【めだかボックス】百町破魔矢の異常性を考察してみた
はじめに
突然ですが皆さん、めだかボックスって覚えてますか?
週刊少年ジャンプで連載されていた暗号学園のいろはで原作を担当していた西尾維新先生と……
ヤングアニマルで10月より連載開始した地雷グリコにて作画を務めている暁月あきら先生が初めてタッグを組んだ漫画……それがめだかボックスなのです。
こちらも暗号学園のいろはと同じく週刊少年ジャンプで2009~2013年の4年間連載され、大団円で幕を閉じた名作なのですが!
コイツ! この百町破魔矢くん!
登場したと思ったら!
活躍することもなくやられて退場しちゃいました!
他の「裏の六人(プラスシックス)」は単行本のおまけページで異常性の詳細が明かされたのですが、破魔矢くんにおいてはこれ!
こんなん何もわからないのと同義じゃないですかーっ!
今回の記事ではこの百町破魔矢くんの異常性――どんな超人的な能力を持っているのかに焦点を当てて、様々な方面から考察していきたいと思います!
1.験体名から考察
まず、考察の手がかりとなるヒントその①……験体名!
「十三組の十三人(サーティーンパーティー)」の験体名といえば、誰にも触れないから「棘毛布(ハードラッピング)」とか殺す気(木)がないから「枯れた樹海(ラストカーペット)」とか……西尾先生お得意の言葉遊びによって、ある程度は推察可能となってますよね。
ここで破魔矢くんのプロフィールを再度おさらいしておきましょう。
験体名:『初恋(ラヴ)』
……なんじゃこりゃ! 女子中学生か! しかも短い! ここから何かを汲み取るのは至難の業では?
ちょっとこの時点でどんな異常性を持っているのか考察するのは難しそうです。
2.管理フロアから考察
次に考察の手がかりとなるヒントその②……管理フロア!
十三組の十三人といえば、箱庭学園の時計台の下に各々の管理フロアを持っており、それを見ることによって管理者のパーソナリティーを把握することが可能なんです!
たとえば、あの宗像先輩は墓場が管理フロアですし、くじ姉名瀬ちゃんも工房が管理フロアになっています。
では! 破魔矢くんは……?
5階:駐車場
ちゅ、駐車場か~~~~! なんか微妙に推理しやすそうでしにくそうな微妙な施設だ……! 戦闘タイプという点からも車で戦うのかな?
しかし! ここで先ほどの験体名を思い出しましょう。
験体名:『初恋(ラヴ)』
むむむっ……? 恋……? 言葉遊び……? 駐車……?
ここで筆者の腐りかけた灰色の脳細胞が閃きました。
ズバリ! 百町破魔矢くんの異常性とは――――
物体を停止させる能力だったんだよ!!
何も筆者がトチ狂ったわけではありません。ちゃんといくつか根拠があります。
まず、験体名の『初恋(ラヴ)』。皆さん、初恋と聞いて何を思い浮かべますか? 甘酸っぱい? 青春? ……それらもある意味正解ですが、こういうように表現しませんか?
ハートを射止める。
「射止める」を西尾先生風に言葉遊びさせると、こうなります。
射、止める
……つまり、百町破魔矢くんの異常性は弓で射ったモノの動きを止めてしまう能力だったのです!(変な形のマフラーも異常性で固定しているから)
これなら管理フロアが駐車場だったのにも納得できます。注目すべきは、車ではなく車を止める施設という点だったのでしょう。
3.戦闘シーンから考察
そして、実はさらに根拠③を出すことができます。注目していただきたいのは、下のシーン!
鍋島先輩:「睨まれとるだけで足を地面に縫い付けられた気分やわ」
「縫い付けられた」……? 破魔矢くん、これもしかして既に異常性を発動させていませんか!?
雲仙先輩は鍋島先輩にいかにもあの二人は異常性をまだ使ってませんよーと言っているようですが、実はそれは雲仙先輩の目が節穴巧妙なミスリードで、破魔矢くんは物体停止の異常性で鍋島先輩と雲仙先輩の二人を足止めしていたのです!
4.過去作から考察
さらに! なんと筆者は根拠④も出すことができます! 根拠の大盤振る舞いです!
本項で根拠として挙げられるのはこの男! 西尾維新先生の小説「新本格魔法少女りすか」に登場する影谷蛇之です!
「影の王国」「豚使い」「鷲豚の輪廻」「赤豚紳士」「悪意の天才」と5つの称号を持つ魔法使いの彼ですが、なんとその魔法は……
物体の影を矢で貫くと固定してしまう……影縫いなのです!
……あれ? この表現、どこかで見たような?
鍋島先輩:「睨まれとるだけで足を地面に縫い付けられた気分やわ」
ファッ!? なんだこれは……たまげたなあ……
なんと西尾先生はあえてりすかと同じ表現を使うことで、こいつは影谷蛇之と同じ能力を持っているんだよーということを暗に示していたのです。
恐るべきは西尾先生。全ては彼の手の平の上だったということなのでしょう。
おわりに
筆者の考察により破魔矢くんの異常性が物体の固定だと確定しましたがしてない、まだまだめだかボックスには謎が残っています。
それは、この人! 鶴喰鴎くんです!
彼の使う、異常性・過負荷・スタイルの3つを使った鴎システム。
異常性の「独楽図解(スピニングアングラー)」と過負荷の「引っ張り足(オクトパス)」については若干地の文で解説されましたが、スタイル「挑発使い」だけは「冷静さを奪う~」的にちょっと触れるのみでどういう内容のものなのかは一切明かされませんでした。
そもそも相手と共感し合うのが特徴のスタイルで冷静さを奪っても効きが悪くなるだけです。では、その3つを使った鴎システムとは一体……?
もし時間と脳のリソースが許せば彼の鴎システムについての考察記事も書いてみたいと思います!
では、またどこかで会いましょう! アデュー!
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