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2022年ファジアーノ岡山 ゴール解説 第1節VSヴァンフォーレ甲府

2022/2/20 J2 第1節 
ファジアーノ岡山 4-1 ヴァンフォーレ甲府
35分 甲府 20 松本凪生
36分 岡山 20 川本梨誉
42分 岡山 14 田中雄大
52分 岡山 7   チアゴ アウベス
56分 岡山 7   チアゴ アウベス

スタメン

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得点

①36分 川本梨誉

得点までの流れ 14田中→5柳→27河井→20川本

この得点シーンでは柳と河井に注目したい。
まず最初に競り合った柳について。
風の影響もあり、恐らく本人が思っていたよりも後ろにボールが来たと考えられる。しかしここで柳らしい強さを見せた。先に触られると思った瞬間に相手の前にがっちりと体を入れボールを触らせなかった。
次にアシストをした河井について。
得点シーンを見るとわかるが、柳が競り合いに勝ち、ここにボールが落ちてくるだろうということを一人素早く予測し、河井のみがニアゾーンに走りこんでいた。
またクロスも絶品だった。
甲府は岡山と比べると身長が低くセットプレーでは劣勢となる。このシーンで、甲府はゾーンでの守備ではあるが、22野澤(185cm) が23バイス(186cm)を10リラ(185cm)が7チアゴ(181cm)を監視する形になっていた。そのため河井がクロスを上げたときは中が手薄になっており、178cmある20川本についていたのは171cmの20松本であった。河井がここまで把握してクロスを上げたかは不明だが清水時代から共に練習してきたからこそのクロスだろう。

②42分 田中雄大

得点までの流れ 5柳→10宮崎→7チアゴ→14田中

田中雄大のゴールへの意欲が甲府の守備を破壊した。後ろに宮崎、川本がいる中でチアゴの落としたボールに誰よりも早く反応した。またただ強く打つだけでは相手DFに当たっていたと思う。そのため少し巻くようなシュートを打っている。この勢いと落ち着きぶりからスーパールーキーの才能を垣間見ることができた。
アシストしたチアゴも無理やり自分で前を向いてシュートを打つのではなく、ブラジル人らしいしなやかなタッチでキープをしてより態勢のいい選手に決めてもらう。ストライカー役だけでなくポストプレーもできるぞと言わんばかりのプレーを見せてくれた。

③52分 チアゴ アウベス

開幕デビュー戦にしてチアゴの能力の高さに全員が驚かされた。的確な判断を下す能力と正確なキック能力があってこそのゴールである。
前半にもハーフウェイライン辺りからシュートを打ち足を滑らせるシーンがあった。あのシーンを見ていたためまさか入るとは予想もしていなかった。いい意味で期待を裏切るゴールだった。

またシュート前の守備も素晴らしかった。川本がしつこく追い続けバックパスを誘導。相手CBから縦パスが出ると判断したチアゴと本山と田中が素早く受け手を囲い込みミスを誘い奪い切った。川本のハードワークとチアゴ・本山・田中の素早い寄せがスーパーゴールを生んだ。

④56分 チアゴ アウベス

得点までの流れ 20川本→10宮崎→27河井→7チアゴ

このゴールは守備から攻撃への流れがとても良かった。河野が浮き球のパスを通そうとするも届かず。しかし瞬時に本山がボールホルダーに寄せて相手のパスを乱れさせる。トラップをしている間に宮崎・河野・川本が3方向から相手を囲みパスコースを塞ぎボールを奪った。周りがファールを主張する中、宮崎がボールを拾い、ニアゾーンに走りこみフリーになっていた河井へパス。河井が落ち着いてチアゴへラストパスを出した。受けたチアゴもワンタッチで打つのではなく、あえてワントラップして打つことでマーカーとキーパーのタイミングをずらした。
IHやSBがニアゾーンを突いてクロスを上げてからのシュートはキャンプから取り組んできた理想の形だった。それがしっかりと表現されたゴールだった。



読んでいただきありがとうございます。今シーズンは主にゴール解説を書いていこうと思っています。
今年はたくさんのゴールを解説できればと思っています。逆に得点がないと書くことがなくなります、、、(もし得点がなければ惜しかったシーンなどを取りあげる予定です。)
今シーズンもよろしくお願いします!


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