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【令和征竜】 解説
お久しぶりです。
初めましての方は初めまして。
きざみと申します。
前回の記事では多くの方々に読んで頂きました。購入者も多く、本当にありがとうござました!
今回はタイトルからは首を傾げたくなるようなデッキタイプだと思われますが、最後まで御付き合い頂けますと幸いです。
【征竜】が環境にいた時代をプレイされてる方は少なくなりつつあるも、現在のプレイヤーでも名を耳にしたことがあるテーマだと思われます。
現在使用できるのは、 《嵐征竜 テンペスト》のみとカードパワーの高さは今なお健在であり、このカードもこの記事を書いています現在(2021.7.1改訂時)でも、制限カードとして君臨するテーマとなっています。
その文字通り、当時の環境の瞬く間に征服していった姿は今なお語り継がれ、多くのプレイヤーに愛され、そして憎まれたテーマです。
その特異性は昨今の遊戯王の環境テーマですら再現されていません。
そんな多くのプレイヤーが愛したテーマを、現在のカードプールの増加、そして採用カードがそれぞれ多くのシナジーを形成出来たため、ひとつのデッキと致しました。
トーナメントレベルのデッキとも互角のゲームが出来、思った以上の成果が出せたので、今回記事にしました。
今回の記事に関しましては、デッキ構築そのものの意義や、それが持つ可能性について述べ、この記事を開いてくださった方々に、自身が行う構築時の発想を皆様のお役に立てて頂ける様な内容になっております。可能な限り自身の持つ構築論といった概念レベルの話でもありますが、例にあげる際には現在(2021.7.1)環境をサンプルとして用いております。自身の周りの環境に左右もされますので、流行の違う地域の方々には分かりにくいお話もございますので、予めご了承ください。
本文は有料記事となっており、全文を閲覧される場合には課金が必要です。ご購入頂いた方々にご満足頂けるよう、誠心誠意書かせていただきました。
過去の記事も無料ブログやガチまとめ様からのご依頼記事等、どの程度の記事を書かれているのかは、無料公開文や下記のリンクより、参照していただければと思います。
エンディミオンを自身の理論から1から作り上げていき、使用したギミックをその方なりの考えに変換させれるように、自由な変化を齎す事が出来た雛形の解説記事です。
https://angelica330.hatenablog.com/entry/2020/03/03/143504
ドラグーン環境時の反省点と、自身の理論からテンプレート構築にほぼ近くなっていった過程を書いております。
ガチまとめ様より依頼された記事になります。
何度も擦らせて頂いておりますが、企業案件は大変光栄でしたので、しっかり書かせて頂いております。
それでは以下、本文です。
前書き
【シャドール】というテーマを主に取り扱い、自身が思っている以上に構築や採用理由を尋ねられたり、独自の構築やルートを使用し、結果的に個人、チーム戦共にCSで高戦績を収めることが出来た。
その時デッキの構築をする際、「何故《灰流うらら》《増殖するG》がメインから不採用なのか」と「~は必ず入れる必要性がある」とした一種の固定概念を持たれてる方も少なくない。
「流行のカードをとりあえず採用する事」それらが原因で事故を招き、敗北を経験した方々も少なくないはずだ。
採用するカードには必ずと言っていいほど細かな理由が多数存在する。
それらを無視して新しいデッキを作成する際に、闇雲に理由も付けず採用することは危険であり、ゲーム全体の見通しが不完全となりやすい。
それらを如何にゲームエンドに持ち込めるかは自身がデッキを全て理解する必要がある。
その他、デッキの優勝レシピ等のテンプレートを利用することはデッキの動きを確かめるために使用する事は良いが、そこから先に進むことが出来ないならば、ただ使用しているだけであり、デッキの本質に辿り着けず、メタゲームに1周遅れてしまう。
