「異端のチェアマン」 をファジサポ目線で読んでみた。
著者 宇都宮徹壱さんについて
1966年生まれ。写真家・ノンフイクションライター
フットボールに対する愛情をひしひしと感じるライターさん
宇都宮さんの本と初めて出会ったのは2008年
「股旅フットボール」
全国の地域リーグのクラブを取材してまとめた本で、ファジアーノ岡山も取り上げられている。
当時の対戦相手、ニューウエーブ北九州のサポの方に紹介してもらい、彼と一緒に岡山駅の本屋に行き、購入した。
全国を駆け回って、地域リーグを取材してくれるライターさんがいたことにびっくりしたのと、その本にファジが取り上げられて嬉しかったのを覚えている。
村井満さんはどんなチェアマンだったか?
村井さんがJリーグでやったことを一言で言うと、
天日干し
チェアマンによるJリーグの「天日干し」が、組織の風通しをよくし、抜本的な改革つながったのだと理解した。
チェアマン在任中の8年(2014年〜2022年3月)であった出来事
・JAPANESE ONRY事件
・DAZNとの大型契約締結
・木村正明氏をJリーグに招集←ファジサポ目線
・新型コロナウイルス危機
天日干しにより、本質をあぶりだし、丁寧に、かつスピード感を持って対応していたことがよく分かった。
この本で初めて知ったのが、村井さんが熱狂的な浦和サポであること。
レッズを追いかけ日本中を周っていたこと、ACLでイラン遠征にも行ったことが紹介されていた。
立場的にサポからの批判を受けることも多かった。
そんな時「サポ出身チェアマン」を前面に出すこともできたはず。
それをしなかったことに村井さんの信念とプライドを感じた。
困ったときの木村さん
ここからはファジサポ目線で
木村正明さんはやっぱりすごかった。
コロナ禍でJリーグに木村さんがいなかったらどうなっていたか。
本を読んでゾッとした。
木村正明さんは、倒産寸前のファジアーノを立て直し、就任から3年でファジをJリーグに昇格させた敏腕経営者であり名物社長。
Jリーグの専務理事として、金融機関や官公庁と掛け合い、
コロナ禍で資金繰りが悪化したJリーグや各クラブを救ってくれていた。
一例を挙げると、
当時の菅義偉官房長官とも2度面談したことが布石となり、企業がJクラブに対して支払ったスポンサー料を「損金算入(=課税対象にならない)として認める」というものだ。
ファジの北川社長が、
「コロナ禍でスポンサー料の返金を求めてきたスポンサー企業はなかった」
とコメントしていたが、それとつながった。
実は、間接的にファジを救ってくれていた。
木村さんがやっていたことが、スポンサーにとっては安心材料となったわけだ。
木村さんがJリーグの専務理事になった2018年当時
ファジサポ的には「Jリーグに木村さんを取られた」という思いもあったが、
「コロナ禍に木村さんがJリーグにいたからこそ、サッカーのある日常が守られた」と捉え直した。
木村正明さんエピソード
この勢いで木村さんのことを書いていきたい。
木村さんきっかけで、ファジアーノに興味をもち、応援してくれているサポーターやスポンサーも多い。
2022年リーグ最終戦 VS東京ヴェルディ
味の素スタジアムに木村さんがいた。
僭越ながら話しかけさせてもらった。
さらに僭越ながら質問をさせてもらった。
「Jリーグ分配金の傾斜配分でJリーグが二極化していきますかね?」
木村さんは「私はそうは思ってなくて・・・」と
いちサポの質問に丁寧に答えてくださった。
さらに、
木村氏「約束があって行かないといけないので・・・」
と、てっきり話を切り上げられるのかと思ったら、
「あちらに歩きながら話してもいいですか?」
と関係者入口まで歩きながら、私の疑問に、時間の許す限り丁寧に答えてくださった。
ファジアーノの社長をしていた時にも、穏やかに、気さくにサポとかかわってくださっていた。
東大卒。ゴールドマンサックス出身。
ハードワーカーでストイックなイメージの強いイメージのある木村さんだが、
彼の魅力はそれだけではないというのは、声を大にして伝えたい。
特筆すべきは、握手した時に感じる木村さんの力強さと温かさ
ファジサポの間でもよく話題に上がる。
握手ひとつにも、人をひきつける木村さんの人柄を感じる。
村井チェアマンの本の読書記録として書き始めた記事ですが、木村正明さんの分量の方が多くなってしまった(汗)
それくらいファジサポにとって木村正明さんは特別な存在だととらえていただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
クラシコの始まり「地域リーグこそが百年構想の最前線である」
突然の木村ロスは「私の中で一択でした。」コロナ禍をサッカー界が乗り切ったのは、木村さんの功績が大きいことがよく分かった。
繋がった。木村さんと北川さんの文章
課題意識は佐伯さん
天日干し
「天日干し」
当たり前のことをした。
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