶ約束してくれたもんね〜?)
まだまだ小さかった僕は、じいちゃんが大好きで
よく甘えていた。
(お〜お〜、トム!じいちゃんは約束は破らん!
今日はいっぱい遊ぼうな〜)
そう、僕の名前はトム!
そして僕のじいちゃん、名前はノット!
ノット・リガード
じいちゃんは、郵送関係の仕事をしていたようだが
まだ小さい僕には、簡単にしか話をしてくれてなかった。
ある時、じいちゃんに言われたあの一言!
とても真剣な顔で、言われた記憶がある。
未だに、ちゃんとした意味で答えることができないでいる。
(トムや!この世界は好きか?)
(う〜ん!わかんない!でも、じいちゃんは好き〜)
4歳の頃の自分は無邪気にそう答えていた。
今日その大好きなじいちゃんが、亡くなった…
見た目はまだまだ元気って!じいちゃんだったけど
90歳!大往生だった。
大好きなじいちゃん…まだ6歳の僕はその日!
1日中!じいちゃんのいた部屋で、なきべそをかいていた。
暗くなっても、じいちゃんの匂いのした部屋から出たくなくて、ずっといた。
(ぐぅ〜)
悲しくてもお腹は減る、少し落ち着いたのか
部屋を出ようと立ち上がると、何か扉のような跡が天井付近にあった。
自然とその跡に手が伸びていた。
埃っぽい、古びた天井扉が開く!すると…
見覚えはない…というか、はじめて見る大きめの
BOXを見つけた!(重!)
そのBOXは黒くて、ダイヤル式の鍵がかけられていた。
両親にも問いただしたが、分からないとの事…
念のため、じいちゃんの部屋をすみずみまで探したが、そのダイヤルの番号らしいものは見つからなかった。
部屋に寝転び、どうしようかな〜とBOXを持ち上げた時に、BOXの裏側に小さい隙間があるのを見つけた!
よーく、見てみると何やら畳まれたメモのようなものが挟まっていた。
メモには、こう書かれていた。
大切な孫の誕生日!
6月15日
そのメモを見てすぐにダイヤルを回した!
(6…1…5っと)
(カチ!)
BOXが開いた!
中には、1枚の手紙と
何かの設計図みたいなのが入っていた。
手紙
このBOXを開けた、者へ
中にある設計図は、新しいポッドの設計図じゃ!
出来ればわしが生きてる内に、完成させたかったんじゃが…歳には勝てないようじゃ…
頼む!この設計図のポッドを完成させて
わしの遺産をこの世界に開示してほしい!
さすれば、人間と魚人の歪みもなくなるはずじゃ!
わしは、この世界を愛しておる!
せめて!トム自身が幸せに暮らせる世界を残してほしい!
すでに昔馴染みの奴が数年前から、作業をしている!気は荒いが、とても信頼できるやつじゃ!
仲良く頼む!
場所は1番スクエア南側の珊瑚礁一帯にある洞窟じゃ!
PS.トムや!この世界を愛してくれ!
まるで僕がこのBOXを見つけることを知っていたかのような手紙。
手紙を握りしめ、僕は泣いていた。
(じいちゃん…)
第2話へ!潜航
https://note.com/preview/n5b65b39c7711?prev_access_key=92833965d2c55f1084e5f5113116dd2b