社内に博物館!?社会の進化を実感する社内イベント『freee博2021』を開催しました
こんにちは、採用広報のfabianです。
freeeでは毎年、freeeの定めるマジ価値2原則に即した社内イベント『社会の進化を担う責任感謝祭』を開催しています。
(昨年は、API連携の歴史やプロダクトの進化を通して社会の進化を実感した)
今年のコンテンツは、ずばり『freee博2021』!!
博物館の展示のように、freeeが社会を進化させてきた取り組みが巨大パネルになって、freee9階asobibaに登場しました!
この記事ではイベントを紹介するとともに、館長であるPMM・伊関が開催した理由や想いについて答えました。
*freeeには『マジ価値(=ユーザーにとって本質的な価値があると自信を持って言えること)』という言葉があり、自分たちを「マジ価値を届けきる集団」であるとコミットメントしています。
*『社会の進化を担う責任感』とは、freee定める価値基準の中の「マジ価値2原則」のうちの一つで、【社会全体を前に推し進めるべく、社会に信頼される存在であると同時に、本質的であればあえてリスクを取って挑戦していく】という姿勢を表したもの。詳しくは採用ページで特集しています。
イベント当日
『freee博2021』は、5月28日から6月14日まで開催されました。
9階には、freee社員の子どもたちが書いてくれたイベントポスターとともに、館長・伊関の言葉がありました。
「freee博2021」に想いをよせて
今回の博覧会を機に、freeersにインタビューをして実感したのは、freeersは、マジ価値を追求する「ロマンチスト」であり、同時に、それを届け切るために「リアリスト」だということです。特に私が感銘を受けたのは、マジ価値を求め、世の中の常識に囚われず業界の慣習を打破する理想ドリブンな姿勢。そして、ユーザーに寄り添い、今抱える不安や将来のリスクを取り除こうとするfreeersの信念と行動です。
私たちが生きているコロナ禍では、人の流れは制限され、一緒に働く仲間への無関心を引き起こしかねない状況にあると思います。だからこそ今年は、「freee博2021」と題して、「社会の進化をもっと身近に」というテーマで、象徴的な5つのチームを取り上げ展示することにしました。freeersの知られざる努力や想いなどを集め、広く皆さんに知っていただきたいと考えています。
「社会の進化」というと、縁遠い印象を受ける人もいるかもしれません。しかし、実際は直接あるいは仲間の助けとなって間接的に、私たちは確かに社会を進化させています。この展示会を通じて、そうしたことを再認識し、互いにリスペクト、感謝しあうこと。そして、明日からジブンが果たせる“責任感’'とは何かを問うきっかけになれば幸いです。
2021年5月 館長 伊関洋介
また社内向けに動画も作成し、館長・伊関や展示されているチームメンバーの声を、freeeのメンバーに届け、イベントを盛り上げていきました。
(インタビューを受ける館長・伊関)
ここからは5チームの各パネルを紹介します。
社外秘の部分もあるので内容の全てではありませんが、各チームが具体的にどのように社会の進化を担ってきたのか説明します。
1:GR(Government Relations)チーム
展示タイトル『20年越しの法改正!理想ドリブンで制度改正も働きかけ』
GR(Government Relations)とは、一般には政府との包括的なコミュニケーションを指し、freeeでは主に政府や関係機関に働きかけ、スモールビジネスにとって価値のある制度変革を促すことを重要な目的の1つとしています。
チームメンバーは元経産省の山本、元野村総合研究所の木村、そして元総務省の小泉。
3人が取り組んだのは、電子帳簿保存法(電帳法)の改正への働きかけで、最終的にはレシートや領収書の写真があれば、紙は破棄しやすいルールにアップデートすることができました。freeeの目指すペーパーレスな社会への第一歩です。
2:ファイナンス・IRチーム
展示タイトル『グローバルIPO、公募増資を成功に導いたIRの目線の先にあるもの』
IRとはInvestor Relationsの略で、一般には投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどを広報するための活動を指しています。
freeeでは、成長資金獲得に関するファイナンス業務も担っていることから「ファイナンス・IRチーム」というチーム名で活動中。直近では、国内SaaS初のグローバルIPOや海外公募増資の実現を主導しました。
グローバルIPOはこちら、海外公募増資についてはこちらの記事でまとめています。
3:PSIRT(ピーサート)
展示タイトル『毎日数千もの攻撃からユーザーを守る、我らがPSIRT』
PSIRT(Product Security Incident Response Team)とは自社プロダクト・サビースの脆弱性への対応、セキュリティ品質の管理・向上を目的としたチームです。
プロダクトが限られる場合はCSIRT (Computer Security Incident Response Team ) 単体で全社をカバーするケースもありますが、freeeのように複数の製品を抱える企業においては、PSIRTを設置することが一般的になってきています。
日々の攻撃に対する防御のほか、「レッドチーム」を作り先に社内で攻撃を仕掛けてリスクを検知するなどの高度な業務にあたっています。
*freeeにはCSIRTチームも存在し、こちらの記事でまとめています。
4:SEG(Support Excellence Group)
展示タイトル『目指すはディズニーランド!?秘められたSEGの想い』
SEGは、ユーザーがプロダクトを利用する上での困りごとを解決するためのサポートや、自己解決のための支援・仕組みづくりを推進するチームです。
freeeはありがたいことにユーザー数が増えており、いまや社会にとって不可欠なインフラとなりつつあります。特にコロナ禍においてはその重要性が一層高まっており、確定申告時期にサービスを止めるわけにはいきません。
