コンサドーレ・ボランティアスタッフ(CVS)2024年1回目
北海道コンサドーレ札幌のホームゲーム開幕戦は、それぞれが、それぞれの立場で、それぞれの想いを抱きながら迎えたことでしょう。かくいう自分は去年からの流れもあって、
https://note.com/f_yoshihiro/n/n05080706f464
https://note.com/f_yoshihiro/n/n71762836c145
https://note.com/f_yoshihiro/n/n2f0cf90a2335
コンサドーレ・ボランティアスタッフ(CVS)の一人として札幌ドームにいました。なお、今年からはコンサドーレの関連会社、まちのミライが担当しており、ホームページでも要綱が掲載されています。
https://machinomirai.co.jp/news/17/
集合はキックオフの4時間前なので、今回は午前9時です。午前8時30分過ぎに札幌ドームに到着すると、深々と降っていた雪が止んで青空と陽光が出てきました。霧氷もできていて、3月とは思えない雪景色にただただ驚くばかり。
控室に入ると、去年まで一緒にCVSに参加していた人のほかにも今年から参加された人もいて、新しい人が加わることに自分は嬉しく思いました。また、まちのミライのスタッフの人との顔合わせもあり、去年までと今年からは微妙な違いが生まれていることを感じました。
9時に全体朝礼が始まると、まちのミライのスタッフの紹介に続いて今日一日の大まかな流れの説明があり、前売り状況から予想入場者数や、イベント情報の内容説明をしてから、無線のチェックと飲みこぼし対応のためのバケツの確認もして、担当場所へ移動しました。
自分の担当場所は、去年2回担当したメインスタンドのホームゴール裏側に近い場所。ただ、ここにクラブコンサドーレのブースが移設されたので、混雑が予想される場所でもあります。
担当場所で着いて最初にしたことといえば、ごみ袋の口を開けたこと。というのも、札幌ドームで使っているごみ袋は『ライスレジン』というもので、素材がバイオマスプラスチックで口が開けづらいため、事前に開けておくことにしたためです。とはいえ、開場してもすぐにごみ袋がいっぱいになるはずはなく、予想入場者数との兼ね合いからも、開けたのは2枚にしました。
そうこうするうちに、スタジアムDJが「開場5分前になりました。関係者の皆様は所定の配置についてください」とアナウンスし、ドーム内が静まり返って“凛”とした空気になりました。この5分間が自分は大好きで、無人の観客席で思わず深呼吸。
10時に開場。最初は毎試合やって来る熱心なサポーターが中心なので、座席案内も場内案内もほぼありません。でしたが、さっそく年配の女性から
「選手の集合写真はどこでもらえますか?」
と訊かれました。自分はすかさず
「クラブコンサドーレブースです。あそこです」
と指を指して場所を案内しました。毎回、ドームに来ている人でも、1回限りのイベントでは“どこだ?”とわからないものなのかもしれません。
開場から30分を経過すると、チケットを持って立ち止まる人がチラホラ。こういう場合、訊かれる前に自分から訊いていきます。
「お座席、わかりますか?」
「わかんねぇだよ(北海道弁)」
見ると、通路番号が偶数になっているケースが大半で、横の階段を上がるように案内します。メインスタンドの通路番号は奇数が下で偶数が上なので、豆知識として皆さんも覚えておいてください。
それから、札幌ドームの座席は『通路番号』『列番号』『座席番号』の3つの数字で構成されていますが、スマホの画面上ではなぜか『列番号』が大きいフォントになることがあり、それを見てやってくる人もいました。
通路番号が「61」のところに来て座席がわからず立ち止まった男性がいました。自分が「お座席、わかりますか?」と声をかけて、スマホの画面を見せてもらうと『32通路61列○○番』となっていました。その「61列」のフォントのサイズが「32」よりも大きくなっていました。
「ここではなくてアウェイ側です。テレビカメラが見えますが、さらに向こうです」
と伝えて、途中まで案内したこともありました。