現在のSNSの普及によって、情報が共有されやすくなってる現状では致命傷となりかねない。
故に、「デッキを1から見直す」能力は必要となる。
作成経緯とギミックの作成
課題
①現在のカードプールに置ける、パワーカードと呼ばれるカードの採用
②安定した初動とリソースの確保
③妨害やライフカット
これらを同時に満たすことは最低条件であり、可能な限り事故を抑える必要がある。
その上でシナジーを形成しつつ、それらが浮いたカードとして扱わないように可能な限り単体で機能が可能なカードを選出した。
基礎ギミックのスタート地点として画像のカードから始まり、最低条件として以下のカード郡を選出した。
メインデッキに関して、基本的なルートは形成せず、カードプールの増加に伴って多様な変化を齎す事ができるように、上記のカード群+@で回すことを意識した。
それがこのデッキが【征竜】として唯一の性質をもつ《嵐征竜 テンペスト》を有効活用する為の最善策であると思う。
【征竜】が持つ特性は珍しく、【インフェルノイド】のようなマナゲームに近しいリソースに加え、盤面に残るカードを如何に他のエクストラモンスター繋ぎ、妨害やリソース確保に努められるかが最優先である。
場に残り続ける《ドラグニティアームズ-グラム》や《パイルアームド・ドラゴン》は妨害としての性質は持たず、《華信龍-ノウルーズ・エリーズ》はエクシーズ以外の使用をした場合は1度きりのリソースとなり、《嵐征竜 テンペスト》は自己の効果でバウンスされ、自身が用意した『リソースをただ食い潰すだけ』の存在となる。
それらを有効活用する為に必要なのが【アームドドラゴン】カテゴリだが、複数枚の採用は嵩張った時、擬似的な自己ハンデスになりかねない。それらの採用は少数に抑え、《パイルアームドドラゴン》が起動した後は、全てのドラゴンに直結できるように工夫することが求められた。
メインデッキ作成経緯
上記のデッキが環境デッキに立ち向かうために、最低条件として
『使用するだけでドローソースなり得る壺系カードの採用』
『後手先手問わない環境に有利なカードの採用』
を行うために以下のカードを採用した。
《強欲で貪欲な壺》
《三戦の才》
手札消費の激しさを補い、多様なエクストラを使用出来る事が最大の強みとして活かせ、リソースを墓地と手札をメインに管理して立ち回るため、エクストラには主に『ドラゴン族』、『風属性』を中心に採用した。
《ドラグニティアームズ-グラム》や《パイルアームド・ドラゴン》を除去とリソース確保に転換できる。
《天球の聖刻印》
シンクロ召喚からフィニッシャー兼制圧として使える
《フルール・ド・バロネス》
《ドラグニティナイト-アラドヴァル》
を採用。
それらに繋げるために必要なチューナーである《ドラグニティ-ギザーム》をサーチし、レベル10シンクロへのアクセスを展開に絡めることにした。
そして、墓地リソースを増やすことが可能な《竜の渓谷》や、最高打点兼メインアタッカー兼展開補助である《ドラグニティアームズ-グラム》をサーチ、サルベージが可能な《ドラグニティ・グロー》へアクセスできる
《ドラグニティナイト-ロムルス》
を採用。
《嵐征竜 テンペスト》や《華信龍-ノウルーズ・エリーズ》といった、自己のssをした後にリソースとして残らないモンスターを再びリソースとして循環させるためのランク7エクシーズモンスターがとして、
《黒溶龍騎ヴォルニゲシュ》
《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》
《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード》
《NO.28 タイタニックモス》
《天霆號 アーゼウス》
を採用した。
上記を纏めると、メインギミックは以下のレシピになった。
展開例
上記の採用によって以下のような展開が可能となる
2つほど紹介する。
