歯周病専門医と歯周病認定歯科衛生士とは?
歯周病という分野において、「日本歯周病学会」という厚生労働省が認可した学術団体が定めた規定や試験をクリアした歯科医師に与えられる専門資格があります。
歯周病認定医・専門医・指導医の3つの資格があり、歯科衛生士には歯周病認定 歯科衛生士というライセンスがあります。
専門医の数は約1200人。
歯科医師の人数は全国で約107400人。
つまり、日本の歯科医師の約1%が歯周病専門医ということになります。
限られた存在であり、専門教育機関で学んだのちに症例報告と厳しい試験を
クリアしなければなりません。
もう一方で、歯周病認定歯科衛生士の数は1300人
歯科衛生士の数は全国で143000人
つまり約0・9%となりかなり希少な存在です。
山梨県のような地方では3名と都市部に比べてその差は顕著です。
わずか3名というのは全国で下から6番目に少ない県になります。
これらの数字は何を意味するかというと歯周病の治療に熱心に取り組んでいる歯科医院の数、つまり熱心な歯科医師・歯科衛生士の数を表していると言っても良いでしょう。学会に所属していなくても熱心な歯科医院は沢山ありますが、患者さん目線で考えた場合、歯周病専門医の歯科医が多いに越したことはありません。
歯周病認定衛生士も然りです。
専門資格は資格であって資格が治療することはありません。あくまで人間が治療します。しかし、医科の分野に専門がいくつも分かれているように歯科にも専門分野があります。
例えば、入れ歯や被せ物が得意な補綴専門医という歯医者さん、小児歯科専門で子供の治療が得意な小児歯科専門医という歯医者さん、口腔内の腫瘍や顎変形症の手術を専門にする口腔外科専門医などなど、歯科医院によって「得意分野」というのがあるのです。
歯周病という病は歯の抜歯原因でダントツNo. 1です。
虫歯で歯を抜くというのはまずあり得ないのです。
つまり、歯を残そうとしたら歯周病治療をしたり予防処置をしなくては
いけませんので熱心に取り組んでいる歯科医院を選ぶ方が有利かもしれません。
アメリカの都市部では、歯周病の治療は歯周病専門医、根管治療は根管治療の専門医、入れ歯は入れ歯専門医というようにそれぞれの専門医にかかって治療を進めることもある様です。
一つの基準にはなると思いますので参考になれば幸いです。