「成功とは他者との関係性だ」という言葉をもらって心が軽くなった話
「成功とは他者との関係性である」
この言葉は、尊敬するメンターの方からいただいた言葉だ。
正確には、"Success is not a result. Success is a relationship"という言葉で伝えてくれた。
僕は、これまでも、今も、早く結果を出さなければと焦ってきた。
例えば、出せる成果の質と量、自分の影響力、使える資金の量など目に見える意味での結果だ。
周りの優秀な友人やインターネット越しの華やかなストーリーをみては、何も形にできていない自分を内から批判している。
一方で違う内からの声としては、そのような生産性と人の価値を結び付ける考え方は少しマッチョな思想な気がして、息しずらさを感じると伝えている。
そんな遠く無い未来に、生きるための仕事から人は解放されると思う。心を犠牲するのは、どんな目的であっても、手段とすべきではない。
とは言っても、これらの二つの声の間でどっちにもつくことができず、ただ目の前のことをこなしながら生きているだけの自分を、更に俯瞰的にみて納得がいってなかった。
その中で、「成功とは成果ではなく、他者との関係性である」という言葉に出会った。この言葉は、色々なもやもやを一つの確信に昇華してくれた。
成果とは何か?という段階で止まっていた自分をより解像度の高い思考に進めてくれた。そして、成果を上げるためにその他のものを犠牲にしなければならないという考えから少し解放してくれた。
成功を関係性に定義し直した時、僕は周りの人たちが好きだ。あまり効率よく生きてこなかったし、回り道ばかりしてきたけど、それでも友人や仲間とは深いところでつながってこれたと感じる。
周りにいる人たちが好きで、その人たちのことを考えると、豊かで幸せな気持ちになれる。それだけで人生は成功しているのかもしれない。
僕にこの言葉をくれた方は、グローバル企業でかなり上の役職を努めていた。
その他にも、人が人を殺めてしまう極限地域での調停活動にも関わってきた。いわゆる、「成功とは成果である」という言葉に当てはめても十分すぎるほどの成功者だ。
しかし、その方はビジネスでどれだけ成果を出しても、社会的なポジションが上がっても、その分虚しさが強くなり、今は全く異なる世界観を選択している。
そういう方から、言葉や行動を通じて、「成功とは関係性である」という考えを伝えていただけているのは、神様やその方に対して感謝しかない。
心からこの考えに従えるほどまだまだ自分は成熟していないけど、まずはこの言葉に出会えただけでも十分すぎるほど救われている。
僕は、自分と他人の境界線が少し曖昧だ。
それがいい意味で働けば、相手に寄り添えることもあるし、行きすぎてお節介になる。そのことで悩んだり、恩恵を受けてきた。
人が好きなのか、人と人の間の関係性の相互作用が好きなのかはわからない。
ただ、度々記事にしている「ファシリテーション」は、自分が他者との境界線に向き合い続けながら生きるために生涯にわたるテーマである。
また、人の関係性の中でも、最近は特に「孤独」というテーマに心が揺れ動いている。
人一倍、孤独を感じやすいからこそ、このテーマであり、それはコンプレックスの昇華にしかならないのかもしれない。
でも、同じように孤独を感じている人がいるなら、その人たちに寄り添いあいながら、支え合いながら生きていきたい。
不器用で荒削りだけど、今のままでいいのかもしれないと、この言葉に出会えて少し思えた。
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