と、まあ、指定席ゆえの案内の難しさを書きましたが、実は、CVS的には指定席のほうが案内がラクなんですね。チケットを買った人が自ら席を探すので、わからない人だけ声をかければいいし、コロナ前のCVS担務の半券チェックのようにゲートに常に張り付いている必要もないからです。
声かけをしつつ、すぐ近くのごみ箱の溜まり具合も確認し、時間が来たら交代で休憩にも入り、戻ったらまた声をかけて案内し、途中で
「ボクの席に他の人の荷物があるんですけど・・・」
という問い合わせには無線でクラブスタッフに確認を取るということもしました。こういう事象は少ないほうがいいですが、ゼロにならないのも事実だし、一件発生すると目途がつくまでその場を離れられず、内心は“他にやることがあるのに・・・”と思いながらもクラブからの指示を待つことになります。
試合が始まっても遅れて入場する人がいるので、歓声を背中で聞きながら声かけをして、前半10分に休憩の指示が出ました。自分は控室に戻って、持参のコーヒーを飲みながらタブレットでDAZNでの試合観戦です。そして、しばらくして「ただ今の得点は浦和レッズ・・・」と控室の天井のスピーカーから得点のアナウンスが流れてくると、控室はやや重い雰囲気に。
前半が終わりに近づいたので控室を出て担当場所に戻り、ごみ箱の横に立ちました。ハーフタイム以降は座席案内ではなく、ごみ袋の交換が主な担務となります。何度もドームに来ている人は分別のことをわかっていますが、初めて来た人などには戸惑う人もいて、プラスチックのコップはさかさまに入れてもらうところをさかさまにせずに入れたり、割り箸をプラスチックに入れた人もいました。自分自身、アウェイのスタジアムにも行きますが、細かな分別をするスタジアムは札幌ドーム以外ないので、戸惑うのもさもありなんと思いながら、分別への声かけをしています。
後半が始まれば人の動きが収まるので、ごみ袋を交換してまた休憩です。控室に戻ってDAZNで観戦すると、他のCVS参加者から
「どう?得点できそうですか?」
「いや、微妙・・・。浦和も0-2にするような感じではないですし・・・」
「代役といったら失礼だけど、阿波加は力まずにいいプレーをしていますよ」
そんな会話をしつつ、コンサドーレの同点・逆転を期待しながら推移を見守りました。
得点に動きがないまま試合終了が近づいたので、自分を含むCVS参加者は控室から三々五々にドーム内へ戻り、再びごみ箱の横に立ちました。通路まで両チームの応援が聞こえる中、早めに退場する人にごみの分別の声かけを行い、ロスタイム中に燃やせるごみの袋だけ交換しておきました。
そして、0-1で試合終了。笑顔のサポーターは誰もいない中、自分は通路でまたごみの分別の声かけを行い、戸惑っている人には分別方法を案内しました。それも、自分は努めて明るい声にしました。もちろん、心の中は敗戦で残念な気持ちですけど、試合結果をスタッフが引きずったらドームやチームへの印象も悪くなるので、いつもよりも半音上げるような感じで「ありがとうございましたー!!!」と大きな声を出し続けました。ま、カラ元気と取られたかもしれませんが。
試合終了から約25分が経過すると、無線で「状況を見てそろそろ撤収しましょう」と入ってきて、自分も控室に戻りました。全員が戻ったところで終礼となり、ビブス・無線機・IDを返却し、担当者の挨拶や参加者の感想を聞いて、すべて終了して控室を出たのは夕方4時ころでした。
ドームの外に出て歩道橋まで行くと、国道36号線の両側の歩道がどちらも福住駅まで延びている様子が見えて、自分は「入場規制の結果がこれかい・・・」と驚くとともに、歩道橋を下りたらすぐに横道に入って八紘学園前を通り、月寒中央駅まで歩いてから帰宅しました。
これにて、2024シーズンのCVSの1回目は終わりました。
間髪入れず、次の土曜日は2回目の担務です。1回目よりは2回目のほうがうまくやれるようにしたいし、カラ元気ではなく本当に明るくなる結果をチームには期待したいところです。それぞれが、それぞれの立場で頑張れば、結果は出てくるはずだから。
それでは、次回もドームのどこかにいます。
(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)
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