【お詫びと訂正】申し訳ございませんが、以前のAルートが不適切でありました為、代わりに別の展開ルートを紹介したします。大変失礼致しました。以前の《パイル・アームド・ドラゴン》+《嵐征竜 テンペスト》の場合は、なんでもよろしいのでハンドコスト1枚を消費したら、テンペストの帰還は可能となっておりますので、ルート【C】として書き直しました。
【A】ルート
《パイルアームド・ドラゴン》+《アームド・ドラゴン・サンダーLV5》or《アームド・ドラゴン・サンダーLV7》
【B】ルート
リソース確保と妨害が形成できる手順は以下の通りだ。
【A】ルート
手札の《パイルアームド・ドラゴン》の効果で手札の《アームド・ドラゴン・サンダーLV7》又は《アームド・ドラゴン・サンダーLV5》をコストに特殊召喚。
《パイル・アームド・ドラゴン》の効果で、使用してない方を落とし、《アームド・ドラゴンサンダーLV5》で《嵐征竜 テンペスト》を、《アームド・ドラゴン・サンダーLV7》で《アームド・ドラゴン・LV3》サーチする。
《嵐征竜 テンペスト》のコストで《アームド・ドラゴン・Lv3》を捨て、デッキから《ドラグニティ-レムス》をサーチし、《アームド・ドラゴン・サンダーLV3》の効果で1枚ドロー
《ドラグニティ-レムス》から《竜の渓谷》をサーチ
ドローしたカードを捨てて《竜の渓谷》の効果で《ドラグニティ-ギザーム》をサーチ
《ドラグニティ-ギザーム》の効果で墓地から《アームド・ドラゴン・サンダーLV3》を特殊召喚
墓地の《ドラグニティ-レムス》の効果で自身を特殊召喚。
《アームド・ドラゴン・サンダーLV3と《ドラグニティ-レムス》で《ツイントライアングル・ドラゴン》を特殊召喚し、成功時の効果で墓地の《アームド・ドラゴン・サンダーLV 7》を特殊召喚。
場の《パイルアームド・ドラゴン》と 蘇生した《アームド・ドラゴン・サンダーLV7》で《黒溶龍騎ヴォルニゲシュ》をエクシーズ召喚。
場の残っている《ドラグニティ-ギザーム》《ツイントライアングルドラゴン》で《ドラグニティナイト-ロムルス》をリンク召喚し、《ドラグニティ・グロー》の効果で、《ドラグニティアームズ-グラム》をサーチ
《ドラグニティアームズ-グラム》を墓地のドラゴンカードを除外して特殊召喚する。
《ドラグニティナイト-ロムルス》《ドラグニティアームズ-レムス》で《天球の聖刻印》をリンク召喚。
これで、《黒溶龍騎 ヴォルニゲシュ》がフリーチェンの除去となり、素材となっている《アームド・ドラゴン・サンダーLV7》がサーチ効果が発動できるため、墓地のリソース、妨害数は2、ハンドリソースも回復できるルートが確立できた。
【A】´ 《パイルアームド・サンダー》+《アームド・ドラゴン・サンダーLV5》or《アームド・ドラゴン・サンダーLV7》 の二ビルケアルート
《パイル・アームド・ドラゴン》から《竜の渓谷》で《ドラグニティ-ギザーム》をサーチするところから分岐する。
《ドラグニティ-ギザーム》で墓地の《アームド・ドラゴン・サンダーlv3》を釣り上げ
《ドラグニティ-レムス》を自身の効果で自己SS④
ここが四回目なので、《パイルアームド・ドラゴン》と《ドラグニティ-ギザーム》で、《ドラグニティナイト-アラドヴァル》をシンクロ召喚する(この時点で《ドラグニティ-ギザーム》が墓地にいる為、最低限のケアが可能となった)残った2枚で《ドラグニティナイト-ロムルス》をリンク召喚し、効果で《ドラグニティ・グロー》をサーチ
《ドラグニティ・グロー》で《ドラグニティアームズ-グラム》をサーチ
墓地のドラゴン族を2枚除外して《ドラグニティアームズ-グラム》を特殊召喚
場の《ドラグニティナイト-ロムルス》、《ドラグニティアームズ-グラム》で《天球の聖刻印》をリンク召喚
この展開は【ドラグニティ】モンスターの増加、《ドラグニティアームズ-グラム》を墓地に加えることが可能となったため、返しの攻め手としてリソースが大幅に広げることが出来、質のいい妨害が盤面に存在できる。
