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【HUNTER×HUNTER】モモゼ王子・生存戦略

この記事はハンターハンター404話が掲載された時点で執筆したものです。今後の展開により、内容に齟齬が出るかもしれませんがご容赦ください。

 ハンターハンターの王位継承戦編、怒涛の勢いでドンドン進んでいますね。筆者も毎週楽しみに読んでいます。そして突然ですが皆さん、彼女を覚えていますでしょうか!?

\ドーン/

 王位継承戦でチュートリアルキャラのように真っ先にその生命を儚く散らし脱落した第12王子……モモゼ=ホイコーロさんです!

かわいい

 モモゼ王子といえばコイツ! クラピカたちが船に乗り込んだ途端に部屋を埋め尽くした念獣=守護霊獣の中で一際異彩を放っていたこのネズミ型守護霊獣……通称「おヒマ」を操っていた(?)のがモモゼ王子なのですが……

幽体離脱(ザ・タッチ)ってなんだよ

 なんということでしょう! 特に活躍することもなく一瞬で退場してしまいました。

チーン

 本記事ではそんなモモゼ王子が生き残るためにどうすればよかったのかに焦点を当てて考察していきたいと思います!


念獣を使いこなす

 では最初は継承戦を勝ち抜くためのキモ、王子一人につき一匹支給される守護霊獣から考察していきましょう。

かわいい×2

 モモゼ王子に配られたこの守護霊獣、人に取り憑く操作系の念獣のようです。本編ではサイールドさんという協専ハンターの意志を操ったのですが、操られている最中のサイールドさんは、シャルナークに操られた人たちと違って若干嫌そうな態度だったことから「身体の自由だけを操る。あるいは標的が命令通りに動かざるを得ない状況に追い込む」という半強制型に位置するのではないかなーと思っています。

サイールドさんもかわいい

 操作の条件を満たす過程としてはこうです。

ネズミ型の念獣が対象に取り憑く
(取り憑かれた対象以外にはたとえ念能力者であろうと見えない)

取り憑いた念獣が「おヒマ?」と執拗に問いかける

対象がついうっかり問いかけに肯定してしまうと、
念獣に操作され周りの人間を殺傷する

 クッソ冗長だ……団結するだけで最大級の威力を発揮できたり、一定時間そばにいるだけで好感度MAXにできる他の王子の守護霊獣と違って随分操作までの道のりが長い上に不確実要素が多すぎです。型にハマれば強いのが操作系ではなかったのか……

しかも弱点として下記の点が挙げられます。

弱点1:操作対象が中途半端

 モモゼの守護霊獣が初手で取り憑いたのが星なし協専ハンターのサイールドさんだったから運良く操ることができたものの、これがクラピカや十二支んなどの念の情報に長けた者だった場合、どうでしょう?

オタクが擦るやつ

 彼らは未知の念獣(=念での攻撃)からの問いかけに対して、不用意に答えてしまうことの危険性を認知しているでしょう。そのため、星なし協専ハンターのサイールドさんみたいにうっかり「あ、ヒマっすw」なんて答えるワケがないのです。
 そのため、操りたいのは一般人より強力な身体能力を持った念能力者なのに、一定以上の水準になると問いかけに肯定してもらえず操作できないという強烈なジレンマを抱えた守護霊獣だといえるでしょう。

弱点2:操作内容が単調

 本編ではサイールドさんがものの見事に罠にかかって操作されちゃいましたが、その結果は周囲の人を片っ端から殺傷するというお粗末なものでした。
 え、ええんか……? せっかく念能力者を操作させたんだから、もっと……こう、念能力を使って秘密裏に一人ずつ始末するとかせんで……ええんか?

おヒマ

 これはサイールドさんの心根が優しくて殺人に向いていなかったとかは特に関係なく、おそらくあらかじめプログラムされた様にしか操作できないのです。これは強制型や要請型と異なり、どう行動するのか術者と被操作者で意思決定の折半をする半強制型の弱点といえるのかもしれないですね。

弱点3:オーラ消費が激しい

 上記に挙げた2つの弱点に関しては「いやでも一応念能力者も操作できるからなー」とか「雑に殺してくれたほうがすぐに結果が出せるからなー」などとギリギリ擁護することもできるかもしれませんが、これに関してはもう明確に弱点です。

チカレタ……

 サイールドさんを一人操って即疲労が溜まっています。これはモモゼが訓練した念能力者じゃないとか操作系が苦手だったにしてもコスパが悪すぎです。この弱点のせいで守護霊獣が姿を現せず、タフディーにあっさり殺されてしまったともいえるでしょう。やっぱり……念能力はメモリ節約やな!

立ち回りを考える

 支給された守護霊獣が全く使えないということが判明したモモゼ王子ですが、まだまだ諦めるには早いです。

終身名誉王子

 守護霊獣の能力が一切不明にも関わらずしぶとく生き残っている第3王子チョウライのように生きる道はあったはずです!

顔似てる……似てない?

 しかしチョウライ王子にはシュウ=ウ組という黒い後ろ盾がありました。モモゼ王子には……


ジュリアーノ、なし!


呪詛担当、なし!


私設兵、なし!


 もちろんヤクザとの繋がりもなにもありません……! 大丈夫かこの子!?

 し、しかし……! あのクラピカもオイト王子の愛くるしい顔に心を奪われ、護ることを決めました。曲がりなりにもオイト王子と異母兄弟のモモゼにもそんな人間的魅力があるはず……!

 お、おお……思いっきり王の器ではない者をディスってます! なんやねん! 腹の中は真っ黒じゃないかっ!
 こんな考えでは他の王子の軍門に下ったり命乞いの手紙を書くなどは全くできなさそうです。そもそもモモゼを味方にしてもメリットがない

最後の手段

 おそらく継承戦を勝ち抜くうえで、これが一番強いと思います。ベンジャミンお兄様も一撃で粉砕、ツェリードニヒの刹那の十秒も取り憑かせた守護霊獣で意識を乱しての"硬"パンチで攻略可能です。

 別にモモゼの生存戦略が思いつかなくてヤケに走ったワケではありません! どんな小賢しい念能力も鍛え上げた筋力の前には無力なのです。
 実際、タフディーがこんな太いモモゼの首を絞められるとは思えませんし……!

 というわけで、後半は投げっぱなし少々駆け足になってしまいましたが、モモゼ王子が継承戦で生き残るのは不可能という結論で総意が取れたと思います。ではまた機会があれば次回の考察記事でお会いしましょう! アデュー!


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