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in Toyko

先日、東京ビッグサイトで開催されていた「スマート工場EXPO」行ってきました。
とある商社さんと、とあるメーカーさんに技術協力する形で、私たちが作ったものが展示されるので、私たちも出展者としての参加です。

感想を一言で言うと、「良かった!」です。これまでも何度か出展してきましたが、今回はすごくたくさんの人が来場され、私たちが出展しているブースにもたくさんの人が訪れてくださりました。本当にありがとうございました。

準備


これまでは、とある商社さんのブースの一角で「プロジェクション型入力システム」を展示させていただいてきており、今回もお誘いをいただきました。今回、新たに、とあるメーカーさんからAMRが荷物を積み下ろし動作を制御するお仕事をご依頼いただき、2箇所に私たちの作ったものが展示されちゃう状況ができてしまいました。

普通は、展示会に出展するにあたっては、社内で検討会があって、メンバー決めて、出展物を準備して、と、みなさん粛々と準備してきてるんだろうなぁ、思います。私たちは、総勢8名の会社、普通に仕事しながら準備するので、どうしても最後のドタバタ感は拭えません。今回は2通りの展示です。

総勢8人といえども、入社してから日が浅い人が多く、その人たちはこれまでの経緯を知りません。前回の展示物の改良をいきなりおまかせするのは、とても酷で、まかせる側にもリスクが高いので、結果、限られたメンバーでしか対応できなかったので、準備のドタバタ具合はこれまでの倍だったかも、と振り返ります。

センサを応用した新しい提案


とある商社さんのブースで展示させていただいていた「プロジェクション型入力システム」は、プロジェクタで映写しできる壁面をタッチすることで、クリックと同様の認識を持つ仕組みてす。
前々の展示から、みなさん興味を持ってくださり、「面白いね」、「未来的だね」というお声はいただいてきましたが、採用いただけることはありませんでした。
もしかして、ちょっと先に行き過ぎた?!とか、利用シーンに具体性が欠けてるかなぁ、とかいろいろ思うとこもがありました。
正直、今回展示するにあたっても、また同じような感じかな、と思っていたら、いやいや、今回は違いました。
これまでになかった質問で「これ、いくら?」とか「これ、物品とではどこまでがセットなの?」とか、一歩踏み込んだお話をしてくださる方々が多くおられ、これはもしや来たか?と思えるような状況でした。
「プロジェクション型入力システム」は、手袋してても、汚れたてでも操作でき、しかも非接触なので、使えるシチュエーションはとてもバリエーションがあります。さらに、場所を選ばず、投影画面の大きさも自由なんです。
世の中、タブレットやスマホで、簡単に操作できるわ、と高をくくっていたと思いますが、いやいや、そういう繊細なデバイスで限界があるわ、とやっと分かり始めたのかもしれません。

私たちが「プロジェクション型入力システム」を考案してから既に1年が経ちました。今年はやっとみなさんにもこの製品の良いところがご理解いただけ、ご採用いただける環境が整ってきたのかもしれない、と思うとワクワクしてきちゃいます。

既存の技術をもって活用する提案


もう一方のAMRの荷物を積み下ろし動作の展示ですが、こちらも目の回るくらい活況でした。

AMRは、いわゆる無人搬送車です。これまでの無人搬送車といえばAGV、AGVは走行するコースを床にテープをはるなどして、何らかガイドしてあげなければならないものでした。
ですが、AMRは自分の活動範囲を覚えて、走るコースを覚えてくれるので、車両させあればOKなんです。
ただ、AMRもAGVも、車両自体が単独で走る会社はたくさん出てきましたが、あくまでも車両止まりの会社が多く、結局は車両に対して人が「どこに行け」と、指示してあげる形にならざるを得ませんでした。
私たちがご一緒させていただいている、とあるメーカーさんは、AMRの自動管制システムの開発に協力するのが、私たちがご一緒させていただいている話の始まりです。

製造現場の各工程でもうすぐ作業が終わるので、AMRを向かわせて、荷物を受け取ったら、次にどこへ行くのか、自動でやってしまいたい、目指しているのは、そんな自動管制システムてす。
今回は、まだ自動管制システムといえども、決め打ちで動作するものの展示でしたが、今回の展示をほぼそのままの形で、決め打ちしている行き先を可変にすれば、そのまま現場に適用できるものにしてあります。
車両は自動でぶつかったりせず安全に走る機能を持っていますので、自動管制としては自動管制システムと車両がうまくコミュニケーションできれば、走り回ることは容易いです。

車両のメーカーにとっては、走り回るための開発が大変ななんですが、これを使う方になると、走り回るように指示するのは容易いのですが、その先が実は大変なんです。
おそらく、荷物の受け渡しは、何らかの台に乗せられているもの取ることになり、運んだら、何らかの台に載せることになります。
今は何の規格も存在しないので、台の高さ、形状の適用する現場によってバラバラなはずです。単なる台なのか、複数の段がある棚なのか、それによって、荷物を受け渡す高さが変わりますので、それぞれに合わせて動作することが必要になります。

また、製品として市場に出すためには、どんな場面でもフレキシブルに対応するものでなければ、フルオーダーメイドでは、現場に合わせる手間がかかり過ぎて、とても商売にはなりません。
さらに、意外な落とし穴は、AMRは安全に走行するための機能がとても優れていて、走行路にものが飛び出ていると、それを避けたり、通れないと判断すると、そこで停止します。
これの優れようが、棚とかに近づこうとしたときに機能しちゃって、棚に近づくため、ちょっとした工夫が必要だったんですが、そんなことに気づけなかった私たち凡人は、ゲッゲとなったわけです。

未来の工場をデザインするアイテムたち


どちらも、未来の工場をデザインするアイテムたちで、きっとこれから皆さんがもっと必要とするのもになってくると思います。

こういったものを作ったり、作ることをお手伝いできるって、とても幸せなことに感じながら毎日を過ごしているつもりなんですが、気持ちが充実していても、体は正直で、展示会が終わった直後はドロのように寝るのがパターン化しています。
でも、ちょっ休んで体力が戻ったら、AMRを走り回すんじゃなくて、今度は私が走り回って、仕事を作っていかなきゃ、なんですよね…


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