家庭と仕事を両立させるエンジニア支援の重要性
先日、まだまだ自分も改善していかないといけないなと思うことがありました。
基本的に現在の会社はリモートワークが可能なのですが、今回のプロジェクトはアジャイル開発を採用していることもあり、週に1、2日はオフィスに出社すること、また受け入れテストでは週に3、4日は客先に行けることを条件に、担当者をアサインしてもらいました。
6人のエンジニアのうち3名は、体調面やプライベートでの問題を抱えながらも、何とか業務をこなしてきました。
プロジェクト開始時には、何か問題が発生した際には事前に報告するという基本ルールを設けていました。
そんなときに発生しました。
客先訪問のスケジュールを調整している際、Aさんは「この日は有給休暇です」、Bさんは「月~木ならオンサイト対応可能です」など、各自の都合を伝えてきました。
ある程度、全員が融通の利く形でスケジュールを組んでいました。
ところが、Cさんからの返答がないため確認したところ、「現在実家におり、この期間は客先に行けません」との回答でした。
具体的に詳しく話を聞くと、「父の体調が悪く、毎日病院に付き添う必要がある」とのこと。
彼の担当部分は他のメンバーでカバーできるため致命的ではありませんが、残りの2名の負担が大幅に増えてしまいます。しかもその2名も1名は体調にすごく不安があり、月に2回は病院に行っている状態。もう1名も家庭の事情でよく実家のサポート等でなかなか仕事に集中するというのが難しい状態でした。
結果として、お客様にも状況を正直に説明し、初週は完全オンサイトでサポートを行い、問題がなければ2週目から週3回の訪問に変更させていただきたいと交渉しました。
幸いにも、お客様にご理解いただけました。今回は2度目の導入であり、1回目の経験から双方が課題を理解していたため、柔軟な調整が可能だったと考えています。また、問題発生時には完全オンサイト体制に戻るという条件が、エンジニアたちのモチベーション維持にも良い影響を与えているようです。
最終的に重要なのは、客先訪問自体ではなく、システム導入の成功です。
私自身、目の前の問題に囚われて、全体の目的を見失いかけていました。マネジメントで大事なのはまずは自分を見失わないことって改めて思いました。