2022年ファジアーノ岡山 ゴール解説 第2節VS徳島ヴォルティス
スタメン
得点
①3分 チアゴ アウベス
この得点では岡山のチームとしての守備とチアゴの技術が光った。
まず守備について。
相手CBの安部がボールを運びパスコースを探す。しかしデュークが相手アンカー、河井・宮崎が相手IHへのパスコースを塞ぐことで相手WG西谷へパスを誘導。
西谷がトラップした瞬間に河野が素早く寄せることでバックパスをさせることに成功。そのバックパスを受けた新井も宮崎が素早く寄せてきたためバックパスを選択。安部はデュークがプレッシャーに来ていたため焦って相方CBにパスをする。結局はそのパスがズレて、それを狙っていたチアゴがカットしてゴールを決めた。
次にチアゴの技術について。
恐らくチアゴはCB内田がボールをトラップした瞬間を狙おうとしていた。そのためCB内田に直線的にプレッシャーをかけていた。しかし実際にはボールがズレたため急な方向転換を強いられた。しかしそこは持ち前のスピードで瞬時に反応し方向転換した。
またチアゴはわずか3タッチでシュートに持ち込んだ。1タッチ目、2タッチ目は自身の強みであるスピードを生かして大きく持ち運び、相手を寄せ付けず無駄なタッチを要さずに3タッチ目でシュートを打った。
連動した守備とチアゴのスピード・シュート精度がゴールを生んだと言えるだろう。
チャンスシーン
①58分40秒~(DAZN 1:33:12~)
結局、宮崎が上げたクロスは味方に合わずクリアされたがこのシーンは関わった選手それぞれの良さが表れていたように思う。
まず徳元が1対1での強さを見せて相手からボールを奪取。それを拾ったチアゴは無理に前を向かずバックパスを選択した。
このバックパスを受けたのが田中であったが驚くほど落ち着いていた。普通の選手なら相手が素早くプレスをかけてきているためクリアをするだろう。しかし田中は素早いターンで相手の逆をとり、GK梅田でも近いCB柳でもなく一番遠くのSB河野を選択した。それによって徳島の前からのプレスを回避すると共に徳島の陣形を間延びさせることに成功した。
河野は素早く宮崎にパスを出し、受けた宮崎は1タッチで前を向いた。そのまま少し外に持ち出し中にいた河井へ。河井は相手の体をうまく使いボールをキープし走り出していた宮崎にスルーパスを出した。
得点には繋がらなかったが、徳元の対人の強さ、田中の視野の広さと落ち着き、宮崎・河井の足元の技術と各々の良さが際立ったシーンだった。
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