研修中の看護師
毎月10日前後に献血していることにしているので、今月は今日行ってきました。なお、今月は二日早めましたが、来月は他の予定との関係からさらに早めるつもりです。
受付のあと、医師による問診と血液検査で問題がなかったので採血に移りました。しばらくして「よろしくお願いします」と言って迎えに来た採血担当の看護師さんは『研修中』の札をつけた男性でした。15年ほど前にも池袋の献血ルームで男性看護師さんが担当されたこともあるので、珍しいとは思うけれどあり得ることだから、驚くには値しません。
それより気になったのが『研修中』というところ。
針を刺す以上は看護師試験に合格しているわけで、ちゃんとした技術者なのはわかります。けど、自分の場合、過去に採血に失敗したことが数度あります。直近のものを2本出しておきます。
https://note.com/f_yoshihiro/n/ne350a3f546da
https://note.com/f_yoshihiro/n/n04b537ff21cb
自ら“看護師泣かせの腕”と名乗るくらいの難易度で、採血に慣れた看護師さんですら失敗しています。新人の彼は採血ができるのでしょうか。内心“大丈夫かな・・・”と思いながら、採血の準備の様子を見ていました。
針を刺すまでの手順は他の看護師さんと同じで、腕をさすって静脈を浮き出させ、指先の感覚で血管を確認してから消毒液を塗り、乾くのを待ちました。乾いてから「失礼します」と言って針を刺したら、やっぱり血管の中にうまく入らなかったようでした。彼の後ろには40代と思われるベテランの女性看護師さんが状況を見ており、すぐさま彼が振り返って
小声で「(血液が)流れない」
と告げていました。自分にも聞こえてきたので、内心“やっちまったな・・・”と思いながら、看護師さんの判断と行動を見ていました。
女性看護師さんも遠心分離機へ血液が流れていないことを確認したので、自分に「すみませんね。うまく針が刺さっていないようなので」と話したあと、
「針の位置をずらしますね」
と言うのでした。これは自分にとって恐れていたこと。角度を変えるだけなら大丈夫だろうけれど、あまり大きくずらすと内出血などの恐れもあるので、できれば避けてほしいところ。でも、血液が流れない以上は試すしかありません。
これをやるのはもちろん、ベテランの女性看護師さん。彼女が指先で針先をほんの少しずらしたら・・・
血液が遠心分離機へ流れ出した
ので、自分も安心しました。といいますか、針先をずらす瞬間がいちばん緊張しました。
そのあとは順調に採血が行われ、約50分で終了しました。終了して針を抜くのは『研修中』の彼。採血が無事に終了したので、彼の顔も少し安堵しているように見えました。そして包帯を巻いたあとに「ありがとうございました!」と清々しいほどの挨拶で自分を見送ってくれました。
というわけで、自分の“看護師泣かせの腕”はそのままでした。
それとともに、何事も経験だから、これからもがんばれ。それから、技術力向上のために、場合によっては来月またこの腕を差し出しますよ(ニヤリ)。
(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)
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