知らなくていいことを知った

毎月10日前後に献血していることにしているので、今月は今日行ってきました。
受付と問診で問題がなかったため、血液検査になりました。検査担当の看護師さんからは今までと同じように

「どちらの腕で採血をご希望とかございますか?」

と訊かれて、自分は
「どっちでも良いです。先月まで四ケ月連続で左腕です」
と答えると、これも今までと同じように採血担当の看護師さんが呼ばれて、両腕の血管の状態を確認して
「今月も左腕にします」
ということになり、検査は右腕で行われて検査結果も問題ないため採血になりました。

採血ベッドに移って、左腕に採血用の針が刺さって採血が始まると、看護師さんが採血ベッドの横に取り付けられたタブレット画面を見て
「右腕と左腕と、両方で採血があるんですね」
と話してきました。自分が
「はい、右腕での採血が多いんですけど」
と話したついでに、

「両腕での採血も経験があるんです」

と付け加えたら、看護師さんがこんなことを話してきました。
「あ、山の手で。私も担当したことがあります。大変でしたよね」
さらに

「今はやっていないです。メーカーがなくなったので」

このとき、自分は「あ、そうなんですか」と軽く相槌した程度で終わらせましたけど、内心は
“バクスターがなくなったって、マヂ?”
と落ち着かなくなりました。両腕での成分献血をするための遠心分離機の本体に『Baxter』とあったのは記憶に残っているし、父親が生前に腹膜透析をしていたときの機器や薬剤の提供をしていた会社でもあったので、自分は知るともなしに知っていました。
約70分後に採血が終わり、待合室でタブレットを使って検索してみたら、製造メーカー自体はなくなっていませんでした。ただ、

遠心分離機の製造はやめたみたいだと確認しました。

でも・・・、
なんかそれって・・・、
医療関係者だけ知っていればいいことなのに・・・、
・・・ただの献血する人が知ることではないでしょうに・・・、

知らなくていいことを知ったためか、そんな感じで、妙な罪悪感みたいなのが、今、心の中に残っています。
なので、許してくだせえ、お代官様。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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