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第六回 点群転生デザイン原論
2023年秋学期前半科目として開講された寄附講座「点群転生デザイン原論」。2023年11月7日、午前中の暴風・雷雨から一転、東京都心では11月としては100年ぶりの暑さだという。この授業ずっと晴れ。7日未明には、OpenAIの開発者向けカンファレンス「DevDay」で、Chat GPTのアップデートも発表された。
前回講義、第五回はこちらから。
点群転生デザイン原論
慶應SFCで2023年秋学期開講。會澤高圧コンクリート株式会社による寄附講座。本講義では、使用済みのものを廃棄するのではなく、形を変えて新たな利用先を生み出し循環させる際に、新たな「物語(ストーリー)」を介在させる方法を「(ものの)転生」と捉え、その新しい方法を開拓する。
最終課題
改めて最終課題は、中間課題で行った2033年の1年間のインスタレーションを想定したメディアセンター第二形態から、メディアセンター第三形態へ。1990年に情報化時代に先駆けて生まれたメディアセンターから、次の40年を生きるための新たな「メディア〇〇〇」を考案し、設計することである。
第六回では、3Dモデリングと生成AI、SFC点群データとのマージ、AIを用いたレンダリングの説明が行われた。
SFC点群データ
今回最終課題の土台となるSFC点群データは、SFCの武田圭史研のドローン撮影によるフォトグラメトリと、田中浩也研の歩行3Dスキャナを合わせて制作されたものである。ただ、メディアセンターが消失している。
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授業内では、実際に使用された田中浩也研の3Dスキャナが紹介された。Googleストリートビューの歩行撮影を見たことがあるが、それと同じく写真上部にスキャナを積んだリュック型の機材である。
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作例 / プロセス紹介
その後、最終課題の1プロセス・1事例として授業SAによる作品例が紹介された。「メディア温泉」は、リアルタイムに情報にアクセスすることが求められやすくなる高度な情報社会において情報から距離をおく静かな空間である。
blenderで簡易的にモデリングしたデータをSFC点群データに取り込み、そのデータをキャプチャし生成元の画像とする(画像下1枚目)。Stable dffusionで画像と適当なプロンプトを入力して画像を出力した(画像下2枚目)。
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あくまで一事例として紹介されたが、履修者はtext to text / text to image, video / Image to image, video / Image to 3D、どのようなプロセスを踏んでいっても問題ない。あくまでツールとしてAIを使いこなせるかが、この課題の重要なポイントであろう。最後に、メディア〇〇となるような魅力的なコンセプトとかたちが完成することが目的である。
最終課題エスキス
授メディア〇〇」のコンセプトを考えてくることが、第五回の課題だった。各グループ持ち寄ったコンセプトを詰めて今後の方針を決めていく中で、田中浩也と會澤大志が各グループを巡ってエスキスが行われた。
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リサーチ材料として、メディアセンターの歴史を調べたりメディアセンターから書籍を借りてきたりしながら、チームメンバー+Chat GPTで方向性を決めてきた。独自性があるのか、未来を見据えるような企画となるのか、より面白くなるのか、Chat GPTやその他のツールとの付き合い方など、最終課題に向けて議論が交わされた。
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次回は最終回。各グループの最終発表と講評が行われる。