人は見かけによらぬ

朝8時57分、ミーティングが終わって全員が席に座って準備が整った段階で、自分の向かいに座っていた一人の男性の先輩が、先輩の横に座っていた別な男性の先輩に
「最近、何かいいことあった?」
と尋ねて、訊かれた先輩が「特にない」と答えると「そっか」と言ってから

「俺、明日から三日間休むから頼むわ」

と、何の脈絡もない展開へ持って行ったのでした。理由も
「祭りがあるから楽しむぜ」
というもの。たしかに、毎年6月14日から16日までは北海道神宮例大祭(札幌まつり)があるし、神輿渡御が行われるし屋台も出るから、毎年の楽しみにしている人は少なくないでしょう。そのことについて自分はどうこういうつもりはありません。また、脈絡のない展開に口をはさむつもりもありません。
それより内心驚いたのは、見た目はどちらかというとインドア派のような風体の先輩だったのが

実はお祭り男だった、

ということ。外観から見えるイメージとはほぼ真逆なだけに、人は見かけによらないということを改めて如実に感じたのでした。
でも、それでいったら自分も・・・かもしれません。Jリーグの試合を観に競技場へ行くと、

ゴール裏で大声を出して、
ゴール裏で手拍子をして、
ゴール裏で飛んで跳ねて、

いることがあります。特に、アウェイへ行ったときはほぼ毎回そうです(大阪や岐阜へ行ったときに映っていたらしく、他のサポ仲間から指摘されたことがある)。
普段の自分はそんな様子を想像することすら難しいぐらいに、机や椅子と同化して微動だにしないで仕事をしているので、自分が仕事をしている様子しか知らない人が競技場に来て、偶然にも自分が弾け飛んでいる姿を見てしまったら、きっとたぶん驚くだろうなあ・・・。


(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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