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3Dプリントできるデータ公開サイトの紹介
◉NASA 3Dリソース
3Dプリントを使って、宇宙を楽しんでみませんか?
今回ご紹介するのは、“NASA 3D Resources”。
その名の通り、このサイトには、宇宙関連のデータがさまざま公開されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1717795654301-3suZb1LuMr.jpg?width=1200)
NASA 3D Resources
メニューにある「3D Printing」を選択すると、3Dプリント用のデータライブラリがひらきます。これまでにNASAが開発した機器のデータや、アポロが着陸した月面の地形データ、日本人に馴染みのある小惑星「イトカワ」のデータも公開されています。この中から「火星探査機ローバー(Curiosity Rober)」を出力してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797248351-KZLzn7DR5D.jpg?width=1200)
3Dプリント用のデータは「Curiosity Rober」のページ下部にある、ダウンロードリンクをクリックするとダウンロードが始まります。
Curiosityのデータは、4つのSTLファイルで構成されていて、それぞれをプリントアウトしてから組合せる仕組みです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797401987-bNny5NQcE3.png?width=1200)
お使いの3Dプリンターのユーティリティソフトにデータをインポートしてください。ここではMakerBot Printを使います。ボディーのモデルを開いたところ。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797474900-Jb7ZN2TYWn.png?width=1200)
データをよく見ると、3Dプリント中にボディーが反らないよう、図中の赤丸で示すように「反り留め」がモデリングされています。こんなひと手間があるのは嬉しいですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797541305-4gA3VQxnWD.png?width=1200)
これは、接合ピントホイールのモデル。3Dプリンターでプリントすることを想定して、3Dプリントベッドにあわせてモデルが最適に配置されています。STLデータを読み込むだけで、この状態です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797556391-Hrmuhxg21e.png?width=1200)
こちらにも、図中の赤丸で示すように「反り留め」がモデリングされています。ちなみに、このちいさなパーツは、各モデルの接合ピンです。ピンがきれいに仕上がると、その先の組立がスムーズに進みます。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797606496-h32OpTwYtZ.jpg?width=1200)
さっそく、火星探査機ローバーの各STLファイルを出力してみます。
プリントが終わったら、それぞれのパーツを取り外します。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797627255-BHffrY1BBx.jpg?width=1200)
各パーツの接合には、小さなピンパーツを使いますが、一部パーツの勘合がきつかったため、ルーターを使って整えました。ルーターがなくとも、棒ヤスリや紙やすりでも整えることができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1717797639241-B2X5A5NonL.jpg?width=1200)
全てのパーツを組み合わせて完成です!
3Dモデリングすることなく、公開されているデータを出力するだけで、このように楽しむことができます!良質な3Dデータですので、出力サンプルとしてディスプレイするのもお勧めです。
まわりにある3Dプリンタを使って、宇宙に思いを馳せてみませんか。
宇宙船オリオンも出力してみました。
“orion_capsule from NASA”
![](https://assets.st-note.com/img/1717797708492-2FmlkMI4FD.jpg?width=1200)