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よく泣いた日

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童話風に書く妄想Another Story

かえでちゃんは おりがみをおるのが だいすきです ですが ともだちには 「それ なあに」「くしゃくしゃで ちりがみみたい」といつもわらわれています それでも かえでちゃんは「そんなことないもん」とはけっしていいかえしません なんども おっては ひらき おっては ひらきをくりかえしては あたらしいかたちをつくろうとしているのを いちばんよくしっているのは じぶんだけだからです

編集後記

ただ、落涙するばかりの日だった。悲しい方ではなく、幸福で。

私は何かにつけて「自分でよいのだろうか」とよく考えてしまう。そんな状況を少しでも打破するために、毎日少しでも自身と向き合い、昔から好きだった童話も交えつつ、できるだけ裸のままでnoteを書いてゆこうと決めた。

そんな矢先に、自身が執筆した作品を不特定多数の前で音読する機会をいただいた。

読み終えてから、にわかにどよめく会場。「あはは、暗すぎましたね」と自嘲する私に対し、ある方からバシッと「正解なんてないんです。創作は、自由でいい。みんなが幸せな物語を書く必要もないんです」と答えていただいた。はっとした。

そうだよなあ、そうだよなあ。私は何を怖がっていたのだろう。町田康さんも、著書『しらふで生きる』で「他人と自分を比べることによって自分の価値を計ることの無意味を知る」って書いていたじゃないか。

これからは、もっともっと解き放たれたい。よくわかんない誰かのわけわかんねえ一言じゃなくて、大好きなあなたの一言にだけ、心を動かしていたい。

出会ってくれて、ありがとうございます。





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