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ショートショートトーキョー 第2話「うびるとさびる」公開+執筆後記


M-1の季節に「うびるとさびる」

FANY Storyで連載しているショートショートトーキョー。
東京を舞台に、一話読み切りのショートショートを綴っています。

品川駅を舞台にした第1話『口(くち)』、たくさんの人に読んでいただいて嬉しい限りです!ほんと、ありがとうございます!

そして第2話『うびるとさびる』が公開されました!

今回の舞台は〝新宿〟。
都庁が好きすぎる女子大生が、都庁の秘密に迫ります!

12月は年末、クリスマス、冬至いろいろあるけれど
なんといってもM-1の季節!(あと二日ですね!)
まさに今、読んでいただきたい作品に仕上がりました!

通勤通学スキマ時間に、ぜひ!!

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『ショートショートトーキョー』
第1話『口(くち)』も合わせてどうぞ↓↓


執筆後記

noteには簡単に執筆後記を書くことにします。
ネタバレもするかもしれないので先に本編を読んでください〜!

今回は第1話も合わせて、2話分!

執筆後記『口(くち)』

漢字の『口』からベロが出るって設定は、2020年くらいから出ていて、面白いな〜と思っていたのをやっと形にできた。すごく満足している作品。

「口」を使うなら「品」って漢字が面白いな〜と思って、品川に繋げた。

それからの展開も考え始めたら割とすぐ出て、目黒が目になるとか、東京の地名と体の部位について色々と考えた。
ラストの「門」の展開も、汚いけれど、それしかないなって感じ。

苦労したのは大喜利の羅列にならないようにすること。
駅長室に行くシーンまで書いてから、主人公に職業の設定をつけると感情が生まれてするすると物語が転がっていった。

オースドックスな展開だけれど、誰もが読んで面白いと思える作品を書くのが目標の一つでもあるので、完成して嬉しい。

執筆後記『うびるとさびる』

別の話を書いていたのだけれど、M-1の季節、どうしても芸人の話が書きたくなった。締め切りは近かったけれど、急遽、書き始めることに。

テレビもYouTubeもM-1の話がアルゴリズムでかなり流れてくるので、気持ちが盛り上がってしまい、こればかりは仕方がない。鉄は熱いうちに打たないと。

漫才を書けるというのは自分の強みでもあるし、著書「きょうも芸の夢をみる」でかなり褒めてもらったポイントでもあるので、とりあえず漫才を書くことを決めてからスタート。

東京を舞台に漫才、ということで都庁のシルエットが思い浮かんだ。漫才師みたい。都庁に漫才させよう!

誰か書いてそうだなとチェックする。
「ショートショート 都庁」「ショートショート 新宿」とか検索かけるもヒットしないので、書き始める。

それから自分の都庁に対する思い
・格好良い
・スタイリッシュ
・行く機会、全然ない
を投影させた主人公を設定した。

さらに都庁のシルエットは背丈がほぼ同じなので、双子にする。

苦労したのは標準語で書いた漫才だった。
さすがに都庁が関西弁だったら変だもんね。

あとは、今の都庁ができたとき(1991年開庁)の漫才を書かないといけなかったので、調べ物がなかなか出てこなくて大変だった。

・〇〇税は当時も存在していたのか
・ドイツ村は2001年にできたらしいので使えないな〜
・「マジで?」みたいな喋り方をしてたのか
・当時はやっていたボケ方
みたいなのを一通り調べてから書いた。

さらにさすがに行かないのもな、と思い都庁周りをぷらぷら歩いて空気感を掴んだ。歩きながら「小笠原諸島」の設定にしたら、行くんかなとかも考えていた。恐るべし東京都の広さ。青ヶ島とか行きたいな。新島は行ったことあるけど羽伏浦海岸が素敵すぎたのでもう一度行きたいな。
あかんあかん、どこ行きたいかで書くもの決めそうや。
とか思った。

調べ物が終わって、本腰入れてからはすんなり書けた。
これもまた大好きな話に仕上げることができてよかった。

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ファビアン_ ✍🏻第一芸人文芸部
面白いもの書きます!