発車抑止
今日は残業もなくいつもどおりに仕事を6時に終えて、いつもどおりに地下道を歩いて地下鉄駅に向かい、いつもどおりに定時にやってきた地下鉄に乗って、いつもどおりに先頭車両の座席に座って(注:帰りはたいてい座れるから、座れなかったら運が悪いと思うのであった)、いつもどおりにトンネル内でVVVFインバータの唸りを上げて走っていました。
そして途中駅に停車するときに、運転室から何かの無線指示らしき音が聞こえてきました。ただ、運転室背後に立っていたわけではないので、その無線指示内容は聞き取れません。聞き取れないけれど、札幌の地下鉄で無線で運転士に指示が飛ぶことは非常に稀なことだから、何が起こったのか多少気になりました。
途中駅には定時に停車。ホームドアの関係で停車位置はいつもどおり。けれど、
30秒程度でドアが閉まるはずが閉まらない。
ほどなくして運転士が「前の電車との間隔調整でしばらく停車します」と車内に放送してきました。つまり、さきほど聞こえてきた無線指示は『発車を遅らせる』ということだったのでした。
どうしてかというと、何らかの理由で前を走る電車が遅れている事態になると、その遅れて走る電車に乗客が集中することと運転間隔が詰まって団子状態になるため、後ろを走る電車もあえて発車を遅らせて運転間隔を均等にしてから正常ダイヤに戻すことがあります。自分は東京メトロの路線を利用していたときに数回経験しています。
しかし、ここは札幌。東京ほど利用者数は多くないし、運転間隔もラッシュ時でさえ4~5分だから、調整するほど前の電車が遅れることはそうそうありません。それが今日は間隔調整しなければいけないほどの遅れが発生する事態になっていたわけ。
この放送を聞いた
自分は“札幌で抑止は珍しい”と思う
とともに、他の乗客が「なんで?」と考えているんじゃないか、と周囲の様子を見まわしてしまいました。居合わせた乗客の心の内はわかならいけれど、車内の様子に変化はなく、停車時間が30秒程度から90秒程度に延びたのに乗車する人はおらず、ドアが閉まってそのまま発車。自分が降りる駅への到着も遅れたはずだけど、遅れて慌てている人は誰もおらず、遅延証明書は用意されていなかったし受け取る人もいませんでした。駅員に頼めば遅延証明書が受け取れたかもしれないけれど、誰かに渡すわけもないから、自分も受け取りませんでした。
ってことは、裏を返すと、札幌市営地下鉄の遅延証明書を受け取った人も少ないでしょうね。誰か受け取った人はいますか?
(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)
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