コンサドーレ・ボランティアスタッフ(CVS)8月16日
前回の様子はこちら。
https://note.com/f_yoshihiro/n/n28664633d25a
自分はシフト勤務なので、試合日の8月16日を休みに充てて昼から大和ハウスプレミストドームに出向くつもりでいました。それなのに、二日前の14日になってシフト担当者から
「明後日の16日に出てくれれば・・・」
とお願いされて変更されそうになりました。二日前に二日後のことを言うのもどうかと思うし、こうして予定があるから休みにしているので、担当者には
「コンサドーレの試合があるし、ボランティア参加で昼からドームに詰めるんで・・・」
と話すと、担当者からはそれ以上言ってきませんでした。結局、シフト変更はかからず、無事にプレミストドームに行くことができたのでした。
午後3時にドームへ行くと、解放していた屋外テラスでサポーターの先輩たちがすでにビールを飲んでいました。挨拶しつつも、ボランティアに参加する旨を話して3分程度で中座し、キッチンカーが並んでいる区画に立ち寄りました。その理由はのちほど。
キッチンカーで買い物をしてから「まちのミライ・サポーティングスタッフ」コンサドーレ・ホームゲームボランティア控室に入りました。控室ではまちのミライの担当者がすでに準備をしており、挨拶してから自席に座り、自分もビブス・ID・無線を身に着けるといった準備をしておきました。
3時30分に全体朝礼が始まり、担当者から全体の流れや実施イベントに関すること、配布物に関する注意事項の説明があったあとに、バケツなどを抱えて担当場所へ移動です。今回はメインスタンドアウェイ側で、試合前のイベントが行われたり、記念撮影に適した展示物が用意されていたりと、ホーム側とは別の楽しみができる場所です。
4時30分に開場。平日ナイトゲームだと人の動きは鈍く、何もせずただ立っているだけの時間が過ぎていきます。いや、立って目配せしないと何かあったときの初動が遅れてしまうので、何事もなくても防人のようにそこにいることが重要なのです。
また、最初に入場してくる人の中にはボランティアの存在を知っている人も多いので、ビブスを着て立っている自分に「ご苦労様です」と声をかけてくれて、自分は「ありがとうございます」と会釈とともに返しています。
休憩時間(詳細な時間は記載しません)になり、控室に戻って用意された弁当を食べるときに、屋外テラスのキッチンカーで買ったザンギも追加しました。
皆さんと同じように、自分も『ピロザンギ』は好物で、試合後に地下鉄を乗り換えて新さっぽろへ行って買って帰ることもあるくらいです。一方で、ボランティア担務中に抜け出してキッチンカーで買うことはできないので、控室に入る前の3時過ぎにあらかじめ買ったわけです。これができたのは、試合開始5時間前から屋外テラスが解放されてキッチンカーが並んでいたからにほかならず、クラブフロントと各業者には感謝です。
休憩を終えて担当場所に戻ると、男性から
「ねえ、観客数はどれくらいになるの?」
と訊かれました。知り合いでもないのに馴れ馴れしい態度にイラッとしたけれど、顔には出さずに
「わかりません」
と返しました。でもこれは本当で、パートナー企業による無料招待が行われていることから、チケット担当者も予測はできても読めない部分があったみたいです。ですから、入場者数は試合後半に正式に発表されるまでお待ちください。
ただ、担務していても“入場者は多い”という感じはしました。スタンド内をざっと俯瞰して、空席が少ないカテゴリーが出てきたことで、無料招待の効果は大きいと思いました。
空席が少ないといっても空席自体はあります。そういう状況なのに、こんな問い合わせがありました。
40~50代と思われる夫婦から
「カテゴリー5南(自由席)の席がない。こっち(カテゴリー2南)に座っていいか」
と訊かれました。自由席と指定席の違いもあれば、値段も違うので当然できません。で、そのときに自分がカテゴリー5南の区画へ目線を向けたら、2席以上の空席はすぐに見つかりました。内心は“探しかたが足りないだけ”と思いながらも言えないので
「カテゴリー5南へご移動をお願いします。お手数ですが、空いている席をお探しください」
それでも何か言ってくるようなら無線でクラブに問い合わせるつもりでいましたが、納得して移動してくれたので、カテゴリー5南の入口まで案内しました。
このアウェイ側は、試合前にイベントが催される場所でもあります。今回は定例のコンサドールズの演舞がありました。
担当場所のまさに目の前で行われるため、自分は人が集まることで通路がふさがれないか心配でした。なので、ドールズの催し中は「お座席、わかりますか?」と声かけをしつつも、ごみの溜まり具合を確認しながら、人の通行に支障が生じていないことも確認していました。
