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第〇回 点群転生デザイン原論
慶應義塾大学SFCで2023年秋学期前半科目として開講される寄附講座「点群転生デザイン原論」。本記事では、全七回の模様を講義後にアーカイブしていきます。
「点群」「転生」「デザイン」「原論」、それぞれ聞いたことはあるような言葉が並ぶ本講義。並べてみると、何が何だか全然わからない。「点群転生デザイン原論」とは何なのか。
第〇回では、公開されているシラバスとYoutubeを共有します。目を通すことで、これからの講義の理解が一層深まるでしょう。
点群転生デザイン原論とは
SFCの講義シラバスによると、
2023年度から新たに始まる寄附講座(曾澤高圧コンクリート株式会社による寄附講座)であり、特設科目です。本講義では、使用済みのものを廃棄するのではなく、形を変えて新たな利用先を生み出し循環させる際に、新たな「物語(ストーリー)」を介在させる方法を「(ものの)転生」と捉え、その新しい方法を開拓します。3Dスキャンによる点群データや、ChatGPTなどの生成AI、そしてヤマトコトバなどをデザインのパートナーとしながら、新しい世界観を獲得し、モノを単なるモノではなく、より個性を持った個別の物体として捉えなおしながら、新しい物語を紡ぐ方法を探索します。
本講義は、コンクリートを素材・題材として扱います。そして、SFC生のもっとも身近にあるコンクリート建築である、「SFCメディアセンター」を「転生」させる課題を掲げます。グループワークの形式で、コンクリートという質量のある物質と、それをデジタル化した点群データの質量の無い世界を往復し、そこから未来の「メディア庭園」や「メディアスペース」のかたちを構想し、転生させる実践を行います。
YouTubeでは、田中浩也(慶應義塾大学環境情報学部教授)と會澤大志(會澤高圧コンクリート株式会社取締役副社長)による対談が公開されています。概要説明、講義名の由来、日本人の感覚の面白さなど、フィジカルを扱う2人が寄附講座に至るまでの話が展開されているのでご覧ください。
本記事は「点群転生デザイン原論」マガジンの連載記事です。
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