“それでも東京で生きていく”という気持ち

こんな記事を見つけました。

『飲み屋で同郷の人と意気投合? 上京者が地元を恋しく思うきっかけ』
https://hitome.bo/column/article/27512-hitomebo-countryside.html

記事の中では「テレビに地元が出た」「東京の味が口に合わない」「同郷の人と知り合う」「地元の友だちのSNS」という4つの理由を挙げていましたが、個人的な経験では“だから地元が恋しい”とはならなかったです。心が全く動かされなかったわけではなかったけれど、東京に住んでいたときの自分は

“それでも東京で生きていく”という気持ちだったのが、正直なところでした。

テレビに地元が出ても「帰省したときに確認すればいいや」と思ったし、
東京の味が口に合わないということはなかったし、
同郷の人と知り合って地元トークで盛り上がってもそれだけだし、
地元在住の人のSNSを読んでも「なるほど」と思ったまで

でした。
目の前の仕事をこなして結果を出そうという気持ちのほうが勝っていたのと、シフト勤務で長い休みがそうそう取れなかった事情とか、LCC就航前は航空運賃が高止まりで気軽に帰省できなかったりと、理由が複合的に組み合わさると“地元が恋しい”とは思っていられなかったっけ。
あとそれから、東京はいろんなものが集まっているから多くの経験が得られる場所でもあり、地元にとどまっていたら得られなかった経験は数えきれないほどです。地元に戻った今、自分にとって東京で過ごした期間は財産になったと思っています。

その一方で、テレビ等で東京の映像が出ると「あ、あの場所は行ったことがある」と気づいたり「あの場所がこうなったのか!」と驚いたりしています。自分にとって東京は地元ではないけれど、人生の4分の1を過ごした場所になったから逆に恋しくなっています。だからといって東京に居を移すつもりはないですが、隣町のような身近さは持っています。
そういう気持ちになるなんて、我ながら複雑な感情を持っていることに苦笑いです。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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