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Sacra

趣味のカメラを通じて知り合った仲間の合唱コンサートへ行ってきました。
合唱というものを、ちゃんと聞くのは学生時代の学校行事の合唱以来です。
合唱団の名前でもある、サクラにちなんだ曲で始まり、
あぁ、人の声って、楽器なんだ
って、改めて思いました。
そして、クリスマスが近いという事もあり、聖歌が2曲。
キリストの誕生を祝う為、エルサレムを訪れた預言者と自分が何故かシンクロする感覚に捉われ、目を閉じてみると、深い色の青い海を漂うような感覚になりました。
深くて、良く伸びて、不協和音など一切存在しない、安心して聞き入る事のできる空間がそこにあって、何にも考えずに、ふわふわと無重力を味わっているような感覚、、、って、意味不明ですね。でも、そんな感じでした。
最近、色々悩みがあったけど、小さな事だと気づかせてくれる力のある、個性的でありながら協調性がある音の世界。
第二部は、人生がテーマのような選曲
人のありのままの死を、淡々と綴った歌詞には、そんな亡骸が見えるようでした。
そして、不思議なんだけど、私はそれを同じく淡々とただただ見つめている感じ。
悲しむでもなく、ただ淡々と。
誰かの人生を、ただ見つめている感じ。
受け入れるでもなく、拒絶するでもなく、否定するでも、肯定するでもなく、
ただただ、見つめて。
ただただ、強く響いて、個々が抱える小さな悩みを、さらっと拭って、また力強く響く、
そんな「声」という最高の楽器に触れた体験でした。
それにしても、今年は芸術に触れる事の多い一年です。

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