2022年ファジアーノ岡山 ゴール解説 第3節VS栃木SC
スタメン
得点
①48分 ヨルディ バイス
即時奪回と個の力
まず即時奪回について。
DAZNで確認できる方はFKが決まる2分前位から見てほしい。
1つ目は45分20秒(DAZN 1:19:16~)。サイドでボールを持った河野が中にいる河井に出す。河井は前方の田中にダイレクトでパスを出した。しかしそのパスはズレてしまい栃木の選手にわたってしまう。栃木は繋ごうとダイレクトでパスを出すが、河井がすぐさま切り替えパスカットした.。
2つ目は45分30秒。河井からのクロスを受けたデュークが田中に落とす。そのボールはズレてしまい相手にクリアされ、ペナルティアーク付近に転がる。そのボールを相手がクリアするものの宮崎が寄せていたため十分にクリアできず河野のボールカットを誘発した。
次に個の力について。
1人目はチアゴ アウベスである。試合を通してたくさんのファールを貰いセットプレーを創出した。ファールを貰うことも一つの個の力と考えることができるだろう。
2人目はヨルディ バイスである。言うまでもないがこのゴールはバイスのキック精度があってこそである。
FKはゴールに近すぎるとボールが落ち切らずゴール上に外れたり壁に当たったりすることが多い。そのため多くはファーサイドに早いシュートを打ったり、直接狙わずボールを動かしてシュートを打ったりする。
しかしバイスは違った。キックのタイミングをずらすことで栃木の壁を無効化。GKも不意を突かれた形となりジャンプのタイミングがワンテンポ遅れている。
チャンスシーン
①17分13秒~(DAZN 00:34:28~)
河野のクロスからデュークが頭で合わせたチャンスシーン。このシーンでは河野とデュークのプレーを見ていきたい。
個人的に昨季の後半戦のプレーを見て惚れ込んだが、今季は第1節、2節ともにあまりいいプレーを見ることができなかった。このシーンでやっと河野の良さが見えたような気がする。
まず気を見計らった攻撃参加。宮崎が裏に抜ける動きを見せたことで空いたスペースを見つけボールを受ける。そしてセオリー通りドリブルで縦に抜けるのではなく、ノーステップでデュークにピンポイントのパスを届けた。
昨季のアウェー甲府戦でもデュークへノーステップで同じようなクロスを上げていた。
ノーステップでのクロスはタイミングをずらすことができるため、対面の相手に当てることなくクロスを上げることができる。また中のマークの受け渡しなどが混乱する可能性もある。
恐らく河野はこの形を得意としておりデュークとはホットラインが形成されつつあるように思う。
次にデュークについて見ていく。はじめ河野がボールを持った時点でデュークはグティエレスの前に入ろうとしている。その時点ではがっちりとマークに付かれている。しかし河野がクロスを上げる1秒前に突然後ろに引いた。それによって見事にマークを外して見せた。マークに付いていたグティエレスとしては急に前にいた選手が視界から消えたため付いていくことができず前で弾くしか守る方法がなくなってしまった。結果的に河野のクロスが絶妙だったためグティエレスは被ってしまった。
②66分36秒~(DAZN 1:40:35~)
このシーンは守備からとても良かった。栃木は素早く始めてGKからCBに繋いだ。するとデュークがCBに猛烈にプレッシャーをかけパスコースを限定。CBはCHにパスを出すしかなくなったが、そこは河井が狙っていた。素早く寄せボール奪取することができた。
河井がカットしたボールを田中が拾うとサイドに流れたデュークにパス。デュークはファーサイドで待つチアゴに正確なクロスをあげた。チアゴは丁寧にインサイドで合わせるも惜しくもポストに阻まれてしまった。こぼれ球への反応も良く白井、徳元と相手に拾わせず2次攻撃へとつなげた。
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