分かりやすく書くと、返しのターンに《嵐征竜 テンペスト》と《ドラグニティアームズ-グラム》を墓地から出すだけで8000打点が用意出来る。
【B】ルート
《ドラグニティ-レムス》の効果で、《竜の渓谷》をサーチ
《華信龍-ノウルーズ・エリーズ》をコストに《ドラグニティ-ギザーム》をサーチ
《ドラグニティ-ギザーム》を召喚し、墓地の《ドラグニティ-レムス》を対象として特殊召喚
《ドラグニティ-レムス》一体で《守護竜 ピスティ》をリンク召喚
『ドラグニティモンスター』が存在するので《ドラグニティ-レムス》自身の効果で場に特殊召喚
《守護竜ピスティ》と《ドラグニティ-レムス》で《ドラグニティナイト-ロムルス》をリンク召喚
リンク召喚時の効果でデッキから《ドラグニティ・グロー》をサーチ
《ドラグニティ・グロー》を発動し、デッキから《ドラグニティアームズ-グラム》をサーチ
《ドラグニティアームズ-グラム》をコストに墓地の《華信龍-ノウルーズ・エリーズ》を特殊召喚
《ドラグニティ-ギザーム》と《華信龍-ノウルーズ・エリーズ》で《ドラグニティナイト-アラドヴァル》をシンクロ召喚
墓地に存在する《ドラグニティ-ギザーム》と《守護竜ピスティ》を除外して、《ドラグニティアームズ-グラム》を特殊召喚
場の《ドラグニティアームズ-グラム》と《ドラグニティナイト-ロムルス》で《天球の聖刻印》をリンク召喚
【C】ルート
《パイル・アームド・ドラゴン》+《嵐征竜 テンペスト》+1枚 以前のAルートの修正になります。
《パイルアームド・ドラゴン》の効果で、《嵐征竜テンペスト》を墓地に送り、特殊召喚
《パイルアームド・ドラゴン》の起動し、《アームド・ドラゴン・Lv5》をデッキコストで使用し 《ドラグニティアームズ-グラム》をサーチ
墓地の《嵐征竜 テンペスト》とドラゴンモンスターを除外してして、《ドラグニティアームズ-グラム》を特殊召喚し、《嵐征竜 テンペスト》で《ドラグニティ-レムス》をサーチ。
《ドラグニティ-レムス》で《竜の渓谷》をサーチ《竜の渓谷》で『手札を1枚捨てて』デッキから《ドラグニティ-ギザーム》をサーチ
《ドラグニティ-ギザーム》の効果で《ドラグニティ-レムス》を対象にして特殊召喚
《ドラグニティ-ギザーム》と《ドラグニティ-レムス》の2体で《ツイントライアングル・ドラゴン》を特殊召喚し効果を不使用
場に【ドラグニティ】モンスターが居るので、墓地の《ドラグニティ-レムス》の効果で、自己蘇生し、《ツイン・トライアングル・ドラゴン》のリンク先に《守護竜 ピスティ》を特殊召喚
場の《ドラグニティアームズ-グラム》と《ツイン・トライアングル・ドラゴン》を使用し、《ドラグニティナイト-ロムルス》をリンク召喚
《ドラグニティ-グロー》又は《竜の渓谷》を選択肢サーチ
《守護竜ピスティ》の効果で除外されている《嵐征竜 テンペスト》を帰還
場の《パイルアームド・ドラゴン》と《嵐征竜 テンペスト》で《黒溶龍騎-アラドヴァル》をエクシーズ召喚。
残った《ドラグニティナイト-ロムルス》《守護竜ピスティ》で《天球の聖刻印》をリンク召喚。
これで《嵐征竜 テンペスト》の再利用と手札に《竜の渓谷》を持つことが可能になる為、リソースを残すことが出来る。
《黒溶龍騎-ヴォルニゲシュ》と《ドラグニティナイト-アラドヴァル》はタイミングにもよるが、基本的には多数の誘発を使われた場合は《天球の聖刻印》+何かになることも多々ある為、あくまで1例として紹介した。
あくまでこちらは一例であり、本記事で紹介しているデッキのスタート地点であっただけである。
これらのギミックから成り立つ盤面はサイドチェンジ後の脆さ、リソースの確保には成立するも、返しのワンショットには遠い。
ここから打点の形成や、《嵐征竜 テンペスト》を最大限活用するために、以下の『ギミック』と共存させることで、上記の展開のメタカードやサイドゲームの脆い部分を解消することが出来た。
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