そのため、SEGでは事業継続計画(BCP) にそって、もし災害が起こったとしても最低限の機能を維持できるよう進化してきました。
また展示タイトルにある『ディズニーランド』は、問い合わせ対応で持つべき理想の哲学の例え。ディズニーランドは、キャストに対して細かい指示はせず、哲学、カルチャーなど大事にするべき価値観を共有した上で、実際の対応は一人ひとりが自ら考えて行動しています。
freeeのSEGチームも、ユーザーヘの『マジ価値』を自分で考えて提供してほしい。困ってサポートに訪れる人が、一期ー会であっても、freeeらしい「ちょっとした楽しさ」と「自由・解放感」を体験して欲しい。そして何かあったらいつでも頼れる人がいるような、ユーザーにとっての心の拠り所になりたい。そのような願いが込められています。
5:申告チーム
展示タイトル『スモールビジネス歓喜!申告チームが広げたセルフ申告という選択肢』
申告のセールスチームは、『freee申告』のマーケティング、セールス、カスタマーサクセスに特化するチームです。『freee申告』をアドバイザーだけでなく、より多くの既存ユーザー(経営者)にも知っていただき、経営者の選択肢を増やす仕事をしています。
申告チームは、これまでアドバイザー(税理士・会計士)のみに提供していた『freee申告』の法人税機能を、エンドユーザーに解放するプロジェクトを実現しました。
1年以上に及ぶ壮大なプロジェクトは、もちろんセールスチームだけでなく開発やサポートなど多くの協力を経て、2021年2月8日にリリースされたのです。
セールスチームは税務申告知識のキャッチアップをするべく、書籍など様々なインプットに加え、 会計事務所へ留学し、決算から法人税申告までの業務を実際に手伝わせてもらう中で、税務申告の基本を学びました。確定申告では実際に『freee申告』を使って法人税の電子申告をした経営者の方から、多くの声をいただくことができました。
館長・伊関の想い
ーPMMである伊関さんが館長に選ばれた理由を教えてください。
昨年『D-1グランプリ』というプロダクトの進化を通じて社会の進化を担っていることを体感できるイベントをPMMチームで開催しました。
その中で、社内の一体感醸成やモチベーションが上がるのを感じることができました。
今年は別な方法で社内の頑張っている人や取り組みを紹介できないかと考えていたところ、カルチャーを推進している部署から声をかけてもらい、「やろう!」ということになりました。
ーなぜ、このような内容にしたのでしょう? またなぜ、展示会のような形にしたのでしょう?
従業員数が増え、組織が大きくなり、昨年のfreeeと比べ、取り組みの幅が広がり、創出できるインパクトも飛躍的に大きくなりました。その反面、コロナ禍でメンバー同士を知る機会が減っているという課題も感じていました。
色々な部署の取り組みを深く掘り下げ、その内容を広く知らせるにはどうすれば良いか。動画では長くなりすぎるし、文章ではレポートを読むようでせっかく良い内容でも最後まで読んでもらえないかもしれない。
そうこう考えてる時に、個展をいつかやってみたいという自分のちょっとした夢を思い出しました。「この際、一緒に実現してしまえ!」と、展示会形式でのイベントへの取り組みが始まりました。
ーイベントの企画・実行にあたって、苦労したポイントなどがあれば教えてください。
展示会という物理イベントですので、様々なことを厳密に定義する必要がありました。入り口から出口への流れ、その中でどういう順番でコンテンツを楽しみ、最終的にどういう気持ちになってほしいか。
パネルや文字の大きさは? 天井から吊るす道具は? などなど考え出せば、次々に決めないといけないことが出てきました。
その都度、試しに印刷してみたり、業者の方に現物を持ってきてもらってイメージを具体化したり、メンバーで協力して困難を乗り越えていきました。
ー自分の仕事が社会の進化を担っている実感。ふだん味わいづらいチームや個人もいると思います。そういった人たちが社会の進化を担う一員であると『自覚』することは、freeeにどのような影響があると思いますか?
今回5つのチームから話を聞きました。その中で印象的だったのは、どのチームも別のチームが協力的であることによって、社会を進化させるようなインパクトを出すことができていると言っていました。つまり、自分のチームだけではダメで、他の人たちの協力があればこそ大きなことを成し遂げることができていると。
こうした話を聞くと、誰のどんな小さな仕事であっても、まわりまわって社会の進化につながっているのだということが実感できました。そういった自覚が一人一人に芽生えれば、どんな業務にも真剣に向き合い、会社全体として常に緊張感を保つことができるのだと思います。
ー自分自身、『freee博2021』を通して感じたことを教えてください。
freeeではカルチャーの記念日というものが規定され、毎年そのことについて考えるきっかけになっています。
今回の展示会を通じて、去年捉えることができた「社会の進化」という考え方を、今年はより一層高い次元で捉え直すことができるようになったのではないかと思います。実は「社会の進化」は身近な活動の積み重ねであり、freeeのあらゆるメンバーが関わっているのだと。
これは組織的な振り返りを通じた学習プロセスであり、この活動自体が毎年毎年進化していくことが大事なのだろうと思います。
「去年このフォーマットでやっていたから今年もこれをやろうではなく、組織にどういう課題があり、あるべき姿はなんなのかを考え尽くし、だから今年はこういうやり方をしよう!」そんな形で、イベントそのもののマンネリ化、形骸化を避けながら、個人としてチームとして組織として成長し続けていきたいです。
ーありがとうございました。来年の『社会の進化を担う責任感謝祭』も楽しみにしています。
freeeではたくさんの社内イベントを開催しています。
またレポートしたいと思います。