個人的にはドールズの演舞はもっと関心を持ってほしいと思うので、もっと多くの人に集まってほしいところです。
試合が始まる少し前、気がつけば床に嘔吐物がありました。自分はすぐに新聞紙を用意して嘔吐物の上にかぶせて、他の人が触れないようにしました。とはいえ、ボランティアが対応できるのはここまでで、その後の処理は清掃業者を呼んで消毒する必要があります。通常は無線でクラブを通して依頼するのですが、たまたま清掃業者が別な確認で通りがかったので、自分から状況を説明して消毒を直接依頼したのでした。
もし、嘔吐した・子供のおもらし、など、消毒が必要な事象が発生したら、二次被害を防ぐためにも躊躇せず近くのスタッフを呼んでほしいと思います。
試合が始まればボランティアは全員が休憩に入ります。スタンドでの観戦もできることはボランティアの募集要項に記載がありますが、自分は控室に戻って、持参のコーヒーを飲みながらDAZNでの観戦をしています。
https://machinomirai.co.jp/news/294/
控室では数人が残って、それぞれの端末で試合を観たり、椅子に座って身体を休めている人もいて、それぞれがそれぞれに過ごしながらも、天井から「ゴール!」と流れてきたときは控室内でも歓喜の拍手でした。
「3点取って、さらにサンチェスとバカヨコが控えですよ」
「後半が楽しみですね」
「3月に4点取られているから、倍返ししてほしい」
なお、一部に自分の発言もあります。
前半40分になるときに控室を出て担当場所に戻ると、リサイクルボックス(ごみ箱)内の様子を確認しました。大した量が溜まっていなかったけれど、ハーフタイムにごみを捨てに来るのは予想できるのと、スタンド内を俯瞰すると空席が目立たないから観客数は多そうだったので、先にごみ袋を交換しておきました。
ところが、リサイクルボックス前が混んだのはドールズの演舞が終わるころまでで、自分の中では予想に反する展開でした。
「これじゃ、終了後が混みそうですよ」
と、ペアを組むボランティア参加者にも話しながら、後半開始前までにごみ袋を交換して再び休憩に入ったのでした。
後半も控室でDAZNでの試合観戦です。
天井のスピーカーから「ただ今の得点はサガン鳥栖・・・」が2回流れて、控室内でも「・・・・・」という重い空気と、そのあとの青木選手(のちにオウンゴールに訂正)の「ゴール!」の歓喜と、さらに失点を重ねたことから「勝ってくれ・・・」の祈るような雰囲気と、心臓に悪い展開に控室内もシンクロしました。
35分には控室を出て担当場所に戻り、ごみ袋交換の時間短縮のために『ライスレジン』の袋を事前に5枚以上開けていたら、PKが決まって、観客席が総立ちになっている様子が見えました。自分はその喜んでいる背中を見るのが好きだったりします。
そして、8分の長いロスタイムのあとに試合終了。ペアを組むボランティア参加者とグータッチして喜びつつも、喜びはその5秒間だけ。直ちにリサイクルボックス前に移動して、分別の声かけをしました。空の状態にしていたリサイクルボックス内も一杯になったので、取り替えようとしたタイミングで駒井選手のインタビューが始まり、退場の流れも止まりました。自分は“今だ”と思ってごみ袋を取り換え、次の人の波が来る前に交換を間に合わせました。
インタビューが終わるとまた退場する人が増えだしたので、分別の声かけをしつつもごみ袋も交換し、スタンド内の様子も俯瞰して、残っている人が減ったかどうか確認も数度繰り返しました。
無線で「作業は10時をめどに上がりましょう」と流れてきたものの、リサイクルボックスの設置場所によってはごみが溜まっていた箇所もあったので、10時を過ぎても取り替え作業は続け、10時10分には控室に戻りました。
控室に全員が戻ったところで終礼となり、勝利に大きな拍手が起こりました。
ただし、夜が遅いので身支度を整えたら即解散となり、自分もビブス・ID・無線を返却したら帰宅することにして、ボランティア参加者には
「お疲れ様。また頑張りましょう」
と挨拶して、10時20分には控室を出ました。そのあと向かった福住駅の入場規制には「・・・・・」と驚きましたけど。
さて、次のホームゲームもボランティアで参加します。それぞれが、それぞれの立場で頑張れば、結果は必ず出ると自分は考えており、ボランティアに参加するのは自分なりの頑張りかたです。
それでは、次回もドーム内のどこかにいます。
(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)
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