超ハイコンテクスト文化で生まれ育って【なぜ私は純日本人なのにローコンテクスト文化を持っているのか?】
どうも、フェースシールドマンです。
ここ最近投稿した記事で自分の考えについて様々なことを書いてきましたが、今回はそのまとめになるような記事です。
なぜJTCを辞めたのか、なぜオールドメディアを信用しないのか、そこにはハイコンテクスト文化の中で生まれ育った私の価値観が大きく影響しています。
結論から言うと、私は純日本人なのにローコンテクスト文化を持っています。
長年特撮が好きな理由とも重複しますが、私は幼少期から記憶があるため周囲と温度差を感じやすかったです。
ではなぜ幼少期から記憶があるのかというと、両親のコミュニケーションに偏りがあったため、コミュニケーションのパターンを覚える必要がありました。
そして、覚えたパターンに当てはめながらコミュニケーションを取りつつ両親の思想をラーニングしていくという生活を送っていました。
当時は両親とのやりとりを第三者目線で見ていたので、自分と他者を分けて考える癖が自然とつきました。
あなたはこう考えるけど、私はこう考える。
そういったスタンスで日本人同士コミュニケーションを取るとわだかまりが生じてしまいます。
日本社会で生きていく以上、私からハイコンテクストについて深く理解する必要がありますが、ハイコンテクスト文化でコミュニケーションを取っている中で、これはちょっと困ったなと思ったことを挙げてみたいと思います。
ハイコンテクスト、ローコンテクストについてよくわからないという方は、下記リンクをご参照いただけたらと思います。
1.表情に変化がないため話が伝わりにくい
これは私がJTCを辞めた理由と似ていますが、伝えたい内容(言語情報)と表情(非言語情報)をセットで伝えてもらわないと話の重要さが理解しにくいです。
逆に私が伝えたい内容と表情をセットで伝えると、相手にとって強く伝わってしまうことがあります。
なるべくコミュニケーションが円滑になるように私の方からアプローチする必要があると思いますが、上記に引用したリンク先の説明ではハイコンテクストなコミュニケーションは表情による情報量が少ないと書いてあります。
この文を読んで、私は首がもげるほど縦に振りたくなりました(笑)。
中には重要な話を重要そうに話さなかったり、そんなに重要でないことを重要であるかのように話すこともありました。
その時は本当に困りましたが、相手の話に反応せず虎視眈々と聞くことで解決しました。
その話し相手は誰か、それは私の両親です(笑)。
2.自分を主語にした「Iメッセージ」で伝えてほしい
オリンピックの時期になると私はいつも思い出すエピソードがあります。
小学校低学年の時に担任の先生が授業中こんなことを言いました。
「スポーツ選手は歌が上手い。なぜなら国歌を歌うから」
私はローコンテクストな考えを持っているため、この言葉に違和感を感じました。
違和感を感じた理由を箇条書きにまとめると以下の通りです。
①どんなスポーツ選手(具体的に誰?)を見て、スポーツ選手は歌が上手いと思ったのか?
②スポーツ選手はいつ国歌を歌う練習をするのか?
③そもそもいつ国歌を歌うのか?
端的に言うと、理論がメチャクチャということが言いたかったのです。
国歌うんぬんかんぬんの話をするとあまり良くないかもしれないですが、小学校低学年の時は国歌の練習をしたことがありませんでした。
ただ、教科書の一番最後のページに歌詞や楽譜が記載されていたのを覚えています。
といっても、何も知らない小学校低学年の子供にメチャクチャ理論をかますのは酷な話です。
結局あの先生は生徒の好き嫌いが激しく、私のような生徒と相性が合いませんでした。
さて、国歌を歌うようになるのは卒業式や入学式に参列する小学校高学年になってからでしょうか?
国際試合の開会時やオリンピックの表彰式などで国歌を歌うことも成長とともに大体理解していきます。
なので②と③は解決、では①はどうでしょうか?
先生のこれまでの話を思い出す限り、多分あの選手から大きな影響を受けたのではないかと、特定の選手がぼんやり浮かんできます。
実は、その選手は歌手デビューしていたのです。
実力もあって歌手として歌ったこともある選手であれば、スポーツ選手は歌が上手いと思うかもしれません。
というのが私の推察なんですが、上述の先生の言葉に「私は○○と思う」という風に当てはめてみたらどうでしょうか?
ローコンテクストでコミュニケーションを取る私にとって、メチャクチャ理論を分析してあなたの言っていることは間違ってますよと指摘する気がなくなります。
「私は○○と思う」と言ってもらうと理論の正しい間違っているは別として、相手の意見としてとらえるので議論しようという気がなくなるのです。
いい意味で「あなたはその時そう思ったんですね」と割り切れれば、理論的に間違っていても理解はできるはずです。
更に、冒頭で「Iメッセージ」と提示しましたが、「私は○○と思う」というように自分を主語に置く言葉を「Iメッセージ」と呼ぶようです。
とはいえ「Iメッセージ」で検索してもiPhoneのiMessageの使い方が出る程度で認知度は極端に少ないです💦
なので多くの人たちに「Iメッセージ」を意識して会話をしてほしいと切に願っています!
