揺れと感じず

『18時18分頃発生した地震(最大震度4)』
https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/detail/2023/03/28/2023-03-28-18-18-34.html

このとき、自分は会社で仕事中でした。
一件の対応が終わってパソコンで履歴を残している最中で、頭が少し“ゆらっ”としたので

「この自分が、まさかの立ち眩みか?!」

と思ってしまいました。
履歴を残し終えて、後片付けをして退勤しようとしていたら、部署の責任者の一人が小さな声で「地震があった」と別な責任者と話しているのが聞こえてきました。といったって、小さな地震は日常茶飯事だから、話が聞こえた時点では「ふーん、そうなんだ」という程度で特に気にせず、そのまま退勤して地下道を歩いて地下鉄駅へ向かいました。

地下鉄駅へ向かうと、天井からぶら下げられたディスプレイに
『地下鉄遅延 原因:車両不具合』
と表示を出していました。でも、札幌の地下鉄3路線全部がその表示になっていることに、違和感が少々ありました。なぜなら、札幌の地下鉄はいずれも独立した路線で相互乗り入れがない(東豊線車両が東西線へ行き来する回送はあるが、夕方の時間帯にそれは行っていない)から、他路線に車両不具合による遅れが波及することが考えにくいからです。
遅れが発生していることを把握して、改札を通ってホームへ下りると、駅員の肉声が聞こえました。

「先ほど発生した地震で全線で遅れが発生しております」

つまり、真の理由は車両不具合ではありませんでした。だったら最初から『地震』と表示してもいいのに、なぜかそんな表示ではありませんでした。
地下鉄は遅れてやってきたものの、地震の影響で運転中止や運転区間短縮などもしていなかったので、そのまま乗って自宅最寄り駅で降りて帰宅しました。帰宅してストーブを焚く前に、灯油が漏れたような様子や臭いが起こっていないか確認し、灯油の臭いがないことからストーブのスイッチを入れました。

続けて、パソコンで地震発生時の様子を確認したら、けっこう大きな揺れだったことを知ったのでした。

「あれは立ち眩みではなく、この揺れだったのか」

と、ようやく納得というか、合点のいくところまで確認ができました。
それとともに、この地震発生時に残業でデスクワーク中の自分は、下半身で揺れを感じるのではなく首で揺れを感じ、しかも立ち眩みと間違えるほどの体感だったので、

「このビルは免震構造なのかしらん」

とも思ってしまいました。
会社があるビルの最上階は20階以上だし、自分がいる階層も20階が近いほどです。そこだと揺れらしい揺れを感じなかったし、感じた場所が首というところで、

「高層階だと地震に気づきにくくなるのかしらん」

と、地震のときの光景を思い出して「うーむ」と腕組みするしかありませんでした。
ま、なんとも不思議な瞬間だったなあ。

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