コンサドーレ・ボランティアスタッフ(CVS)のテスト運営に参加 3回目
過去2回の様子はこちら。
https://note.com/f_yoshihiro/n/n05080706f464 (その1)
https://note.com/f_yoshihiro/n/n71762836c145 (その2)
今回が3回目、テスト運営のラストです。
ホームゲーム最終戦、チケット完売、小野伸二選手引退、相手は浦和。いろんな要素が一度にまとまると、何も起きないとは思えません。何かが起こると思っても、自分自身は2001年7月の札幌ドーム緒戦(対横浜Fマリノス)で39000人超の運営にも参加していたので、自宅で出発準備をしていても「あんな感じだろう」と、あまり恐れていませんでした。
あ、一言で「あんな感じ」と書かれても分かりませんよね。失礼しました。あのときは緒戦ということで、ボランティアもクラブ側も経験者はいないうえに、チケットが30分足らずで完売したため、買えなかった人が持株会やファンクラブの無料招待券で大量に入りました。それゆえに「席がない」と怒られ、クラブ側で席がない人向けの措置を取ったことで(詳細は書きません)なんとか収まったことを覚えています。修羅場というといささかオーバーですが、複数の人から一度に怒りのエネルギーを向けられると、記憶としては忘れられないですよ。
自分が10時少し前に控室に入ると、出迎えたクラブの担当者のほうが緊張しているように思えました。30000人以上が集まる試合は4年ぶり、運営で失敗は許されません。試合の主催者で多くの人の命も預かっているから、判断ミスは重大事故につながるかもしれず、緊張するのもわかります。
一方で、今回のテスト運営に参加しているCVSはというと、自分のように満席のドームを何度か経験している人たちばかり。発足時の1998年から参加している人も複数いるので、経験値では実はクラブ担当者よりも上です。だからなのか、クラブ担当者よりは余裕の表情が垣間見えました。
10時から担当者による説明があり、改めてチケットが完売であることが伝えられ
「指定された席に座るように案内してください」
と指示がありました。また、飲料をこぼすことが多数発生すると予想されたので、クラブが事前にバケツを増やして一人1個持つことになりました。なので、バケツを抱えて担当場所へ移動したのでした。
自分の担当は、2回目と同じメインスタンドのホームゴール裏側に近い場所です。トイレを済ませて開場5分前には担当場所へ着くと、他のCVS参加者はごみ箱の中からごみ袋を取り出し、次々と口を広げだしました。というのも、札幌ドームで使っているごみ袋は、コンサドーレのパートナー企業、バイオマスレジンホールディングスから提供された『ライスレジン』というもので、素材がバイオマスプラスチックで口が開けづらいため、事前に開けておこうというわけです。その考えはよくわかるものの、一人で10枚・20枚と広げるから、自分は内心“広げすぎじゃね?”“使わなかったらどうするの?”と思いました。でも、実際には事前に広げた枚数以上に使ったので、自分の予測が間違っていました。反省・・・。
11時30分を過ぎると入場者が増え、通路は多くの人が行き交うようになりました。売店には行列ができ、整理のためにスタッフがテープで床に矢印を書いたり、子供の泣き声とあやす親御さんとか、サポーター同士が楽しく談笑する様子とか、いろいろ。自分も「お座席、わかりますか?」と声をかける回数は一気に増え、右とか左とか、あっちとかこっちとか、ときに「オーロラビジョンの下で、ぐるっと回ってください」と案内することもありました。それはきっと、担当場所のすぐ下は外からの入場ゲートに近いので、とりあえず近くの階段を上がって、近くにいる自分に訊いてきたということでしょう。
30分間の休憩が終わって担当場所に戻ると、昼どきとあってごみも増えていました。溜まる前にごみ袋を交換するようにしたものの、割と短い時間でごみが溜まるので、座席案内をしていてもごみ箱の様子は気になってしょうがなくなりました(笑)。なんだろう、この片思いに似た感じは・・・。ごみを愛しているわけではないのに、さ。
試合が始まっても前半10分くらいまでは座席案内を続け、そのあとに控室に戻って休憩です。持参のタブレットと、持参のコーヒーで試合を見ていることを写真に撮ってみました。
目の前でやっていることを小さな画面で見るのは、もったいないことかもしれません。それよりも、自分は休めるときに休まないと活動に支障をきたすと考えているので、生観戦ではなく休憩を選んでいます。
ハーフタイム前に担当場所に戻り、ごみ袋を交換したうえでハーフタイムまで待機です。ハーフタイムには「分別にお願いします」と声をかけつつも、溜まれば即座に交換です。そのときに袋を開けておいたごみ袋が役立ったわけですが、開けていたのがハーフタイムでなくなりました。観戦客が普段の2倍以上だと、ごみの量は3倍です(苦笑)。
後半が始まると再び休憩のために控室に戻り、35分を過ぎたらまた担当場所に戻りました。試合終了で退場する観戦客がそれなりにいましたが、このあとの小野伸二選手の引退セレモニーを見る人のほうがはるかに多いので、人の流れは10分程度で止まりました。そういったことと、クラブからも「セレモニーは見て良い」と言われていたので、通路で立ったまま見ました。
セレモニーが終わると、止まっていた人の流れがまた動き出し、一気に、本当に一気に、ごみを捨てに殺到するから、もう大変。人文字を描くために用意した赤い紙を捨てる人が多くて、紙類を入れるボックスがすぐに詰まったのは想定外で、交換にも手間取りました。
無線で「溜まっていても5時45分で上がりましょう」とクラブから指示があったので、自分は持ってきたバケツをまた抱えて控室に戻りました。全員が戻ったところで終礼となり、来場者プレゼントのTシャツとポスターを受け取って帰宅しました。
これにて、CVSのテスト運営は終了です。この3回のテスト運営での経験をもとに、どうやったらスムーズな運営ができるのか、来年以降のことをクラブとともに考えていくことになります。自分の意見はクラブに直接伝えたので、ここでは割愛します。他のCVS参加者もそれぞれに意見を持ち、クラブに伝えたはずです。
いずれ、クラブから来年のCVS募集が発表になるでしょう。その要綱を見て応募した人が“参加して良かった”“また参加したい”と思ってもらえるようにするのが、自分を含めた『リーダー』の役割だと勝手に考えています。
来年また、頑張りましょう。
(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?