「Iメッセージ」について書いているときに思ったのですが、「それってあなたの感想ですよね?」という言葉はかなり便利です。
私もついあの言葉が浮かんできてしまうことがありますが、そういう時はひろゆキッズと思われないようにおさえています。
(昔は北斗の拳の影響で「お前はもう死んでいる」とか流行っていたものです。笑)
「私は○○と思う」と自己完結してしまえば論破されることはないでしょう。
3.質問の意図が分からない
ローコンテクストで考えると、質問をする時には目的など質問を裏づける意図がはっきりしていることが多いです。
逆に質問された時は、相手に何か考えがあると想定しながら答えています。
例えば「オリンピックについてどう思いますか?」と聞かれた時、相手に何か意図があるのではないかと考えます。
話し相手や状況にもよりますが、以下のようなことを考えます。
・注目している競技や選手がいる
・開会式が物議を醸していた
・審判の判定が極悪レフェリー並みに雑で許せない
・無課金おじさんが好き などなど
しかし、ハイコンテクスト文化を持つ多くの人は特に質問の意図がなく漠然と何となく聞くことが多いです。
そのため、相手の質問の意図を汲み取ろうとしてもよく分からず、非常に悩みの種でした。
というのも、最近見たYouTube動画で何を聞かれているのか分からない時の対処法を学ぶ機会があり、私にとっていい発見になりました。
こちらはサトマイさんの動画ですが、漠然と何となく聞かれた時はうまく対処できるようになりたいと思います。
ちなみに、JTCで働いていた時に特にイヤだったのが、上司からの「どうしたらいいと思う?」的な質問でした。
上司は「どうしたらいいと思う?」という問いに対して答えを持っています。
「こうしたらいいと思う」とはっきり言ってもらえれば解決するのにわざわざ聞いてくるのが理解できず、ローコンテクストの私からすると察してちゃんのように見えていました。
そういった質問に対して石丸構文、沢尻構文、進次郎構文を使ってアプローチしてみると、また違った世界が広がるかもしれません。
4.相手をカテゴリー分けして当てはめようとしないでほしい
みなさんは身内以外で、特定の世代や経歴を持った人がいた時どのような反応をするでしょうか?
テレビやネットの情報をもとにどんな人だろうと考えながら接することが多いかもしれませんが、私はこの接し方は半分正解で半分間違いだと思っています。
確かに相手の特徴をステータスで見てある程度推測するのは正しいですが、一人ひとりミクロな視点で見ると生まれも育ちも考え方も違っています。
ですので、全く初対面の人と出会ったときはカテゴリーを取っ払って、その人と向き合うつもりで話す必要があるのではないでしょうか?
で、少し話がそれましたが、ハイコンテクスト文化では自然とカテゴリー分けする風潮があるようです。
特にアジア文化圏では人と人との関係から自分を確立することが多いですが、欧米文化圏では自分と相手を明確に分けて考えます。
前者のようなアジア文化圏の考え方を相互協調的自己観といい、後者のような欧米文化圏の考え方を相互独立的自己観といいます。
これについて、下記リンクを参照させていただきました。
私は生まれてから育っていく過程で純日本人なのに相互独立的自己観を確立してきました。
これまで生きてきた中で、周りの大人が私に対して「○○らしく」ということをよく言われましたが、その「○○らしく」に当てはまらず四苦八苦したことがありました。
しかし、まわりとの関係から「○○らしく」を意識するのではなく、自分らしく振舞う方向に舵を切った時から自分だけでなく周りに対しても理解できるようになりました。
それでも日本人の多くは相互協調的自己観を持っている人が多く、自分はマイノリティであると実感しています。
私が相互独立的自己観を持つのは、欧米文化のような価値観という点でローコンテクスト文化を持っていることと何か関係がありそうです。
5.最後に:フェースシールドマンは日本のホモサピエンスではないのか?
ここまでローコンテクストや相互独立的自己観から、私がいかに日本人離れした考えを持っているかについて話してきました。
では、本当に私は日本のホモサピエンスなのか?
まずは以下のMVを参照したいと思います。
このMVはYouTubeで「おじさんが叫ぶ歌」で検索すると出てきますが、これを見てみなさんはどうリアクションするでしょうか?
日本人的には「何これ…😥」というリアクションがメジャーだと思います。
ところが私は「何これ😝」となります。
井上ジョーさんの解説によると、アメリカ人も後者のようなリアクションのようです。
なので笑いのセンス的には日本人離れしているかもしれません。
一方、会社の飲み会などでみんな会社の愚痴や噂話などで盛り上がっていて困惑したことがありました。
私は飲み会では仕事と関係ある話をしたくない方なのです。
そういった点でも日本かアメリカで言うとアメリカ寄りかもしれません。
しかし、私は英語が流暢ではないしそもそも生まれた国が違っていたらどうなっていたでしょうか?
偶然にも日本で生まれ育ってオタクになって、曲がりなりにも社会の厳しさを知った結果、今の自分が形成されていったと考えるしかないと思います。
よく日本は平和ボケしていると言われますが、私は実はその意見に同意しています。
やはり生まれ育った環境や経験から、基本的に人とは分かり合いにくいという考えが根底にあるのだと思います。
最後に、先日大学時代の友人とLINE電話でオンライン飲み会しようという話になりましたが、その時に具体的な日時がはっきり決まっていないけどなんとなくこの時間にやるだろうと勘違いしてしまったことがありました。
結局みんなの予定が合わず参加者は誰一人来ませんでしたが、その時はやってしまったと思いました。
以上です。
フェースシールドマン
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